ダイの大冒険特集―まだまだ若者には負けん…! マトリフ師匠&ブロキーナ老師の味わい深い名台詞

 ダイの大冒険と言えば、じいさん・おっさんも魅力あるキャラの多い作品でしたが、中でもポップの師となるマトリフ師匠・マァムの武術の師となるブロキーナ老師の二人は格別でしたね。
 以下、長く生きたお二方の有り難い言葉を抜粋してみました。
■マトリフ師匠■
 ポップの「師匠」であるマトリフ。
 魔法使いとして様々な基本的な事や、「アバンの使徒」としての教えを授けたのがアバン先生なら、彼は正に「魔法使い」としての様々な心得を教えた人だったと思います。
 ドスケベで数々のセクハラ行為に勤しみつつも、その名言の数々は宝石の如く煌めいています。
 …そう、例えシリアスな顔してエイミさんのスカートの中に手を突っ込む変態でも…!!(笑)

「どうせ力を貸しても、危機が去ったらまた平気で恩を忘れるにきまってるからな!!」

→「ダイの大冒険」は、単純に「悪者の大魔王バーンをやっつけて大団円!!」で終わる訳ではなく、暗に「平和が訪れても、問題はその後だよ…?」というのを匂わせている辺りが、少年ジャンプの連載漫画としては珍しい作品だったと思います。
 世界を守る為、命がけで戦ったのに「人間でなかった」が為に人間達に迫害されたバラン。
 魔族とのハーフだった為、矢張り迫害を受けたラーハルト。
 そんな中にあって、「同じ人間」でありながら王家の人間達に妬まれ、人間嫌いになったマトリフの存在は、特に強く印象に残りました。この台詞は、平和になって役目を終えた「勇者パーティー」の一つの未来を示しているように思えてなりません。
 後にダイが「竜の騎士」である事を知った時、ダイが必ず「人間として」大きな壁にぶち当たると予測出来たのも、自分自身の苦い過去があればこそ…でしょう。
 結局、彼はレオナ姫救出の時に十分過ぎる程力を貸したにも関わらず、二度とパプニカの王家に仕えようとは思わず、特にこれと言った謝礼も要求せず、あの離島での一人暮らしを続けています。
 …それが、「力ある者への恐れや妬みから来る差別・迫害」といった問題が、そう簡単に解決する訳ではない事の現れに思えてなりません。
 それでも救いなのは、彼はアバン先生との友情そのものは忘れておらず、その遺志を継いだ弟子であるダイ達に力を貸す事を選択した事です。でもこれって結局、あくまで「個人の好意」で終わってしまっているんですよね…。
 より多くの人々の心を変えるまでには至っていない所に、この問題の根深さが垣間見えます。

「魔法使いの魔法ってのはな、仲間を守るためのものなんだ。無数の知識と呪文をかかえ 皆の危機をはらうのが魔法使いの役目だ」

→ルーラの習得を渋るポップに対しての一喝。ポップを最終的に「大魔道士」と自他ともに認めさせる程に成長させてくれたマトリフ師匠ですが、そんな彼がポップに対して教えた「魔法使いの心得」その1ですね。
 ポップはその後も、この教えを大切に守っていたと思います。
 そしてマトリフ自身も、アバン先生達とパーティーを組んでいた時、そのように戦っていたのでしょう。アバン先生は、後に成長したポップの姿を見て「マトリフが傍にいるような感覚」と例えていましたが、彼が「勇者」だった時、心底傍にいて安心出来る存在、それがマトリフだったのだろうとあの台詞から思いました。
 そしてそれから15年経ち、自らの教え子であり、そのマトリフの弟子でもあるポップが、勇者ダイにとってそういう頼れる存在になっている。師匠であるマトリフにとっても、アバン先生にとっても、感慨深い事でしょう。

「…ダメ! ボツ! デザインがださい!!」

爆発して吹っ飛んじまうのにデザインもクソもないと思うんじゃが…(Byバダックさん)
 全くその通りだと思います(笑)
 しかし、案外冗談で言ってる訳でもなさそうなこういう変なトコに神経細やかな所も、魔法使いには必要…なのか!?(笑)

「魔法使いってのは、つねにパーティーで一番クールでなけりゃならねえんだ。全員がカッカしてる時でも ただ一人 氷のように冷静に戦況を見てなきゃいけねえ…」

→ポップに教えた魔法使いの心得・その2。
 チームの「頭脳」的役割を担う魔法使いには、正に必要な心得ですね。こればかりは、なかなかポップも守れていなかったようですが……、最終決戦ではヒム・ラーハルトに加え、アバン先生までも「天地魔闘の構え」を崩す為の「捨て駒」の如く使い、獣王クロコダインのおっさんを「レベル外」と即座に考えたその思考は、正に「クール」の一言でした(笑)

「…自分を信じろ!!! おまえがすべてにめぐまれたヤツならここまでにゃあなれなかった…!
 弱っちい武器屋の息子だからこそ だれよりも強くアバンにあこがれ苦闘の道も歯をくいしばってこれたんだ!!
 …自信を持て!! おまえは強い!!
 オレの…自慢の弟子だっ!!」


→最後の最後、「アバンのしるし」がどうしても光らず、どうして良いか分からずにマトリフの元を訪れたポップ。そんな彼に対してマトリフは「自信を持て」とはっきり言い切りました。
 あくまで「只の武器屋の息子」でしかなく、他にこれといった特殊なステータスなど何一つ無く。
 でも、だからこそここまで来れたんだ、という言葉は、マトリフ師匠だからこそ出てくる言葉んだなぁ…と。アバン先生にも、これは言えない台詞だと思います。

