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劇場版鋼の錬金術師―嘆きの丘(ミロス)の聖なる星―レポートその2

――あまりに長いので、その2へ続きました(^^;)
例によってバリンバリンの全開でネタバレぶちかましていますので、まだの方はこの続きを見る際ご注意願います。。
その頃ジュリアは、久々に再開した兄と食事を共にしながら、昔の懐かしい思い出を語っていました。
「錬金術はまだまだだけど、これだけは覚えたの」
テーブルに錬成陣を描いた髪を広げ、兄の手をそっと取るジュリア。やがて錬成陣から緑の光が立ち上り、手の傷が見る間に癒えていきます。彼女は、医療系の錬金術を使えるのですね。

彼女は片方の耳にのみ揺れるイヤリングを手にして、まだ谷底で暮らしていた頃、ジュリアが拾った綺麗な飾り蓋を、兄がイヤリングに錬成してくれた解きの事を語ります。
「私の分は、これ一つでいい」
と、片方を外して兄に渡すジュリア。兄はジュリアが付けたイヤリングをさっさと外して返そうとしますが、結局ジュリアに渡されたそれを大切にしまってくれました。
「そんな事も、あったかな…」
呟くアシュレイ。…ていうか、結構大事なエピソードっぽいのに覚えてなさそう…? 何か、適当に話を合わせてる感が否めねー感じなのですが、まあ昔の話だし…(と思っていたら、これが後の衝撃展開に繋がるとは^^;)

※因みにこのジュリアのイヤリング、可愛いな…グッズで売ってないかなぁ…と思ったのですが、見事に売ってませんでした。銀時計のミラーとかそんなんは一杯あったんですが……。
所詮オリキャラだし? って事でしょうか。
映画の中じゃかなり重要な役目果たしてたし、デザイン的に結構可愛くて好きだったのに……。所詮アレか…兄さんのとか大佐の錬成陣とかそういうのの方が売れるという事か!? そういう事か―――!!!

しかしそんな束の間の穏やかなひと時は、クレタ軍の狼キメラによって終わりを告げます。
ゴン爺の所から、案内役の人と共に逃げる兄さん。しかし結構いい兄ちゃんだった案内役の人は、このキメラの手にかかって敢え無く死んでしまいました。兄さんはその悲しみをぐっと堪えて狼キメラを追い、洞窟へ。同じく騒ぎを知り、大人しく捕まってる場合じゃないと手枷を強引に振り切って脱出したアルと再会します。
同じく狼キメラと応戦すべく来たジュリア&アシュレイとも合流。何気に仲間の銃で狼キメラと戦うジュリアが戦士らしくてかっこいい…!
結果的に脱獄野郎(By兄さん)アシュレイとも共闘する形となり、黒コウモリの面々と共に、彼らのアジト最深部まで地下水脈を使って臭いを消しながら脱出します。

丸太に捕まって歩く中、ジュリアとちょっといい感じに会話するアル。
お互い兄を持つ妹・弟だからか、通じるものがあるのでしょうねぇ…。「自分達のせいで失った身体だから、自分達の力で取り戻す、兄さんとそう決めたんだ」と語るアルに、兄弟の強い絆を感じ、それを羨ましいと呟くジュリア。そんな二人に、空気読めねー兄さんが声掛けてくるのが何とも言えません。
「兄さんは機械鎧だから、泳ぐのは得意じゃないからね」と、兄さんの元へ戻るアル。いいなぁ…兄弟ですなぁ。

そんなこんなで辿り着いた「黒コウモリ」アジトの最深部。そこは、今までの戦いで命を落とした者たちの鎮魂の間でもありました。
そこで改めて黒コウモリのメンバーは、アシュレイに協力を要請。「鮮血の星」の力で聖地奪還の戦いを始めるつもりのようです。
そんな彼らに、兄さんは「鮮血の星」が恐らくアメストリスの錬金術で言う「賢者の石」である事を告げ、その原材料が「生きた人間の命」である事を告げます。そんなものを使って、勝ち取った未来で本当に幸せになれるのか? 問いかける兄さん。しかしジュリアは、「そんなもの使えないじゃない」と絶望しながらも、「あなた達は、自分達が滅ぼされる心配なんてしてないから」と、他に道が無い事の絶望を訴えます。

……この映画、爽やかなエンディングにはなるけれど、実は微妙に救いの無い話だったりします。
けれど、そんな中でも救いが幾つかあるとしたら、一つ目はジュリアが「人の命を使っているなんて…そんなの、使えない」と言える子だったということですね。
堂々と「どうせ死んでいく命なら、その命、我々の聖地の為に使おうじゃないか」みたいな事を言いきったオッサンがまた素敵でした。…このオッサンの気持ちも分かりますし、それに対して、あくまで「自分達の罪で失ったものは自分達で取り戻す」を信条にしている兄さんが、ある種「他人の力任せ」な発言にイラッと来るのも分かる気がします。
結局、彼らへの協力は出来ないと、去る兄弟。
 
一方ジュリアの兄・アシュレイは、聖地を取り戻したら谷で昔のように一緒に暮らそう、と彼女達に協力する事を選択。いよいよ聖地奪還の戦いが始まります。
黒コウモリの戦闘服に着替えたジュリアは、ゴン爺から亡くなった子供とその友達が二人で作ったというお守りの腕輪を受け取ります。必ず聖地を奪還すると誓い、腕輪を付けるジュリア。…何か、妙なフラグが立った気がして心配になりました(汗)

谷から出た兄弟は、そこで夕暮れには真っ暗になる谷の姿を見つめます。「この暗い谷から、この人達は空を見上げて来たんだね」と呟くアル。兄さんは、何とかミランダ達の行動を止めさせようと、彼らより先に「鮮血の星」の真実を突き止めるべく、アルと共にテーブル・シティへ。

その頃、「テーブル・シティ」へ向かう汽車では、大佐達がメルビンが何故、5年もの間大人しく牢獄に入っていたのかについて語り合っています。
その時、「5年」という月日は長い…5年前は、私達は何も知らない子供だった、と呟くウィンリィ。
大佐はそこで、「これから先の未来は、自分達次第だ」とやけにいい事を言います。なんか全然出番がアレな気がしますが、テーブル・シティに着いたら指パッチンがあると、この時はまだ信じていました(笑)

一方兄弟は、テーブル・シティに立つ塔の配置から、それが何らかの鍵になると推測、テーブル・シティ南に立つ教会の隠し扉を開けて地下へ。そこには、嘗てのミロスの街が再現されていた。
一体何が…と言いつつ進んだ先の隠し部屋に、見るからに怪しげな棺のようなものが。
そいつを開けたが中は空っぽ。「なんだ何も無いのか」と閉じようとしたら……実は罠でした。
二人してとっ捕まる兄弟。間抜けだ……何か、ものっそい間抜けな図だァァァ!!(笑)
そこへ現れるヨキもといソユーズ少佐。

実はソユーズ少佐もテーブル・シティの謎を追い、そこに隠された「鮮血の星」――「賢者の石」を手にしようと目論んでいました。
「お前みたいな奴に、賢者の石は使いこなせない」
と、両手を塞がれた状態でエラそーな態度を崩さない兄さんに、ソユーズ少佐は「賢者の石を必要とする人間は幾らでもいて、高く売れる」と返し、そのまま兄弟を始末するよう部下に命じて去りました。
その頃、ミランダ達は既に行動を起こしていたのです……。

そんなテーブル・シティの様子を上空から見つめるクレタ軍部。(こいつら、何かちょくちょく出て来てはいるんですが、今の所その動向は不明……)
覆面のクレタ軍・ハーシェル中佐は、不気味な眼差しをテーブル・シティへ落とします。
 
謎を解くどころか絶体絶命の兄弟ですが、アルが鎧の腕を上手い事外し、手パンして拘束から逃れます。そのまま兄弟はソユーズ少佐の部下達をブチのめして脱出に成功。伝声管を自分の顔に錬成してソユーズ少佐に宣戦布告する兄さんがたまりません(笑)
しかし、既にテーブル・シティは戦場に……。
「一個師団でも連れて来れば良かったか」
結構冗談抜きな感じで後悔しつつ「テーブル・シティ」へ辿り着いた大佐達。そこで兄弟二人と合流。
兄さんは大佐に「鮮血の星」について語り、協力を要請。そこへ、中央司令部を制圧されたソユーズ少佐が大佐を狙って銃口を向ける。兄さんの口から色々とバレたら、ソユーズ少佐は身の破滅。よって、「大佐は黒コウモリに暗殺された…とう事にしよう」という訳で引き金を引こうとしますが……。

鷹の目はそんな小悪党を見逃さなかった!!!

正確無比な射撃で拳銃を弾き飛ばされ、あえなく御用となったソユーズ。一方、兄弟は上空を飛ぶジュリアの姿を発見、街全体に何らかの仕掛けがある事、「鮮血の星」に手を出すのは危ないと必死に訴えますが、ミロスを平和な国に戻したい、その一心のジュリアはそれを聞き入れず、「忠告ありがとう。…罪となるなら、それは私が背負います」と、戦いに身を投じるのでした。
 
激戦の末、アシュレイの脇腹に刻まれた錬成陣の導きに従って、とある伝声管の前へ辿り着くアシュレイ、ミランダ、それにジュリア達。
しかしその時アシュレイは突然豹変。ミランダを後ろから刺し、その生き血を伝声管を通じて、テーブル・シティ全体に張り巡らされた錬成陣――「鮮血の星」の錬成の仕掛けへと流し込みます。文字通り、「鮮血の星」の原材料は「人の生き血」。更にミランダを助けようとしたジュリアはもう一人の仲間に拘束されてしまいます。実はこの二人はグルだった事が判明。

アシュレイの正体は、元はクレタに保護されたクライトン一家の護衛長の中尉でした。
彼は盗み聞きしたクライトン夫妻の研究内容から、絶大な力を持つ「鮮血の星」を手に入れようと夫妻を殺害。居合わせた息子のアシュレイも、その身体に刻まれた錬成陣を手にするべく脇腹の皮膚と、彼になりすます為顔の皮膚も剥いで殺した事が判明。やがてグルだった仲間さえも殺し、その地を「鮮血の星」の材料にする偽アシュレイの外道ぶりに激昂し、ナイフで襲いかかるジュリア。しかしアシュレイには敵わず、それどころか。
服をひん剥かれて大変な状況にィィィ!!
おいいいい、R15もR18指定も無い筈なのに、何してんだ偽アシュレイ!!!

これじゃエロスの性なる星だ!! 禁断のの物語どころか、禁断の双丘の物語になっちゃうよ!!!(苦笑)
この子、初登場時のミニスカ姿では結構なアクションシーンだったにも関わらず、鉄壁のガードでパンチラなんて一欠けらも見せちゃくれなかったのに…! ここへ来てまさかの乳チラ!!! 流石ヒロインだ!!(すみません)

やがて偽アシュレイは、本物のアシュレイからはぎ取った錬成陣を再び自分の脇腹からはぎ取り(痛い痛い痛い!!)、ジュリアの脇腹に刻まれた錬成陣と重ねて、「鮮血の星」の錬成陣を発動。テーブル・シティ全体が動き出し、仕掛けに巻き込まれたアメストリスの軍部の皆さんや町の人々は悲惨な事に……大惨事…大惨事だァァァ!!! 暫くジュリアを泳がせてたのは、ジュリアの身体が成長しないと、錬成陣を上手く重ねられないから…という事みたいですね。それにしてもエロい。偽アシュレイエロ過ぎる!!!

そんな中、ジュリアはもう用無しだと始末しようとする偽アシュレイ。
辛うじて息があったミランダは後ろからアシュレイを急襲、ナイフで脇腹を刺してジュリアだけでも助けようとします。しかし、無情にも氷の塊で留めを刺され、志半ばにして斃れました。ミランダはジュリアを利用しようとしていたのではなく、純粋に彼女の事を想ってくれていたというのは、この物語の二つ目の救いです。
この人、結構好きだったのに……。死亡フラグ立ちまくりだなぁと思ってたら、やっぱりだった……。('・ω・`)

さて。
果たしてこの後、ジュリアの運命は!?

1.ヒロインのジュリアはこの状況を打破する方法を閃く。
2.かっこいい男前なエルリック兄弟が助けに来てくれる。
3.現実は非情である。


意外と鋼の錬金術師なら、3.もアリかな…と思いましたが、ここは選択肢「2」でした。。
ギリギリセーフで兄さんが間に合い、そのまま偽アシュレイと交戦状態に。しかし偽アシュレイはそのまま鮮血の星の元へ行ってしまいます。何気にこの人、ミランダに結構グッサリ刺されてるのに、元気だ……。

そして更に事態は悪化。鮮血の星の錬成を開始した事で地下のマグマの活動が活発化、このままでは谷がマグマで埋まってしまいます…!! 風の谷に王蟲の群れが進軍してるようなモンじゃありませんか!!
「兄さん達はあいつを追って! 僕は溶岩を止める」

アルを案じつつも、ジュリアと共に偽アシュレイを追う兄さん。
因みに、服がエラい事になったジュリアにさりげに兄さんのロングコートが着せられてるのが最高です。
兄さんのロングコートがこんなにも役に立つとは…!(笑)いつもは大体、戦闘の中でビリビリに破れちゃったりなんやかんやで脱ぎ捨てられたりしていたのに……コート…大活躍だよ赤コート!!(笑)

女の子にかぶせてあげるという素晴らしい(けれど限定的な)用途があったとわ。
そう言えば、このお話の直後に起こる「傷の男」との戦いでも、残酷な真実を知って泣いてしまったウィンリィに掛けてあげてましたしね。兄さんにはフェミニストという要素は一欠片も無いと思いきや、実は…!(笑)

だってよくよく考えてみたら、あの赤コートの下にも黒い上着みたいなの着てますからね。
本来、更にその上からロングコートとか要らないじゃないですか……。こういう状況を想定しての事としか(すみませんなんでもありません)
 
谷底の人々が避難を開始する中、アルは必死に溶岩を止めようとします。
一方偽アシュレイを追い詰めた兄さん&ジュリアは、その手から「鮮血の星」を取り上げますが……。
「ジュリア!! それを溶岩の中に捨てるんだ、早く!!」
兄さんの言葉は「この力さえあれば、皆を救える…」その思いに囚われたジュリアには届かず、ジュリアはそれをそのまま呑み込んでしまいます。

そして手にした圧倒的な力。その瞳は紅く輝き、兄を殺した男への憎しみに駆られるままに、偽アシュレイを圧倒するジュリア。「やめろ、もういい」制止する兄さんの言葉も通じず、そのまま偽アシュレイを倒そうとします。そこへ、ハーシェル中佐が乱入。…怪しい怪しいとは思っていたものの、実は奴こそがジュリアの本当の兄でした。顔の皮膚をはがされた為に覆面を被り、復讐の為クレタ軍部へ入っていたのです。

彼もまた、両親が研究用に隠し持っていた「鮮血の星」を呑み込んで生き長らえ、復讐の刻を狙っていました。偽物アシュレイを狙っていた狼キメラも、妹のジュリアを守る為に彼が命令して差し向けていたのです。

