朝日新聞連載小説「沈黙の町で」が密かに気になっています……。

 こんばんは、星野です。
 私は、普段新聞と言えば精々TV欄とか社会面をチラッと見るぜ! 程度なんですが(後は天声人語とか…)、自宅で療養している間、時間はあったのでそれなりにもうちょっと新聞を真面目に読んでいました。
 その辺りから読んで気になっているのが、タイトルにも記載した「沈黙の町で」という連載小説です。
 何しろ途中も途中から読んだので最初はさっぱりだったのですが、読んで行く内に、こういう話なのかな? というのが分かって来ました。

・中学生の男の子が亡くなった
・どうやらいじめに遭っていたらしく、それが原因? で亡くなったものと思われる
・いじめには、亡くなった子が所属していたテニス部の部員が関係しているらしい
・亡くなった子の親が、学校に対してテニス部の大会出場停止を請求している


 途中も途中から読んだ癖に随分と内容が気になってしまいまして、ネットとかでググッて色々調べてみたのですが、どうもあんまり詳しく載せているサイトとかが見つからず……。
 取り敢えず、現在私がネットで調べた状況と、今まで読んでいた分から分かったのは、以下の流れのようです。

・名倉君という中学二年生・テニス部の男の子が、学校の部室から近くの木に向かって飛び移り、失敗→転落死する。
・最初は事故死かと思われたが、どうも四人の少年が彼をいじめていたらしく、木に飛び移れと強制したのでは? という疑いが出て来て、警察がその少年達を逮捕する。
・物凄く感じの悪い弁護士が出て来て、その四人の少年達を一緒くたに弁護しようとしているらしい(母談。ネットで調べると名倉君をいじめていたとされる四人組の内、一人の祖父が長年地方議員をやっていた地元の名士で、その祖父に依頼された弁護士みたいですね)
・学校の教師達・いじめたとされる少年達・名倉君の親・マスコミ・警察…様々な人々の視点から描き、名倉君の死の真相に迫っていく感じで話が進んでいる。
・現在、名倉君が転落死する前の話を描いている。
 キャンプで運動部恒例(?)の夜の運動会なるものがあり(ぶっちゃけ、ああ、あるある…と思いました^^;)、それを名倉君が先生に告げ口した為にその年の運動会は中止になってしまった。他の運動部にも迷惑をかけたという事で、テニス部のキャプテンや3年の先輩達は激怒。2年の皆は「連帯責任だ」と先輩達にヤキを入れられていたというのに、告げ口した本人の名倉君は学校を早退、その場にすらいない。…2年の皆は「あいつぜってー許さねえ」的ムードに…。


 ――話的に、そろそろ佳境に近いのでしょうか。
 連載終了後、単行本が出たら最初から読みたいな、と思うお話です。

 暗い話ですし、後味悪い話になりそうだな…と思いつつも惹きつけられたのは、登場人物皆の視点・言い分・言動が、「ああ…分かる」と思えるような、リアルで生々しい印象を受けた為です。
 名倉君の母親の気持ちも分かるし、学校側のトロ臭い対応も、いかにも「ほとぼりが冷めるまでじっと待ってたいなー」って意図が読み取れて、実際にありそうだ…と思えましたし。
 不良が警察にとっ捕まる⇒事情聴取を受けてる辺りは正直良く分からなかったのですが、どうも名倉君の死に関わっているとされている四人組の少年達に関わってる子なのかなぁ…と思っています。弁護士とかの辺りも母から聞いただけで良く分からないのですが、今後話にどう関わって行くのか!? 気になります。

 もし朝日新聞取ってる方がいましたら、人物関係とか情報を頂けたら…と思います(^^;)
 今の情報では何しろ、情報量が少な過ぎて相関関係とかが良く分かっていないので…。

 名倉君の母親が、テニス部部員達の処分は取り敢えず保留→だから大会にも出場します、という校長先生からの話を聞いた時に激昂し、「あの子はもう、泣く事も笑う事も、好物のハンバーガーを食べる事も出来ない。なのにテニス部は普通に大会に出るなんてあんまりだ」と詰め寄るシーンは、凄く印象に残りました。
 子供を失った母親の心境からしたら当然だと思いますし、結局のところ「穏便に済ませたい」という意図が見え隠れする校長先生達の対応も、何だこいつら…と思いました。
 このままでは、息子が死んだ事さえ、「何も無かった」も同然な事にされてしまう。
 そんな思いから、このまま黙って済ませるものかという母親の気持ちは、良く分かるのですが……。