「それを乗り越えちまったら…もうおまえは、オレの手の届かない所へ行っちまうんだろうなあ……」

→「最後のアドバイス」の後、去って行くポップの後ろ姿を見送りながらのモノローグ。
 弟子の卒業を見届けた師匠の、嬉しさと寂しさがないまぜになった台詞です。…フレイザード編でポップと初めて出会った時、マトリフ師匠はこんな日が来る事を予測出来ていたのか…!? 正に「師匠」としての務めを終えた一瞬ですね。

「…今度は逃げ場がねェぞ。世界が消えちまうんだ。おめえも男なら、一生に一度くれぇ本物の英雄になってみせろ!! 最後にチョコッと手を出すだけで英雄になれるんだ。こんなボロイ役はねぇ…!!」

→バーンにより、世界中にばら撒かれた「黒の核晶」爆発まで、あと僅か。
 最後の最後、北の果ての「黒の核晶」へ辿り着いたニセ勇者・でろりん一行。その魔法使いまぞっほは、なんとマトリフの弟でした。ゴメちゃんが叶えてくれたダイの「願い」によって駆けつけたマトリフは、「黒の核晶」を守るモンスターを倒したものの、そこで力尽きてしまいます。
 自分の呪文なんかじゃ…と尻込みするまぞっほ。
 そんな弟に、「今度は逃げ場がねェぞ」と静かに覚悟を促す姿は、この作品でずっと見せ続けていた「師匠」としての顔だけではなく、「兄」の顔も見せてくれたなぁ…と思います。
 しかしこの台詞、本当に「ここ一番」の踏ん張り所で踏ん張れなくなった時、心の中で唱えたい台詞ですね。
 誰でも「ここで逃げちゃいけない」って時はあると思うのですが、逃げたくなる時というのはあるものです。そこで逃げるか、踏みとどまるか。そういう時に「逃げない」選択が出来る人は、やっぱりそれだけ多く成長出来るのだろう…と思います。
 まぞっほ…そしてでろりん達。
 アンタ達も最後の最後、「本物の」英雄になったね…!

■ブロキーナ老師■
 マトリフと比べて登場シーンがどうしても少なめな為、台詞自体は数少ないながら、流石は「武神」とまで呼ばれて武を極めた御仁。
 マトリフに負けず劣らず、かなり味のある台詞を言っています。

「…そう…恐ろしい技だね。その恐ろしさが実感できる者にしかこの技は伝授できない」

→マァムに奥義「閃華裂光拳」を教えた時に言った言葉。その技は、回復呪文(ホイミ)と組み合わせる事により、敵の身体を致命的に破壊する恐ろしい技でした。「ダイの大冒険」では、「竜の騎士」の力や「メドローア」等、使い方を一歩誤ればどうとでも悪用出来る強大な「力」について、その使い方を誤らない事が大切だ…という事が繰り返し語られているように思います。ブロキーナの言葉は、正にそれを言い表した名言ですね。

「名声は後からやってくる 最初から求めてはいけない…」

→ザムザを倒した後、皆に一目置かれるマァムやダイ達。…けれど、なんだかんだでそのダイの救出等々、かなり尽力した自分は何故に褒めて貰えないのか!?
 …憤慨するチウを静かに諭すこの言葉。
 至言です

「…人知れず弟子たちを助けるところがカッコイイんだも~~ん。おまえは気にせず、部下の怪物として手足の如くワシを使ってくれればそれで良いのじゃ」

→……上の台詞が台無しになる位のお茶目な台詞です(笑)
 しかし実際、チウが率いる「獣王遊撃隊」の中では最強のビーストくん。…ていうかすみません…バレてます、バレてますから…(^^;)

「次なる世代を救うためにっ…!!」

→ふざけた「ビーストくん」の格好をしていても、彼が弟子たちを案じる気持ちは大真面目。
 既に全盛期の動きは長時間出来ないものの、それでも無理を押して戦うのは「次の世代」を救うため…。その覚悟が、「おれ達が勝ち取った平和を、今度は師匠達に味わってもらうんだ」とポップを奮起させました。
 アバン先生のパーティーは、心・技・体全てに於いて、ぶっちゃけちょっと強過ぎだと思います(笑)

「…ダイ君は我々みんなの肩を蹴って 天へと駆け上がっていったんだよ。最後の決着をつけるために…」

→バーンパレス脱出後、未だ一人残ってバーンとの最後の決戦に臨むダイ。それは最早、他の仲間達が共に戦えるレベルではなくなっていました。
 しかし、ブロキーナのこの言葉通り、ダイをそこへ押し上げたのは皆の力でしょう。マトリフがこの場にいない今、この手の台詞を、決して無力感でもなく、慰めでもなく、事実としてはっきり言える人は、やっぱりこの人くらいだなぁ…と思います。
 ヒュンケルの言葉にプラスして、最後のひと押しとして口にした辺りがまたポイントですね。


 ――以上、矢張り長い時間を生きて来た(それも、ロン・ベルクが言うような「薄い人生」ではなく、しっかりした密度の濃い時間を)先達というのは、言う事が違うなぁ…と改めて思います。
 ドスケベだったり、ちょっとお茶目だったり、変わり者だったりする二人ですが。
 出来るだけ長生きして、ダイ達が勝ち取った平和をしっかり味わって貰いたい……!! そう思います。
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プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

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