思わぬ真実に驚愕するジュリア。
しかし再会の喜びの暇も無く、本物のアシュレイは偽物のアシュレイを抹殺。ミロスの人々のいる谷をそのままマグマで埋めてしまうと宣言しました。忌まわしい過去と決別して「真理の扉」を開き、その先にある新世界へ向かおう、とジュリアを誘います。
「星に心を食われたか」
叫ぶ兄さん。……一方ジュリアはと言えば、「鮮血の星」の影響下にあっても尚、兄のその言葉はとても容認出来ませんでした。彼女は、クレタは私の故郷じゃない、この谷が私の故郷だと告げて谷の人々を選びました。皆を救うべく溶岩を止めようとするジュリア。しかし、自分を唯一受け入れてくれると信じていた妹のその行為は、ハーシェル中佐もとい本物アシュレイには「裏切り」としか思えないものでした。
お前は分かってくれると信じていたのに、とジュリアを殺そうとするアシュレイ。その行為は、同じく「兄」属性である兄さんの逆鱗に触れます。「妹を殺す気か!」夢中でジュリアを庇った時に右腕の機械鎧が故障してしまった兄さんですが、辛うじてジュリアと共に逃げ出す事に成功。上の大佐達と合流します。
いつも弟を一番に想う兄さんからすれば、唯一の肉親である妹を殺す行為は、考えられないことでしょう。

一方、ジュリアは「谷を救う」と、再び下へ降りてしまいます。
…ていうか、例のコウモリの羽も使わず直接ダイビングって、鮮血の星の力パネェ!!!
兄さんの「…マジかよ」は、観客全員の心の声を代弁していると思いました(笑)

大佐達と一緒にいたウィンリィに右腕を修理して貰おうとする兄さんですが、部品が壊れてしまっており、修復は困難でした。ウィンリィも調整用の道具しか持って来ておらず、このままでは手パンが…!!
その時兄さんは、谷で出会ったゴン爺の事を思い出します。
「そうだ!!」
――なんと兄さんは、黒コウモリの連中が使っていたコウモリの羽を使ってそのまま谷底へダイブ、爺さんの元へ直行しようと企てます。
「ウィンリィ、しっかり掴まってろ」
何か妙にノリノリな感じで、谷へとダイブを敢行する兄さん。なんだかんだでそんな無茶苦茶な提案を受け入れるウィンリィも、兄さんを信頼しているんだなぁと思いました。
………って。
おいおいおいおいおいいいい!!!
よいっ、良いぞっ!!! この密着具合最高!!!

ウィンリィは正直顔見せ程度? とか思っていた私には嬉し過ぎるイベントだぁぁぁ!!
まさかの兄さん&ウィンリィのラブラブダーイブ!!(⇒違)
 
それを見た大佐も、同じく黒コウモリの羽を使って谷底へ。…中尉も勿論一緒です。
ここは映画版では描かれていなかったのですが、確か羽はあと1パックしか無かった筈。
「中尉、しっかり掴まっていたまえ」(さり気にお姫様抱っこしようとしつつ)「ハッ!」(さり気にそれを避けつつ何だかんだで大佐の背にしがみつく)⇒(大佐、内心メチャメチャがっかりしつつもダイブ)
……この二人だと、こんな感じのダイブが展開されていたのか!? と思うと、胸が熱くなります。

私がそんな妄想にニヤけている間にも、マグマを相手に苦闘中のアルは大ピンチです。
マグマの濁流は、幾ら防壁を錬成してもそれを超えてミロスの村を覆い尽くさんと押し寄せます。
一方、谷底へ到着した兄さん&ウィンリィは、ゴン爺と再会。部品を分けてもらい、機械鎧の修理に成功。孤軍奮闘のアルの元へ。

しかし、そこへ本物アシュレイが。狼キメラまで使って兄さん達を阻止し、マグマでミロスの村を埋めようとします。到着した大佐達もマグマの前にはなす術無く、狼キメラの相手が精いっぱい。

大佐が雨も降って無いのにエラく無能な件については、まだラスト戦の怪我も癒えてないからだ…と言い聞かせている間にも、兄さんはアシュレイとの戦いに突入します。

マグマからジュリアを守るように立つアル。「鮮血の星」の力で溶岩の出口を塞ぐべく、次々と巨大な手の形の岩塊を錬成するジュリア…しかし、それでも溶岩を上手く停止させられません。

一方、兄さんはアシュレイと闘いながら、「新しい世界は真理の扉の向こうにはない。あるとするならそれは、お前が今立っている足元にある」と、とても15歳とは思えねー深い台詞を吐きつつアシュレイの暴挙を止めさせようとします。

しかしアシュレイは、「理不尽な理由で虐げられる者達の気持ちがお前に分かるかー!」と反撃、兄さんを圧倒&氷の塊で捕捉。そこへジュリアが駆け付けました。

鮮血の星の力で、彼女が愛した過去の兄とは別人のようになってしまったアシュレイと闘うジュリア。彼女は片耳に揺れるイヤリングを外し、それさえも力に変えて兄を攻撃します。
その力がアシュレイを捕えた時、アシュレイの首からはもう片方のイヤリングが外れて宙に舞いました。姿や心が変わってしまっても、アシュレイも又、妹との絆だけは忘れきれず捨て切れなかったのですね。
谷底で暮らしていた幼い頃、妹の為に錬成したイヤリング。心を失った人間なら、「こんなものは只のがらくただ」の一言で捨てていてもおかしくないと思います。そんな他愛の無いものを大切にしていた事自体、アシュレイの中に妹への愛情が残っていた事の何よりの証でしょう。
それを見た時、ジュリアは目の前の男こそが本物のアシュレイであった事実を改めて知るのでした。
このお話の中の、三つ目の「救い」です。
 
かくして、溶岩を止める作業を再開するジュリア達。
いつの間にか狼キメラ達は大佐達の手で倒されたようですが、溶岩は依然としてどうにもなっていません。
そして、大佐が更に無能な感じが否めません(苦笑)この溶岩の中では、大佐の焔も役に立ちませんよね……こんな中で指パッチンしても、文字通り火に油を注ぐとかそんな感じになっちゃいますしね……(^^;)

ジュリアが錬成する手の形の岩塊は上まで届かず、溶岩の出口を塞ぐに至りません。兄さんはその時、クレタ側の崖からも手を伸ばして、溶岩の入り口を塞ぐ方法を考えました。
当然、そっちはクレタ領になります。色々と国際問題にはなりそうですが……大佐を振り向く兄さん。
けれど、その辺諸々の問題を呑みこんだ上で、「仕方ないだろう」と容認する大佐はやっぱり男前でした。ド派手な出番が無い分、こういう所でポイントを着々と稼いでますね。兄弟とは一味違う、「三十路を迎えた大人の男の魅力」で勝負してる感じでしょうか(笑)

そうして、クレタ側から伸ばした手とジュリアが下から伸ばした手で、溶岩を何とか食い止める事に成功。間一髪、谷はマグマの濁流から救われました。

その頃、クレタ軍も突然姿を消したハーシェル中佐に戸惑い、また一斉蜂起したミロスの民に圧倒され、一時軍を引く事を選びました。
この場の戦いそのものは、ミロスの民の勝利。
しかしまだ、悲劇は続いていました。

ジュリアの兄・アシュレイは既に瀕死。その口からは鮮血と共に「鮮血の星」が流れ出ました。束の間、正気を取り戻したかに見えたアシュレイですが……。やっぱこれは死亡か!? 死亡なのか!?
ジュリアも又、限界が来たのか「鮮血の星」を吐き出し、兄妹は共に死を迎えようとしていました。

兄だけでも助けたいと、ジュリアは錬金術で兄の身体を癒そうとします。そんなんしたら、今度はジュリアの命が危険です。必死にやめさせようとする兄弟。しかし「鮮血の星」の力の前に吹き飛ばされ、為す術も無く見守る内、ジュリアはぐったりと倒れてしまいます。

ジュリアはその時、「真理の扉」を束の間垣間見ました。
彼女がそこで見出したもの、得たもの。そして、喪ったものは――。
 
大佐がここに来て、やっとお役立ちです。
対ラスト戦で傷口を焼いて塞ぎ、止血したあの技術が、ジュリアを救いました。
「しっかりしろ、ジュリア。…自分の足で立って、未来を得るって言ったじゃないか」
必死に呼びかけるアルに、兄さんは「血は止まった」と告げます。…しかし、その表情は何故か冴えません。
ジュリアはその時、兄の命を救った事と引き換えに、あるものを失っていたのです……。
 
ソユーズ少佐は逮捕され、アメストリス軍も混乱の中一時撤退した事で、ミロスの民は聖地の奪還に成功しました。
しかし、両軍共に軍を増強してまた戻って来る事が解っている以上、彼らにとって本当の苦闘の日々はこれからなのでしょう。本気の軍を相手に彼らが敵うとは思い難く、正直、彼らの今後の未来をリアルに想像すると少し切ない気持ちになります。ただ、これ以上は兄弟がどうにか出来る問題ではありませんし、彼らは自分達の出来る精一杯の事をして、ともかく一番の大惨事は防いだのです。ここから先はミロスの皆さんを信じて、今はエンディングを見届ける事としましょう。
 
――病院の一室で目を覚ますアシュレイ。
その顔は元通りに癒されており、傍らには妹の姿。…そして、その枕元には、彼ら兄弟を繋ぐ絆の象徴とも言えるイヤリングが置かれていました。
ジュリアの頬にそっと手を這わせ、壊れたそのイヤリングに目を向けるアシュレイ。
やがてジュリアが目を覚ました時、そこにアシュレイの姿は無く、枕元には綺麗に復元されたイヤリングがありました。…何故か、片方だけ。
 
病室に彼女を見舞に来た黒コウモリの仲間から、イヤリングをあの兄弟から託された、と聞いたジュリア。
しかし、何故か片方になっていたイヤリングに首を傾げた仲間に、ジュリアは言います。
「これでいいの。私の分は、この一つでいい」と。
兄との絆を信じ、その片耳に再びイヤリングを付けたジュリアの前には、失われた左脚を補う機械鎧を持ったゴン爺が……。
 
その頃、兄弟はテーブル・シティからミロスの谷を見下ろしていました。
ここから先の厳しさを想像しつつも、「きっとあいつらなら道を見付ける」と信じ、去ろうとする兄弟。その彼らの前に、杖をつきながらジュリアが見送りに来ました。
「そんな脚で歩いちゃダメだよ」
気遣うアルに、ジュリアはどうしても直接お礼が言いたかった、と告げます。
聖地の力を手に入れて、自分が何とかしなければと思っていた。でもそれは間違いだった…私達は、自分達の足で未来を掴む為に歩かなきゃいけない。
かけがえの無いものを多く失いながらも、彼女が辿り着いたその結論に頷く兄弟。

兄さんは、相変わらずジュリアのした事を認めないと言いつつも、「その…なんだ、あんた、大したもんだ」と何か良く解らんツンデレ発言を(笑)。そして、「俺達も、いつか必ず自分達の信じる道を見付ける。そうしたら、それを伝えに行くよ」とジュリアに約束します。
――そして。
「じゃ、俺は先に行ってるから」

アルの背をバン! と押し、さっさと先に行ってしまう兄さん。
兄さんがこんなに空気が読める筈が無い!!!(笑)

ともあれ、束の間二人過ごす時間の中で、必ず自分を取り戻してまた会いに行くと約束するアル。
なんだこの天然色男は!? メイは大変そうですね……。身体を取り戻したアルと一緒に旅してみたら、「アルフォンス様、誰ですかその女は!?」な修羅場展開がそこここで展開……とか…?(^^;)
 
――こうして一つの事件が終わり、テーブル・シティを去る兄弟。
そんな中、大佐に「あれは人体錬成ではないのだな」と確認された兄さんは、「違う」と言い切ります。
「奴はまだ、死んじゃいなかった…。ジュリアは、鮮血の星の力と自分の身体の一部を使って、奴の消えかけた命の残り火を蘇らせたんだ」と。

なんか、真理の扉が思っきり開いてた気がしたのですが、きっと気のせいです。
もしかしたらジュリアも手パンが出来るようになってるかも知れないのですが…、きっと、気のせいですね。
確かに、「死んだ人間を復活させる事は出来ない」というのは、既に兄さんが確認した「真理」ですし。だからこれは、いわゆる「生体錬成」というやつなんですかね。(これは、確か医療錬金術の一環で、「真理の扉」前にも連れて行かれない筈…)

因みに「鮮血の星」は、結局イコール「賢者の石」だったのか? ふと疑問に思ったのですが…。
原材料が違う事からして、別物だと思っています。ただ、賢者の石に類似する力は持ってましたよね。もしかしたら、「賢者の石」を作る過程で生み出されたものなのかも…?
何にせよ、前者は人の血、後者は人の魂。どの道、ロクな材料じゃないのは共通していますね。

――それはともかく。  
大佐はまた、最後にやたらと良い感じの台詞を呟きます。
「失われた命は戻らない、だからこそ生きる意味がある」と。
その言葉は、兄弟にとっては心に重く響く一言でしょう。決して戻らないものを求め、代償として身体を失った二人ですから……。

そうする間にも汽車は進み、アルはふと窓の外を見て気付きます。
「見て、もうすぐ谷が見えなくなる」
後ろに去りゆく「テーブル・シティ」。それを見つめながら、「Good Luck My Way」が重なります。
次への新たな旅立ちを感じさせながらのスタッフ・ロール。
汽車でテーブル・シティを訪れる所で始まり、汽車でテーブル・シティを去る所で終わる物語。
締めとしてもすっきりしていたと思いました。
 
真っ直ぐに駆け出す 晴れ渡る青空が眩しい
追い風に煽られ 新しい旅が始まる
いつかまた会えるよう 振り返らずに明日へ向かうよ
Good Luck My Way 信じる道へ

 
この歌詞が、まだまだこの先兄弟を待ち受ける旅路を思わせると同時に、ジュリア達の未来が、辛い中にも希望の未来へ繋がる事を願わずにはいられない気持ちにさせます。
 
……いや、結構あっという間に見てしまいました。。
もし二回目を見るとしたら、兄さんが何度「行くぞ! アル!!」と言ったか数えてみようと思います(結構、そこここで言っていたので…^^;)
 
パンフには、映画本編のさわり部分を荒川先生が漫画化していたり、11.5巻では、丁度映画の冒頭に繋がるエピソードが描かれていたり。荒川先生、マジスゲェと思いました。。いい仕事し過ぎだ……!!
書庫で居眠りする兄さんに、ウィンリィがそっと赤コートかけてあげるシーンが、タマラン…!!
流石は荒川先生です! 最高です!! ありがとををを!!!

何と無く、作画がやっぱりちょっと残念な所がちょこちょこあったりするのですが、ハガレンファンでしたら是非、観に行って頂ければ…と思います。。
 
――以上、「劇場版鋼の錬金術師―嘆きの丘(ミロス)の聖なる星―」レポートでした。。
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テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

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はじめまして。
ミロスの感想を求めてブログをさ迷っていましたら、こんなに凄いレポが!
あのどんでん返しなストーリーをここまで分かりやすく。随所にハガレンLOVE な突っ込みもあり、大変楽しく読ませていただきました。
それにしても、これほどの長文、誤字もなく、文字色もつけ、一体4何時間かけられたことでしょう。
これまで見たブログの中で、詳しさ読みやすさとも、ナンバーワンです!
楽しませていただきました。ありがとうございました。
ミロス面白かった!私ももう一度見たい!と思っていますv

こんばんは、初めまして!

ハガレンファンサイトでもないのに、こんな熱いコメントが…! ありがとうございます。。
楽しんで頂けて、とても嬉しいです。

時間は……幾ら掛けたか忘れましたが(笑)、自分が映画で得た楽しみに、+1して他の誰かに繋げる事が出来たなら嬉しく思います。
二度目はご覧になられたでしょうか?
私はまだ多忙で無理なのですが、何とかもう一度観に行きたい…と思っております。

それでは、コメントありがとうございました!
プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

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