 ――そんな描写から話は過去へ飛び、中学2年のキャンプでの話が描写されてみると。

 この名倉君という少年が、単に「気弱で小柄で、大人しい」だけの「いじめられっ子」という訳でもなさそうだ…という事実が浮き彫りになって来ます。
 少なくとも4人組の一人(?)と思われる健太君の視点で描かれている今の話を見ていると、この名倉君は名倉君で、けっこう「イイ性格」してる子だったんだろうなぁ…と。
 お金持ちの家の子で、あだ名は「ちゃま夫」。
 テニス部に所属しているが、どうもテニスの腕は下手なようで、一年にも追い越されて(?)いる始末。そのくせラケットやシューズはやたらいいものを買って自慢している。……名倉君にしてみたら、お金を持ってる、という事実こそを最大の武器にして精一杯世渡りしているつもりだったのかな? とも思えますが、それは周りの子達から見たら、金持ちな事を鼻にかけてるイラつく奴、という印象しか無いでしょう。(性格も気弱って話なので、多分、あまり積極的にコミュニケーションを図れるような子でもないのでしょうし…)

 まだ名倉君の死の真相が、結局事故なのか何らかの事件なのか、自殺なのか…といった事は明らかになっていないので何とも言えませんが、彼の死に、今回のキャンプの一件が関わっているのは明らかなのかな? と思いました。

 この位の年頃の子達と言うのは、特に「先生への告げ口」というのはものすごい悪事として捉える傾向が強いと思います。(結局は告げ口されるような事やってる奴も立派に悪い訳ですが、そういう都合の悪い事には目を閉じて、「先生にチクッた」という事実に対しては怒れるという、ある意味図々しい考え方を平然と持てる年頃だと思うのです)
 ところが、キャンプでの「運動会」について、名倉君はそれを先生にチクッた上、自分はさっさと学校を早退して他の二年生の部員達が先輩達にヤキを入れられてる間、その場にすらいなかった。
 この事実は、元々いじめられっ子な部分もあった名倉君の立場を、更に悪くするに十分過ぎる要素だと思うのです。
 先生にチクッてる時点で、既に色々と取り戻しが効かないくらいのマイナスポイントだというのに、その上先輩達のヤキ入れの時さえいなかった…となれば、ますます印象が悪くなるのは当たり前。
 変な話ですが、悪い事して叱られても、あの位の年の子達というのは、「全員が不幸な目に遭った」という変な連帯感みたいなモノを持つ気がするんです。その場にいないというだけで、「あいつだけ叱られてないよなー」みたいな目で見られて、蚊帳の外状態になる。…そういうモノなのかなあと。

 名倉君が学校を早退したのは、明らかに「チクッた」自分が責められるのが分かっているのに加え、「俺達がチクッた訳じゃないのに先輩達にヤキ入れられた」という妙な連帯感の外に置かれる状況、というのがたまらなく嫌で、逃げたんじゃないかなぁ…なんてチラッと思います。(その辺はまだ何とも言えませんが)

 人の心というのは分からないモノで、昨日…否、一瞬前まで「ちょっとあいつイラッとするなー」程度の感情だったのが、ふとした出来事を境に「ちょっとヤキ入れてやろうぜ」に変わり、それがやがて集団心理も手伝ってエスカレートしていく…なんてのはあり得る話なのだと思います。
 現段階ではまだ「ヤキ入れてやろうぜ」な感じですが、それが、いつ更なるアクセラレーションへ繋がっていくか…そのスイッチの切り替えがいつなのか、何がきっかけでそうなるのかについては、当人達にも分からないのでは…? と、最近の話の流れを見ていて思いました。
 だからと言っていじめて良い理由には何一つなってない訳ですが、名倉君の周りの二年生の子達にしてみれば、相当イラッと来る気持ちも、ちょっと分かるなァ…と。

 ともかく、色んな人の視点から、それぞれに一つの出来事を掘り下げているというのが、凄く面白いと思います。

 それにしても、テニス部の健太君みたいなタイプの子と言い、名倉君みたいなタイプの子と言い…なんか正直、「ああ、いたよこういう奴」という感じの生々しさが半端無いです(^^;)
 ただ、反省文の例文をネットで調べるとか、携帯で連絡するとか。
 …この辺は私の中学時代には無かった事で(インターネットも携帯も、全然普及していませんでしたし…)、時代を感じるなあ…と思いました(苦笑)
 
 今後も見守って行きたいと思います。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

拍手コメントありがとうございます! >akaさま

こんばんは。「沈黙の町で」読まれた事あるのですね…!
実は私、中学時代はテニス部だったもので(笑)、余計に親近感が湧いてしまいました。こんな小説に描かれている程キツい「体育系」な感じではありませんでしたが、やっぱり「先輩後輩」の諸々…というのは若干ありましたので、その辺も凄くリアルだなぁ…と。男子だったら、多分小説に描かれてるようなシーンは、普通にあり得る気がします。

単行本は、まだ大分先と思いますが楽しみにしています。

先週一週間はきつかったですが、やっと今週になって大分慣れて来ました…! 今後もちょっとずつ慣らして行こうと思います。いつもお気遣いありがとうございます(^^)

拍手コメントレスです> きさらぎバニーさま

こんばんは! お久しぶりです。
私いはなんだかんだで3月最終週~職場に復帰しまして、少しずつ本調子に戻って来ました。
「沈黙の町で」読まれていたのですね…! 色々と情報頂き、ありがとうございます。大体合っていたみたいで、ホッとしました…。。

実は「名倉君の視点で描かれた事ってあるのかな?」という点はとても気になっていたのですが…現状は無いのですね。ここまで色々な視点で描いているのですから、やっぱり彼の視点(言い分)も見てみたいですよね。
そして私も、校長先生達が隠そうとした作文を見た時の名倉君の母親の反応、凄く気になっています。その中に、実は意外な真実が隠されていたりするのかな…? とも。

ただ、もしかすると、弁護士辺りが「そういう作文は、後々『いじめがあった』という証拠になるから処分して下さい」と校長先生達に打診→人知れず葬られる、という展開もあり得る気がして、ちょっと不安だったりもします。
最終的にどういう所に落ち着くのでしょうね。
続きが気になって、今でも毎日チェックしています。

拍手コメント頂き、ありがとうございました!
また、是非是非、遊んで下さいませ(^^)

拍手コメントレスです>ふたむらえつこ様

 こんばんは、拍手コメントありがとうございました!
 名倉君の伯父・康二郎さんは、私が見た展開の中ではちょこっとしか出て来ていませんが、この人も相当クセの強い感じの人みたいですね。
 自分の子と実は入れ替えていた…とかだと、なんだかまるで昼ドラのような展開ですね(笑)
 今後の展開にもまだまだ絡んで来そうな人なので、この人も出て来たらチェックしてみます。

拍手コメントレスです>ふたむらえつこ様

こんばんは、星野です。拍手コメントありがとうございました…!
「沈黙の町」、また場面が現在に戻っていますが、段々核心に迫りつつありますね。
私は「誰が犯人」という訳ではなく、皆の溜まりに溜まった「ウザい」と思う気持ちが、結果として名倉君を死なせる事となった…みたいな感じになりそうな気がします。

名倉君が、皆にとって「同情したらしたで損した気分になる」ような子だった、という描写がここ最近の過去話ではやけに強調されていますし。
しかしそうなると、肝心の名倉君本人がどんな心境だったのか? がやっぱり気になります。そもそも、銀杏の木に飛び移る「度胸試し」も今までやれなかった彼が、何故それをやるような状況になったのか? そういう気持ちになったのか? 名倉君の本心については今までも描かれていないみたいですし、そろそろ見たいです。

拍手コメントありがとうございました>ふたむらえつこ様

こんにちは!
私も、正直あのラストは「………え?」と思ってしまいましたが、どうやらあのシーンから話の最初のシーンへと続くみたいですね。
単行本では、恐らく加筆とかもあると思いますので、最初から読んでみたいな、と思いました。

あの「真実」。…名倉君の遺族の方々が知ったらどう思うのでしょうね。最終回まで読みましたので、また後程ゆっくり語ってみたいと思います。
プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

検索フォーム
記事を検索する際のお供に♪ お好きなキーワードを入れてクリック
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR