忘れちゃったかもしれませんね。

 こんばんは、星野です。
他にも「相撲しようぜ!!」とか「オチウ怖ぁい……」とか色々ありましたが、今回は敢えてこの台詞にしたい!!(苦笑)

 インカラマッさんが告げる言葉の衝撃と、番屋で男衆が繰り広げる地獄絵図。
 予告通り、ラッコの匂いと虚実、むさ苦しい野郎共が入り乱れたこの週ですが、いよいよ物語が加速しそうです。
 加速し過ぎて、ついていけない(^^;)なんだこのスピードの向こう側へすっ飛びそうな展開は…ッ!!!
 
 余談ですが、右の頁のブンゴもなんかものっそい展開になっててすごかったです。
 今週のヤンジャンは超展開を二連続でぶつけて来ましたねぇ…!!!
 …マコトちゃんのユニフォームを洗濯って…いやいやいや、おかしいおかしい。いろいろオカシイよ瑛太くぅぅぅん!!!
 網走監獄にいるのっぺらぼうは…あなたのお父様じゃありません。

 この言葉に始まり、アシリパさんのお父さんの素顔も明らかになりました。
 その名はウイルク。ポーランド人の父と、樺太アイヌの母との間に生まれた人で、ロシアに弾圧されて解放戦線で激闘を繰り広げた末、北海道へ流れ着いたようです。
 戦場で傷つき、疲れ果てたウイルク。
 そんなとき、まだ少女だったインカラマッと出会った、という話です。

 アムール川流域から日本へ…という点は、キロランケが話していたこととも一致しますね。

 アシリパさんと同じ、深い青い目をしたその人は、ポーランド人の父親の影響でキリスト教徒だったそうです。
 しかし、毎日インカラマッと過ごす日々の中で少しずつ少しずつ、北海道アイヌの信仰、文化、食べ物、土地のこと…様々なことを受け入れてくれました。
 そしてやがて、戦いで傷つき疲れた身も心も癒され、アイヌを愛するようになっていった、と………。

 どこかの誰かと、重なるような気がしますね。
 アイヌの少女と出会い、戦いで傷つき疲れた男が、癒されて変わっていく。
 しかしアシリパさんは、インカラマッの話に不信感をぬぐえません。
「……私だって父がのっぺら坊だとは信じてないけど、父からインカラマッの話は一度だって聞いたことないぞ。父は私の母から『すべて教わった』と言っていた。お前の言うことはすべてが怪しい!!」
 以前の「女の季節」のエピソードで、アシリパさんが見た夢の中で、確かにウイルクさんはそんな話をしていましたね。
 アシリパさんに似たピリカメノコ(美しい女)に全て教わった、と………。
 アシリパさんは、父の語る母とのなれそめ話の中に、自分と杉元を重ねたいのかも知れません。
 ――しかし。

「たしかにアシリパさんのお母様は美しい人でした…。
 ウイルクにとっては私はまだ子供でしたから、忘れちゃったかもしれませんね

 ここだけ、アシリパ「さん」なんですね…。
 そしてポロッと零れた涙。
 アシリパさんは言葉を失います。

 対等な相棒として接しつつも、何かにつけ、アシリパさんを「子供」としても扱う杉元。
 二人並んで歩けば、その身長差から否が応にも感じる年齢差。………その上杉元には、故郷に「惚れた女」がいるらしいという事も知ったばかり。
 杉元にとって、アシリパさんはまだまだ「子供」。
 やがて金塊を手にして目的を達成した時、杉元は………?

 二人並んで歩く杉元とアシリパさんの図。
 アシリパさんの目線が杉元を見上げているのが、ちょっと切ないですね。
 早く大人になりたい。もしかしたらそんな思いも少し抱きながら、杉元を見上げているのかも知れません。

 単行本3巻で、杉元はアシリパさんに
「もし俺が死んだら、アシリパさんだけは俺を忘れないでいてくれるかい?」
 と問いかけています。
 今度は、アシリパさんが杉元に
「もしすべてが終わっても、杉元は私を忘れないでいてくれるか?」
 ………そんな風に問いかける時が来るのでしょうか………。

 こんなに切ない気持ちになる展開だというのに………野郎共と来たら!!!

 キロランケまでラッコ鍋の匂いにあてられてか、おかしなことになってます。
「杉元おまえ…ちょっと見ない間に急に…いい男になったな?」
 ムッワァァァオーラに包まれ、ボタンをはだけてる杉元、確かにイイ男です。…やばい…これはクラクラ来る…ッ。
 そこへ持って来て白石は白石で、「キロちゃんも前よりいい身体になってねえかい、ええぇ?」とかヤバい目線で問いかける訳です。もうみんなムッシュムラムラ。
 ………そして明らかに色々脱がされちゃったっぽい元上等兵殿まで、死んだ魚のような目で、男衆の痴態をガン見する始末。
 そうこうするうちに。
「ダメだ俺…もう我慢できねえ…」
 ちょっとちょっとやめてやめて杉元ォォォ!!! 何をハアハア言いながら服脱いでんの!?
 一応主人公だからさ! やめよう!? それはやめよう!? ね!? いい子だから………!!!

「相撲しようぜ」

 なるほどそうか!!
  
 ダメだこいつら………(遠い瞳) 
 杉元の身体で絶妙に隠されてますが、尾形は靴下まで脱がされちゃって…。
 しかも、何このマグロ状態!!! 上も下も全部脱がされた挙句放置プレイ&傍らで野郎共は相撲大会(!?)…ちょっとレベル高すぎるプレイです。
 彼はきっと、無我の境地で大宇宙の真理と一つになってたんでしょうね…。
 そうでもしなきゃ、このイカれた状況、もはやどうにもやり過ごせない事でしょう。
 尾形の心の闇が、また1センチくらい深くなった気がします(苦笑)
 あと、改めて杉元の全身の傷跡、凄まじいですね。

 とにかく、杉元がこういう人で良かった、と心から思いました。
「取り組み中」三連発が、「取り込み中」に一瞬見えてしまったのは、私もちょっとラッコ鍋の湯気でやられていたからかも知れません。特に三回目の「取り組み中」は色々ヤバい絵面ですね。白石の股間付近にキロランケの頭があったりもう……。
 エロい意味での「四十八手」を想像しちゃったじゃないですか。
 …流石に男同士のウコチャヌプコロを描いちゃったらアレなので「相撲」という形で誤魔化しただけなんじゃ、とか。
 変な邪推かましたくなるじゃないですか………。

 そんなこんなで日が暮れて。
 前回、アレだけ壮絶な扉絵で活躍(!?)した飛蝗の群れはどこかへ去って行きました。
 残されたのは、狂乱の宴から目が覚めた野郎ども。
 ていうか、え!? 今回の蝗害って、これだけ!? ほんとにこの展開の為だけッ!?
 キラウシニシパ達の村、とばっちりもとばっちりだよ…!!!

「なんか、バッタどっか飛んでったみたい……」
「ああ…うん。じゃあそろそろ行こうか」
「………なんか盛り上がっちゃったな? なんでだろうな…ハハハ」
 
 長い沈黙の後。
「……誰にも言うなよ?」
「うんわかってる」

 男たちはまた一つ、絆を深め………たのでしょうか(苦笑)
 秘密を共有するっていうのは、一番手っ取り早い結束力アップの方法とも言いますし!!!
 そしてふんどし一丁で豪快に眠る谷垣だけが、置いて行かれました。
 ヒデエ!!! と思いましたが、皆きっと、一刻も早くあのラッコ番屋を去りたいのでしょう(^^;)谷垣は、起こそうとしたけどぐっすり眠っていたので「もういいや」と置いてったんだろうなぁと………。

 ――そして。
 おじいさんが渡したラッコの鍋が、まさかここで真の効果を発揮するとは!!!
「谷垣ニシパ…」
 その身体の上にのしかかるインカラマッの妖艶な姿。
 彼女はラッコの肉に秘められた効能について語りつつ、おもむろに着物を脱ぎ始めます。
「谷垣ニシパはラッコの肉を食べたせいにしていいです……」
 よく見たら、ラッコ鍋、地味に空になってますね。
 男衆がなんやかんやで美味しく頂いたという事なのでしょうか………。

