ひとっ風呂、タイムスリップしませんか?

 こんにちは、星野です。
 ……正にそんな言葉がぴったりな「テルマエ・ロマエ」。想像以上に原作の再現度が高くてびっくりでした。
 以下、ネタバレになりますので続きからちょっと語りたいと思います。
 原作は、とにかく読むと「お風呂に入りたくなる」そんな作品です(笑)が、この映画もそんな作品に仕上がっていると思います。
 古代ローマのテルマエ(公衆浴場)技師・ルシウスが、ふとした事からお風呂を媒介に現代日本の色んなお風呂へタイム・スリップしてしまい、そこで得た知識を古代ローマのお風呂に取り入れていく…というのが原作。
 
 映画では特に、そのタイムスリップの瞬間の演出が最高です。
 …突如流れる荘厳な曲。「誰?」と尋ねたくなるどこかにいる謎のおっさん。おっさんの見事なテノールの歌声が響く中、全裸で現代の日本へすっとビングするルシウス。
 ええ、なんていうか、とにかくお風呂のお話ですので極めて全裸率の高い作品です。
 ていうか、こんなにも主人公が全裸を晒しまくる作品ってあまり無い気がします(^^;)
 阿部さんの見事な肉体美がこれでもかと拝めます。

 日本人を「平たい顔族」と言ってみたり、ローマの属州の奴隷と勘違いしてみたり。
 フルーツ牛乳の美味しさに敗北感を感じて涙してみたり。
 …でも、なんだかんだでそれをしっかりローマのお風呂にも取り入れてみたり。
 ルシウスの「ローマ人としての誇りを持ち、ローマを愛し、テルマエを愛する実直で不器用な人」というキャラを、見事に演じきってるなぁと思いました。
 そして、基本的に優しい人ではあると思いますが、彼は「奴隷を使う側」の人なので、「奴隷」の人達に対しての上から目線な考え方というのがどうしても心の底にある。…そういう所も上手く表現出来ているのが嬉しいです。

 正直、漫画の実写版というのは基本的にあまり好きではありません。
 既に漫画の「絵」のイメージがあるので、実写版だとどうしてもそのギャップが出る上、実際の人間が演じると、漫画のキャラとの差分というのがどうしても出て来てしまいますし。
 しかし、阿部さんの演じるルシウスの再現度の高さは半端無いと思いました(笑)

 それと、原作でも好きだったウォシュレット付きのトイレを使った時のシーンの演出が素晴らしくて嬉しかったです(笑)お花畑全開&「くせになりそう…」なシーン、最高……!!
 ここは他の観客の皆さんもかなり笑っていました。
 もうひとつ、ハドリアヌス帝の泡風呂……。下で奴隷の皆さんが悲劇的な事に!!(苦笑)ルシウスさん、お願いだから泡風呂の仕掛けもしっかり再現してくれ…! それは奴隷がやってるんじゃない!!

 ――前半はこんな感じで、ルシウスがお風呂で考え事をする→日本のお風呂へワープ→そこで得たアイディアをローマのお風呂に取り入れる、という、原作通りの流れで進んでいましたが、流石にそれだけで二時間はもたせられませんので、やはり山場が一つ来ました。
 ここで、前半でルシウスが日本のお風呂場へ来る度にちょくちょく遭遇していたヒロインの女の子が、まあ色々あってルシウスの古代ローマへ行ってしまったり、彼女を心配して探していた近所のおっちゃん達もタイムスリップしてしまったり…と、逆に日本人側が古代ローマへ行く展開に。そこでルシウスがアントニヌスの属州行きを免れさせるために引き受けた、負傷兵用の湯治場作りのために知恵を貸す事になります。
 ………正直、ヒロインとルシウスでロマンスな展開にだけはならないでー…と思いつつ見ていたのですが、おっちゃん達もすぐに来た事でそれも回避出来て、ホッとしました(この作品にはそういうのは要らない…と思っていたので…)
 現代の日本人&古代ローマ人、という色々違い過ぎる人々ですが、「風呂を愛する」気持ちには国境も時空の壁も関係なし。皆で協力して湯治場を完成させ、ローマ軍の勝利に影で貢献したシーンは熱かったです。
 最後に、ヒロイン達が現代日本へ帰る時の、ルシウスの台詞「全ての道は、ローマへ通じるのだから」という台詞も上手い事言いやがって…という感じで良い締めだったなぁと。
 うん、せいぜい、ヒロイン→ルシウスに淡く矢印くらいはあっていいと思いますが、ルシウスからはあくまでも感謝とか友情とか、その程度の気持ちに留まっていたのが本当に良かった……。

 それと、日本へ来た時は、ルシウスがしっかりラテン語で喋ってるのが素敵です。ちゃんと「言葉が通じない」所も表現出来てますし。
 見事な古代ローマの町並みの風景、やたら壮大な音楽(笑)、そして皇帝陛下とか色々出て来ても、終始根底にあるものは「お風呂」という身近なもの……という絶妙なバランスが素晴らしい傑作だと思います。。
 原作を知らない方も知っている方も是非一度、観てみて下さいませ。

 本当はパンフレットも欲しかったのですが、観に行った映画館では売り切れていました…。orz
 明日、職場近くの映画館に無いか、ちょっと行ってみようと思います。

 ――以上、「テルマエ・ロマエ」レビューでした♪
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良き作品を見ると心が和む。

どうも久方ぶりでコメントします。連休は楽しくてよかったですね。

>「テルマエ・ロマエ」。
 原作、アニメ共に視聴済みです。どうやらイタリア人にも高い評価をいただいたとか。大河ドラマ「天地人」で活躍した俳優さんが二人もいるので楽しみです。

さて、アニメ・キングダムの放送開始まで一か月を切りました。一か月なんてあっという間です。視聴しますし、録画保存もします。感想記事は様子見ですね。なんでかというと・・・、最近はツイッターやブログコメントのマナーの悪さがひどいとか言われているので(汗)。ひっそりと。

Re: 良き作品を見ると心が和む。

こんにちは、お久しぶりです!
「テルマエ・ロマエ」御存じなのですね…! おお、イタリア人にも高い評価とは、ファンとしてはとても嬉しいです。

> 大河ドラマ「天地人」で活躍した俳優さんが二人もいるので楽しみです。

ハイ、「天地人」の俳優さんも出てますね。
大分雰囲気違いますよ~。お楽しみに。。
そう、アニメも放映されていた…と友人に聞きまして、「え、そうだったの!? 見逃したァ!!」と残念に思っていました。ただ、DVD化もするみたいなので、TSUTAYAで探してみようかなーと思っています。

> さて、アニメ・キングダムの放送開始まで一か月を切りました。一か月なんてあっという間です。視聴しますし、録画保存もします。感想記事は様子見ですね。なんでかというと・・・、最近はツイッターやブログコメントのマナーの悪さがひどいとか言われているので(汗)。ひっそりと。

アニメ化決定から、早いですよね。…そうですね、考えてみたら放映開始まで、あと一カ月を切ったのですよね…。
感想記事は様子見…ですか。。お気持ちは分かります。
マナーを守ってくれる方ばかりなら、あまりそういうのは気にしなくて良いのですけどね…。現実はそうとも言い切れないのが哀しいと思います。
お互いに、今後も楽しく更新出来ますように。。
プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

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