 ラッコ肉の匂いと、男衆のなんかムラムラした匂いと、いろんな匂いが入り乱れたその空間で。
 二瓶の銃を咄嗟に隠した谷垣ニシパの心境が知りたい今日この頃です。

 ・自分に「道」を示してくれた師匠のような立場の人に見られているみたいで気恥ずかしかった
 ・「女は怖いぞ」という言葉を思い出しつつも、でもラッコには勝てなかった…

 ………いろんな意味があるのでしょうねぇ。
 そして、なんとそのシーンをチカパシくんが目撃していました。

「オチウ(人間同士の性交)…」
「オチウ怖ぁい…」

 チカパシは初めて見る大人のセックスの迫力に怖くて泣いた。

 少年はまた一段、大人の階段を駆け上ってしまったようです。
 ちょっと前まで「おっぱい! おっぱい!!」とか言ってただけの純真無垢な少年に、なんてモンを見せちゃったんですか二人とも!!!
 …と言いたい処ですが、この作品の登場人物は、皆なんだかんだ、強くて逞しいですから。
 そんなチカパシ少年も、数十年後にはきっと。
「オレは昔うっかり大人同士のオチウを目撃して、その迫力に怖くて泣いた。気迫のこもったプレーでオレを泣かせてみろ!!」
 とか言える立派な大人になるに違いありません。

 ――翌朝。
 浜辺で一人、薪をするアシリパさんの姿がありました。
 インカラマッは、「このままではキロランケと再会してしまう。とても危険な男です。最後には入墨人皮も奪われ、金塊も奪われる」…そう告げて、アシリパさんに身を隠すように言いました。
「キロランケニシパをどうするつもりだ?」
 意味深な表情で何も答えないインカラマッですが、アシリパさんとしては、得体の知れないこの女の言葉よりは、キロランケの方を信じたいのでしょう。
「キロランケニシパが、父を殺すとは思えない…」
 そんな彼女に、インカラマッはある「証拠」を見せました。

 そんな彼女の元に歩み寄る、インカラマッ&谷垣。
 そしてまもなくやってきたのは、恐ろしく気まずいムードであの番屋を立ち去った杉元達でした。
 ………インカラマッの真意がどうであれ、この場にキロランケまで来てしまったのは、誤算だったのでしょうか。ビクッと驚いたその表情が何を意味するのか、今後の展開が気になります。

 そしてそんな中でも、アシリパさんはド直球ストレート勝負でした。
 たまにはカーブとか、変化球も使おうね!?
「キロランケニシパが私の父を殺したのか?」
 
 途端に場の空気が一変します。
 無論、「なんだよいきなり」と慌てるキロランケ。そんな彼に、インカラマッは馬券を見せました。
 これは単行本7巻の競馬場のエピソードで、白石達が興じていた競馬の馬券ですね。
 インカラマッ曰く、この馬券についた指紋が、アイヌの殺害現場で採取されたものと一致した、と………。
 指紋は、この時代から犯罪捜査にまで利用されていたのですね。日本でも、明治44年から正式採用されていたとか! 正直、ちょっと驚きです。
 それはさておき。

「遺品のマキリの刃に指紋が付いていたそうだ。父とは何年も会っていないと言っていたよな?」
「おいおい。俺が犯人なら監獄にいるのっぺら坊は何者だよ?」
「極東ロシアの独立資金にアイヌの金塊を持ち出そうとした、あなたのお仲間の誰かでは?」

 ………土方が話していたパルチザンとかのお話しが改めて絡んで来ました。
 元はアムール川流域から来たキロランケ。…果たしてその真実は…と思った、その瞬間!!!

「ちょっと待った。この女…鶴見中尉と通じてるぞ」

 銃を向けて待ったをかけたのは尾形でした。
 …すみません、もうどんなにカッコつけて凄んでも、あのラッコ番屋のアナタが脳裏から離れない…ッ。
 いや、今週も相変わらず冴えてたし、偽アイヌの一件でも彼の怜悧な判断能力とか好きなんですけども!!
 なんかもう…ダメだ…今週もラッコ鍋のせいで頭がクラクラする………。

 慌てて庇う谷垣ですが、そんな彼に、尾形は「色仕掛けで丸め込まれたか?」と嘲笑うように告げました。
「殺害現場の遺留品を回収したのは鶴見中尉だ。つまり鶴見中尉だけが指紋の記録を持っている
 そう言えば、以前鶴見中尉も言っていましたね。「遺品には丁寧に傷がつけられていた」と。そんなことは、アイヌの風習に詳しく、且つあんな状況にあっても、どこかアイヌを「手にかけた」事を悔やむような心境でなければされないだろう、とも。
 あれだけ遺留品について詳しかったのも合点がいきます。
 そして、そういう大事な事は、谷垣には知らされてないんだなぁ…と。
 多分、ほんとに限られた側近的な人にしか、こういう話はしてないのでしょうね。

 それを知り、慄然とした顔で振り向く谷垣。
「鶴見中尉を利用しただけです」
 …相変わらず飄々とした表情を一切隠さぬまま、悪びれもせず返すインカラマッ。
「大した女だな? 谷垣よ……」
 銃口を向けたまま、冷たく呟く尾形。

 ラッコ鍋の湯気がどっかへ飛んでくこの状況。
 
 しかしその「物証」の出どころが出どころだっただけに、インカラマッにとっては分が悪いでしょうね。
 案の定、キロランケは「この状況がやつの狙いだろ?」とアシリパさんに問いかけます。
 そんな指紋の出どころなんか信用できるのか。…アシリパだって、あの父ならやりかねないと思ったから、網走へ行って真実を確かめようとしているんじゃないのか? と。
 …少なくとも今までの経緯&アシリパさん目線で言えば、キロランケの言葉の方が、遥かに信用できますよね…。

 もはや、一体誰が嘘を言っているのか全く分からなくなりました。
 そんな中、ふと尾形が白石に問いかけます。
「この中で監獄にいたのっぺら坊と会ってるのはお前だけだ。どんな野郎だった?」
 なんか、尾形が初めて白石に話しかけたような………。
 やっぱりラッコ鍋、少しは効果が(いやもう、この鍋からは離れよう…うん、離れよう)
 そして杉元も問いかけます。
「本当にアシリパさんと同じ青い目だったのか?」
 
 ――そう。
 アシリパさんのお父さんは、彼女と同じ綺麗な青い目でした。
 しかし白石曰く、「俺は一度も青い目なんて言ってねえぞ。あんな気持ち悪い顔マジマジと見たことねえよ」と、その件に関しては自分もよく分からないと否定しました。
 土方が、例のニシン番屋でそれっぽい事を言っていた気はするけれど、と。

 白石が言うには、そもそも脱獄計画自体、土方を通じて囚人達に伝えられていたようです。
 のっぺら坊は、ただ黙々と入れ墨を彫るだけだった。

 ………いよいよ怪しくなってきました。
 のっぺら坊は、果たして本当に「のっぺら坊」なのか?
 こんなマネが出来る奴はそうそういない。
 ひょっとして、すべて土方歳三が仕組んだことでは??

 旭川で分断されて以来、動向の掴めない土方達。
 もしかして、稲妻強盗&お銀のエピソードのラストで、夏太郎が第七師団に尾行されてるシーンがありましたが、あの辺りが何かしら繋がって来るのかも知れません。

 ともあれ、鶴見中尉達も、遂に網走へと向かうようです。
「釧路の谷垣から小樽のアイヌのお婆さんへまた電報が来てました。杉元たちと合流したようです」
「よし…そろそろ我々も網走へ向かおうか」


 月島軍曹の「お婆さん」という言い方が、どこか温かみがあるなぁというのはさておき。

 いずれにせよ、全ての真実は、やはり網走にあるのでしょう。
 東の果て、網走監獄へと集いつつある役者たち。
 果たしてアシリパさんは、そこにどんな真実を見出すのか………。予告の「なるほど そうか!!」がメッチャ気になりますが、以下、次号!!

 地図上で見ても、もう大分網走まで近づいていますね。
 思えば、ラッコ鍋パーティ&相撲大会で笑っていられるのも、今の内なのかも知れません。

<追伸>
 もう、なんかよく分からなくなってきましたので、一旦、それぞれが話していることを整理してみると。

■白石
 ・囚人は全部で24人、「小樽へ行け」と言われていた(但し「小蝶辺明日子」の名前は知らなかった)
 ・のっぺら坊の目の色までは知らない(いちいち見てない)
 ・ほとんどの囚人は、のっぺら坊とは会話もしたことがないんじゃないか? と話す

■土方
 ・この子と同じ目の色をした人を知っている、という発言(それがのっぺら坊だとは言っていない)
 ・パルチザンの事を知っている&のっぺら坊は生粋のアイヌではない、と話している
 ・のっぺら坊から金塊の本当の額(8000億円)について聞かされている

■鶴見
 ・殺害現場の遺留品を回収、犯人の指紋の記録を持っている
 ・情報将校としての手腕もあり、金塊の本当の額を知っている

■キロランケ
 ・土方と思しき人物(但し本当に土方かは不明)に「小蝶辺明日子」を探している旨を伝えられる
 ・元第七師団だが、鶴見中尉の配下ではない(これは、尾形や谷垣も面識がない辺りから、ほぼ確実??)
 ・アシリパ父の親友で、共にアムール川流域から来た
 ・土方に「のっぺら坊の本当の名前を知っているか?」と問いかけられている(答えたかどうかは謎)

■インカラマッ
 ・アシリパさんくらいの少女の頃、アシリパの父・ウイルクと出会ってアイヌの事などについて色々教えた
 ・鶴見中尉と会い、谷垣を利用しなさい、とアドバイスされている
 ・殺害現場に残された指紋がキロランケのものと一致した、と話す

 ………みんな100%嘘を言っているのではなく、少ーしずつ、本当と嘘を混ぜているような…??
 今の処、白石の証言が一番安心できるというか、まだ信用できる気がするというのが何とも言えません。(普段はあれだけ軽くておちゃらけキャラなのに!!)
 
 それと、インカラマッが証拠と言って差し出した馬券。
 改めて7巻を読み返してみたのですが、基本的にキロランケは馬券に触ってるシーンが無いんですよね………。
 そもそもあのエピソード、キロランケは基本的に厩舎に行って替え玉騎手をやらされてたりした訳で。
 あのメンツの中で、一番馬券に触っていたのは、白石です。………白石…え???
 ここへきて、まさかの白石黒幕疑惑が…!? と思ったのですが、流石に無いと思いたい………。
 そもそも、「土方への内通がバレたら殺される」と恐怖して逃げたり、シスター宮沢を追いかけて脱獄王になっちゃったり、そんな彼が流石にアイヌを皆殺しにした張本人、はないかなぁと。
 …それに、白石の戦闘能力的にも無理そうですし。
 10巻で三船千鶴子が言っていた「行ってはいけません。あなたは殺されてしまいます。あなたが追っている男によって…」のシーンで、何故か白石の姿が被ってみたりしているので、なんか色々怪しいっちゃ怪しいのですが…。
 それに指紋の件については、情報の出どころが鶴見中尉という時点で、何もかも怪しいですしね。
 案外、インカラマッもキロランケも、少なくとも「本人は」本当だと思って言ってるのだけれど、少しずつ彼らが知らされた情報の中に嘘も混ざってて…とかそういうオチもあるのかなぁ、とか。
 色々考えちゃいます。。
 最後の晩餐の絵では、キロランケがユダの位置にいたりしますけど、…キロランケも敵に回るのは嫌だなぁ…。。

<追伸2>
 のっぺら坊についても、色々怪しいですねぇ。
 「アシリパ…」と呟くシーン、明らかにアシリパさんと同じようなトーンの使い方の瞳、諸々考えて、今の処アシリパさんの父親説は依然濃厚ですが…。
 実は、黙々と入墨を彫っていた「のっぺら坊」(「白石達が知っている」のっぺら坊)と、土方に色々と指示を出していた「のっぺら坊」は別人、とか…??
 実は入れ墨を彫っていた「のっぺら坊」は、単なる「入れ墨を彫る人」で、言われた通りに彫ってるだけだった、とか。
 そして、入れ墨を入れたり脱獄計画を考えたり、その辺の諸々は、全部土方が仕切っていたとか。
 のっぺら坊は、とにかく金塊をどうにかして仲間に託したいからそれに乗っかった、とか。

<追伸3>
 さて今回、インカラマッとのド迫力オチウでチカパシくんを泣かせたり、電報で位置を鶴見中尉達に知られてしまったドジッ子セクシーマタギ・谷垣。
 色々と「谷垣ーッ」ってツッコミたくはなるのですが、彼がこれだけ色々ドジっ子になってしまった一つの要素に、やっぱり彼の心が「戦場から戻ってきた」からなのかなぁ…とも思います。
 例えば、まだ第七師団にいた頃の谷垣なら、「武器を捨てろ」とアシリパさんの方を見もせずに言える程、兵士としての警戒心がハンパ無かったですよね。
 だから多分、インカラマッさんがあの淫靡な空間でお色気たっぷりに迫ってきたとしても、ほいほい抱かないのでは? と思うのです。
 でも今の彼は、インカラマッから「谷垣ニシパは私に冷たいけれど、いざとなると優しいです…」なんて言われて黙ってしまったり、なんだかんだ、チカパシの「家族」発言でインカラマッを助けたり、本来の不器用で情に厚い性格が戻って来ているのでは、と思います。
 電報を送ったのはかなり迂闊でしたが、アシリパさんの無事を知らせる、という意味では普通に「人として」間違ったことではありません。
 彼に「マタギ」の心を取り戻し、道筋を示してくれた二瓶。
 そして疲れた彼の心身を癒してくれて、戦場から心を戻させてくれたフチ達。彼らの為に何か恩返しの一つもするというのは、彼にとっては必要な一つのけじめなんだろうな、と思います。
 それはそれで全然OKなのですが。
 彼が本当に命を使うべき「役目」とは、アシリパさんを無事に連れ帰る事ではなく、故郷へ帰って、家族に賢吉が話した真実を伝える事なのではないでしょうか…。
 家族は未だに、フミさんが夫に殺され、その仇討ちに源次郎が家を出て行ったまま戻らない、という悲しみの中にいるでしょう。
 母親のお墓参りをして、家族にすべてを報告し、そしてその上でオソマちゃんの元へ帰って、もう片方の手甲を貰うんだ!!
 故郷へ帰るまでがゴールデンカムイです。…という訳で、谷垣ニシパには是非是非、名誉挽回の機会も欲しい&生き延びて欲しいと思います。

<追伸4>
 インカラマッさんは、どうしても色々と怪しい部分は多い女性ですが、彼女も100%嘘をついてる訳じゃないのでは? と思います。
 それに、家族の「フリ」と言いつつも、ともに旅をした谷垣やチカパシへも、確かに情は湧いてるのではないかなと。
 ウイルクとの経緯については、もしかしたらアシリパさんの杉元への想いを知った上で、わざと感情移入しやすいように嘘を語ったか、でなければその部分は本当だけれど、実は彼女の語る「ウイルク」と、アシリパさんの父親の「ウイルク」は別人とか…。
 実は双子の弟とかがいて…とか、いやいや流石にそれだと顔の傷跡まで一致しないだろうし、無理か…。
 いずれにせよ、アシリパに対してどんな感情を抱いているのかが、きわめて謎です。
 アシリパさんの母親の事も知っているみたいですが、それだけ近しい立場にいたらなぜ、アシリパさんのコタンの人達がインカラマッを知っている様子が無いのか? も謎です。
 ただ、もしインカラマッが本当に少女時代、ウイルクさんと過ごしていた話が本当なら。
 アシリパさんはかなり残酷な事を言ったなぁ…と思います。(本人に悪気は無いにしても)
 自分が少女時代に想いを寄せていた相手は、別の女性と結婚。そしてその女性が産んだ娘からは「お前の事は聞いたことがない」と言われる。
 そりゃ、涙の一つも零したくなるというか…。
 しかし彼女にも、死亡フラグが立ったなぁ…と思いました。「悪い狐が人間と結婚しようとして殺された」なんて民話を、姐畑先生のエピソードでアシリパさんが話していたこととか、ついつい考えてしまいます。
 インカラマッは本当にアシリパさん親子の「味方」なのか?
 千鶴子さんの言い方的に、なんとなくこの人も単なる悪女とは思えず。
 谷垣と寝たのも、自分の死期が近いのを薄々悟って…とかだったらちょっと泣けますし、まだまだ謎多い人ですね。
スポンサーサイト

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

コメントの投稿

非公開コメント

こんな二転三転するシリアスなドラマを展開しながらもしょうもない、しかし笑える相撲とかネタをブッ込んでくるのがゴールデンカムイの真骨頂ですよね~
最近じゃ、これと銀河英雄伝説が楽しみですよ。あっちも早くシェーンコップ、ミュラー、ケスラーとお気に入りたちが出て来て欲しいですな!

個人的にはキロは気に入っているんで潔白であって欲しいです。しかし、こんな事態なのにフラットな態度の杉元が怖い。お前さっきまでファイト一発してた奴なのかと(笑)。

大人のマジなオウチを見て怖くなって泣く、か……なかなかあり得そうな話ですね。
そういえば作家の山田風太郎は性交には滑稽さを感じると言ってましたな。だから割と頻繁にその場面を入れてたのかも。

コメントありがとうございました>あるるかんさま

 あるるかんさま、こんばんは!
 …本当に、後半のシリアス展開と「相撲しようぜ!!」の落差がすごいですよね(^^;)
 BUNGOのカーブも真っ青な魔球っぷりです………。

> 最近じゃ、これと銀河英雄伝説が楽しみですよ。あっちも早くシェーンコップ、ミュラー、ケスラーとお気に入りたちが出て来て欲しいですな!

 そうなです!
 私も、あるるかん様のおっしゃるメンツが楽しみで仕方ないです…!!
 特にシェーンコップはそろそろ出て来そうですよね。

> 大人のマジなオウチを見て怖くなって泣く、か……なかなかあり得そうな話ですね。
> そういえば作家の山田風太郎は性交には滑稽さを感じると言ってましたな。だから割と頻繁にその場面を入れてたのかも。

 へえ…!! そうなのですか。。
 山田風太郎先生は「甲賀忍法帖」で知っているのですが…、滑稽さ、という表現が面白いですね。
 怖くて泣いたというのは、前作「スピナマラダ!」でも出てきたネタですので、もしかして野田先生の実体験…? と、ふと思ったりしています(笑)

人間イナゴ?と要塞

まあ「ラッコの肉」の影響については何も言いますまい(笑)。
のっぺらぼうの件について、仲間内で混乱しているようですが、杉本がすごいイイ顔で物騒なことを言ってますねえ……。
土方勢の方も、別の意味で緊張感と笑いが……。夏太郎くんが災難です。家永さんと先生がいいコンビと言っていいのか、笑ってしまいます。

「キングダム」では、総大将が総司令の策を捨てて小城を落として民間人を追い出す、を繰り返していますが。
副長の言うようにこれが「イナゴ」なら、城を落とすごとに難民が増える倍々ゲーム。彼らが向かう先々で、城の兵糧が足りなくなるという感じかな? それが大群衆となって邯鄲やギョウ(変換されません)に向かう?彼らを趙軍が救えなかったら、もしかしたら「命だけはとられなかった」ということで、難民たちが秦軍の人間の盾になるとか? 


さて『銀英伝』は、後の軍務尚書と皇妃陛下がご登場。
原作でもそうでしたが、オーベルシュタインは登場の仕方が凄いインパクトですね。義眼ひとつであそこまで印象づけるとは。彼の才能と私心の無さは皆が認める所ですが……。
ヒルダさんが元気いっぱいの登場でしたが、もうこの時点で未来のご夫君・義姉君と知り合いでしたっけ?確か貴族連合との戦いの時では?それにアンネローゼには「男爵夫人」のご友人がいた筈では?
「ベーネミュンデの手先」と勘違いし守ろうとしていた姿に、後の彼女がアンネローゼの居場所を変えるということをお願いしに行った時、勇気ある抗議をした少年を思い出し、藤崎先生はその少年にリンクさせたのかと思いました。
いよいよイゼルローン攻略戦。後のヤン一党の居場所の争奪戦に登場するシェーンコップ氏の活躍を楽しみにしています。

現代のアシリパ

少し前に地元紙で現代の様々な境遇で生きる
アイヌのひとびとが連載されていました

中学生の時に皆の前で血の気の引く思いがして
隠していたが何故隠すのかと問いかけられ
語り合ううちに正直にむきあおうと

飲食店を開く事を計画し当初はアジア料理にと
思ったがアイヌ料理に決定(店名はポンチセ)
不安もあるががんばる帯広の豊川さん

いじめられても祖母から「自分がしっかりしてれば
何を言われても関係ない」といわれていたので
1度も嫌だと思った事はないという千歳の兼田さん

成人後にアイヌである事を知り友人に伝えると
「かっこいい」と好意的な反応が返ってきた
帯広の中野さん

友人から差別的な言葉にショックうけ
学校で取り上げて後友人との間に壁ができてしまい
距離を置いていたがアイヌ民族への奨学生制度を知り
説明会に行くと文化の担い手を育てる
ウレシパ会に入会した釧路の平沢さん

この人たちがもし読んでいたら感想が知りたいです

Re: 人間イナゴ?と要塞

 fujisannreiさま、こんばんは!
 イイ笑顔でとんでもない台詞をサラッと言いましたよね、杉元………。
 アシリパさんの表情だけは描かれていませんが、どんな表情をしていたのでしょう。。

> 土方勢の方も、別の意味で緊張感と笑いが……。夏太郎くんが災難です。家永さんと先生がいいコンビと言っていいのか、笑ってしまいます。

 あれはひどかった!!(笑)
 夏太郎くん可哀そうすぎて………。。味方内にまで自分を殺そうとする人がいるなんて!!
 そういえば、彼は家永さんの正体、知っているのでしょうかね…。

> 副長の言うようにこれが「イナゴ」なら、城を落とすごとに難民が増える倍々ゲーム。彼らが向かう先々で、城の兵糧が足りなくなるという感じかな? それが大群衆となって邯鄲やギョウ(変換されません)に向かう?

 おそらくそうなんだろうな、と思います。
 自国民を見捨てる訳にもいかないでしょうから、難民達に食料を分けたり保護したりするだけで、軍も対応に追われるでしょう。それこそ、戦うどころじゃなくなる気がします………。
 かなりエゲつない作戦です…。

> 原作でもそうでしたが、オーベルシュタインは登場の仕方が凄いインパクトですね。義眼ひとつであそこまで印象づけるとは。彼の才能と私心の無さは皆が認める所ですが……。

 義眼がバチバチ言い過ぎていて、ちょっと心配になってしまいました(苦笑)
 しかしあの「ドライアイスのような」冷たい外見、イメージぴったりです。

> ヒルダさんが元気いっぱいの登場でしたが、もうこの時点で未来のご夫君・義姉君と知り合いでしたっけ?

 いえ、確かまだ知り合いではなかった筈です。
 恐らく…ですが、ヒルダをアンネローゼの友人とした事で、ヴェストパーレ男爵夫人の登場がなくなるのかな、と………。

> いよいよイゼルローン攻略戦。後のヤン一党の居場所の争奪戦に登場するシェーンコップ氏の活躍を楽しみにしています。

 最後のコマに目が釘付けでした!!!
 やっぱりあの、デスクに行儀悪く座るヤン提督の姿、好きです!!
 こちらもいよいよ未来の奥様との再会、そして不良中年が登場するのでしょうね。
 楽しみです。。

Re: 現代のアシリパ

 鹿角さま、こんばんは!
 野田先生は、以前インタビューで「可哀そうなアイヌは描かなくて良い、強いアイヌを描いて欲しい」とアイヌ関係の方々からもお話しされた、とお話しされていましたね。
 そしてその通り、作中のアイヌの人々はみんな強くしたたかで、逞しく描かれています。
 今もアイヌを生きている方々は、どう思うのか…私も気になります。
プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

検索フォーム
記事を検索する際のお供に♪ お好きなキーワードを入れてクリック
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR