僕らは生きる事にしがみついたけれど…

 ――それをかっこ悪いとは思わない。
 こんばんは、星野です。…というかいきなり変なタイトル&出だしになりましたが、このGWで「ぼくらの」DVD全巻を制覇しました。
 よく聞き込むと、OPの「アンインストール」も勿論ですが、この後半EDの「Vermillion」も凄く好きです。(前半のEDも勿論好きですが)
 タイトル部分の歌詞「僕らは生きる事にしがみついたけれど、それをかっこ悪いとは思わない」……これは正に、「ぼくらの」の契約者15人の少年少女達の心そのものだなぁ…と。
 本当にこのアニメ、賛否両論あったようですが、とにかく、歌はアニメの内容としっかりシンクロしてて最高だと思います。
 という訳で、ちょっと続きで語ってみようかなー…と思います。
 最初のパイロット・ワク君がいきなり死んでびっくり(すっごい主人公ぽい子だったので余計に…^^;)した「ぼくらの」ですが、その後も容赦無い展開が続きました。
 しかし、巨大ロボット・「ジアース」と契約してしまったこのパイロットの子達は皆何かしらの事情を抱えてるんですね。特に三人目(正確には4番目のパイロットですが、3番目の子は後述しますが操縦する前に亡くなってしまいます)のパイロットとなった少女・チズのストーリーに関しては、正直「こんなん夕方の時間帯は勿論、ゴールデンなんかに放映出来る訳ねーだろ!!!」という凄まじい内容で、ボーゼンです。後で調べたら、やっぱり深夜の時間帯に放映されていたみたいです。……ですよねー(^^;)と、思いました(苦笑)
 さて、最初はTVゲーム的なモノかと軽く始めたこのゲームですが、二人目のパイロットの時点で、まずはとんでもねー「ルール」が明らかになりました。

・「ジアース」の動力源は、その時の戦闘を担当したパイロットの「命」。
・敵に勝っても死。負けたら、自分達の地球ごと世界が消滅するのでどちらにしても死。決着が付かないまま48時間経過した場合も同様に地球ごと世界が消滅してしまう。


 つまり、「地球を守って戦い、死ぬ」か「世界ごと消滅する」かどちらか一つしかパイロットは選べません。
 それを知った時、三番目のパイロットとして選ばれた少年・カコ君は錯乱状態に陥り、家でも暴れて八つ当たりしまくります。
 思うに、彼らは中学一年生。カコ君みたいな反応をして当然なんじゃ…って思ってしまうのですが(というより、いい年した大人でも「死にたくないー!」みたいな感じで暴れても不思議じゃない気がします)、この少年たちは妙に悟っている部分があるというか、なんだかんだでいざ戦うとなると結構自分なりに「戦う理由」を見付けて戦っちゃうんですね。ある意味、全編通して、カコ君は凄く人間らしい子だと思いました。
 色々やらかしちゃった子だと思いますが、何か憎めません。
「俺、何したよ……? このままじゃ、終われねぇよな……?」
 突如欲情した顔でチズに襲いかかったり、「ちょちょちょちょちょ、ちょっと待ってちょっと待って!? 中学一年生だよね、この子…?」とボー然とするシーンもありましたが、彼は凄く印象に残りました。
 中学一年なんて、下手すりゃ将来の夢とかやりたい事とか。そういう事さえまだまだこれから見つけて行こうって年齢の筈なのに……。いきなり「地球を守って死ぬ」とかそんなん言われても…て感じですよね…。
 変な話ですが、何の事情も知らずに死んだ最初の二人(ワク君&コダマ君)はまだマシだった、と思える過酷な運命が何とも言えません。
 しかしカコ君……。サポートの「コエムシ」に唆されて、チズを襲う→抵抗されて階段から突き落とされる→気絶している間に敵ロボットと国防軍の戦闘で崩れた建物の下敷きになって死亡、はあんまりだと思いました('・ω・`)

 しかも物語の前半の内に、比較的ムードメーカーとも言えるキャラや良い子達がバンバン死んで行くので、もう見てて切なくなる切なくなる……(涙)
 次第に色んな大人たちの思惑とかも入るんですが、そこはちょっと割愛して。
 その時々の戦闘でパイロットをやれるのは一人だけ、敵も一体…というルールなので、話の流れとしてはパイロットの担当になった子達に焦点を当てた物語になります。
 次回予告をするのが基本的にその時々の戦闘を担当するパイロットの子、というのがまた切ないです。(CM前のアイキャッチも、基本的に担当となった子の椅子が全面に出ます)契約者の少年少女達15人全員が「主人公」と言っても良いと思いました。
 そこで、全体のあらすじがどうこうより、印象に残ったエピソードを中心にレビューしていこうかと思います。

 ワク君はこちらの記事でも紹介しましたので、割愛して、まずは。
 15人中、最も衝撃的過ぎて深夜でなきゃ無理よね…というチズちゃんからいこうかと。(カコ君が死んだ直後に次のパイロットになります)
 のんびりさんな人ばかりの家族の中で、唯一現実的でどこか醒めた目で物事を考えている少女・チズは、家族にも自分の考えが理解されない事に孤独を感じていました。
 希望いていた私立の中学校への受験も結局家族にのんびりかわされて出来ず、公立の中学でも周囲にあまり心を開かずに周りから少し浮いている存在になっていた彼女。そんな中、唯一彼女の話をまともに聞いてくれた畑飼という担任の先生に心惹かれていきます。
 ところが、こいつが実はとんでもねークズでした。
 ある日、校長先生に「クビにされた」と話してガックリ落ち込んだ先生を元気づけようと、「私、食事作ってあげます」と、一人暮らしの先生の家に上がってしまったチズちゃん。
 …おいいいいいいぃぃぃ、チズちゃん行っちゃダメぇぇぇ!!! ・゚・(ノД`)・゚・
 冷蔵庫を開けると、中には、いわゆる「夜のデュエル」の精力増進剤的な栄養ドリンクがぽつねんと一本あるだけ。
「あれ…? 何も無い…??」
 今後の展開が予想され過ぎて笑えない状況なのに笑う他無い、この冷蔵庫の状況。
 しかしその直後、チズちゃんの背中からクズが襲いかかる!!!
「愛してるんだ…本多…」
 バッチリそういうシーンが描写されてびっくりでした。
 チズちゃんは、確かに中学一年にしてはホクロが妙に色っぽく、ほっそりした体型の艶っぽい美少女ですが……先生、先生待って……色々待ってぇぇぇぇぇぇええええええ!!! この下衆! 変態! 悪魔ァァァ!!!
 しかしチズちゃんにしてみれば、それは「身体だけではなく、心も満たしてくれる」行為に思えてしまったようです。周囲に自分の理解者がいないと思ってしまっている孤独な状況の中、唯一まともに話を聞いてくれた人で、淡い恋心も抱いていた相手ですからね。……しかし。
 後日、自分の携帯宛に誤送信されてきたメールに、謎の文が。
「使ってみた。小さくて気付かれない」……。「何これ?」と思う彼女。この辺りから彼女の幸せだと思っていた日々は次第に翳りを見せ始めました。
 そして夏休みの自然学校が終わって例の「ジアース」との契約をした後、二学期に入ったある日の朝礼で、校長先生が言っていた事が決定打となりました。
 曰く「どっかのいかがわしいサイトに動画をアップロードしている不届き者がいる」
 何故かその後、自分を見てひそひそ話を交わす生徒たちの視線に戸惑うチズ。
 やがて家へ帰り、恐る恐るPCでそのサイトを覗いてみると、そこにはあの日先生と交わしてしまった行為の動画が思い切り載っちゃってるじゃありませんか!!!(汗)
 しかも先生の顔はモザイクかかってるのにチズちゃんは無修正というゲスっぷり。
 洒落になってないって。……ちょっと待ってちょっと待ってぇぇぇ!!!
 畑飼先生が「クビにされた」理由も、元々こういう盗撮癖のあるゲス野郎という事がバレたから、という事だったのですね。

 ――先生の家に押しかけ、盗撮カメラを見つけるチズ。
 先生は慌てて謝りますが、チズはそこで先生の本性を見抜いたのでしょう。…呆然と帰る帰り道、何故か姉が先生の家へ入って行く姿を見てしまいます。そう、このクズ野郎はチズちゃんのお姉さんにも手を出していたのです。

 そんな事を思い出す中、コクピットの中ではチズがカコ君の次のパイロットに指名されました。その可愛い顔に浮かぶ、パイロットの証のアザ。その瞬間、彼女の胸の内に暗い炎が燃え盛ります。(この時の表情がチズのドス黒い感情を表していて、言葉に表せない凄みを感じさせました)
 先生への復讐を果たすべく煮え滾った彼女は、そのまま「ジアース」で敵と戦わずに学校へ。
 まだ懲りずに女子更衣室に盗撮カメラを仕掛けようとしていた畑飼先生を嬲り殺しにしようとしますが、そこへ姉が来て先生を庇ってしまいます。
「なんで…? お人よしで、馬鹿なお姉ちゃん。先生がどんな人かも知らないで……」
 なんだかんだ言いつつも、姉の事は慕っていたチズ。結局姉の為に復讐を諦め、敵と戦って姉を守る事を選びました。
 戦闘は「ジアーズ」の圧勝で終了。チズはその後、慕った姉との思い出を脳裏に浮かべながら、そして姉の幸せを祈りながら静かに眠りにつきます。
 ……しかしこの戦闘の後、ある事実が発覚しました。
 ジアースの顔の部分には、15本の模様のような形の溝(スリット)と、光点(作中では「目」と呼ばれていました)があります。契約者の一人・モジ君は、この光点が自分達契約者の命の数と連動しているのでは…と推理しました。子供たちだけに戦わせまいと、後から契約者になった国防軍の軍人の一人・関さんが確認した所、確かに一回の戦闘につき一つ、光点が消えていた…との事。
 しかし今回の戦闘では、消えた光点は三つ。
 一つはカコ君、一つはチズちゃんとして、あと一つは……?
 ここで、キリエ君がとんでもねー事を口にしました。
「チズの、お腹の赤ちゃんが契約者に含まれてたんじゃないかな……」
 畑飼先生のクズっぷりが更にアップした瞬間でした(汗)
 先生………せめて避妊くらいしようぜ……。

 しかし、話はそれで終わりではありませんでした。
 チズちゃんのお腹の子も含める場合、当初、契約したのは15人(カナちゃんは含まれていない為)。
 そして今までの戦闘はチズちゃんの分も含めて三回。チズちゃんのお腹の子も含まれていたとして、三回目の戦闘で、カコ君、チズ、チズのお腹の子と三人がいなくなっていますので、残りの光点数は10個の筈。
 ……ところが、何故か光点は9個しかありません。
 アレ? …一人足りなくね??
 これが、「誰か他に未契約者がいる」という事実を明らかにし、契約者達の中に徐々に波紋を広げるきっかけとなっていきます。

 何だこの鬱な展開は…? と落ち込んだ所に、次のパイロットが指名されました。
 お次は幼い弟妹三人を支えて暮らすしっかり者の兄貴・ダイチ君。
 唯一「椅子」ではなく、家のちゃぶ台を囲む座布団ってのがまた渋い子です。…声が「銀魂」の銀さんというのがまた渋い(笑)
 しかし杉田さんの名演も相まって、次の話は俺の涙腺がハート・バーニングな回となりました…。
 チズちゃんの話で鬱はもう十分だというのに…もうやめたげて! ・゚・(ノД`)・゚・

 父親がある日突然「ちょっと、行って来る」の一言を言って家を出たまま失踪し、それ以来、伯父の新聞配達のお店でバイトをしながら幼い妹・弟達を支えて来た少年・ダイチ。その風格は既にぼくらの「兄貴」。なんていうか、中学一年のそれではありません。
 母親はいないようで(離婚か亡くなったのかは不明)、突然取り残された子供たちを不憫に思った伯父さんは、何度もダイチ君達に一緒に住まないかと言ってくれますが、ダイチ君は「父親の帰る場所を守りたい」とその話を断り続けて来ました。彼は父親を信じ、なにかきっと、どうしようもない事情があったんだと考えていました。…人間出来過ぎです。15人中、モジ君に並んで人間出来てる子だと思いました(涙)
 しかし、パイロットの順番が自分になった事で、そうも言っていられなくなりました。この先自分が幼い兄弟を守ってはいけないからと、伯父さんの世話になる事に決めたのです。
 彼は、「ジアース」のパイロットに選ばれた時、残り少ない時間を兄弟たちと一緒に過ごしたいからと、自分の意志で必ず戻って来るから連れ戻さないで欲しい、とコエムシに頼みます。(またこの時、自分の遺体を隠して行方不明扱いにして欲しいと頼んでいます)
 そんな彼の事情は何も知らない伯父さんですが、グッドタイミングな御褒美をくれました。
 伯父さんはダイチ君に「いつも頑張っているから」と、営業用の遊園地のチケットを渡して、たまには弟たちを連れて遊園地へ行って来いと言ってくれました。バイトも休んでいいから、と。
 ナイスだぜ、伯父さん!!
 その前夜、寝付けないダイチ君は、一番年上の妹・双葉ちゃんに「俺は今でも、父さんを信じてる。だからお前も、兄ちゃんを信じてくれ」と告げます。
 そして外の空気を吸いに、家を出たその時。
 待ってあげてええええええええぇぇ!!! ・゚・(ノД`)・゚・
 そう、王道過ぎて笑えないんですが、敵が来ちゃいました…。
「…なんで、今日なんだ……」
 全くだよ!!! あと一日くらい、待ってあげてくれよぉ!!!
 しかし戦闘は待ってくれず、ダイチ君は避難民を乗せるバスに伯父さん&兄弟たちが乗ったのを確認すると。
「兄ちゃんな…。兄ちゃん、ちょっと、行って来る」
 父親と同じ言葉を残し、その場を走り去りました。
 このシーンはもう、正直、泣くしかない(涙)杉田さんが名演技過ぎました……。

 ちゃぶ台の座布団にいつもと同じように座り、敵と対峙するダイチ君。…ちゃんと避難民の避難が終わるまで待ったり、この子の戦い方は終始「守る」戦いだった…と思います。
 敵はドラム缶みたいな形をしていて、高速回転をしながらローラーの如く街を踏みつぶすという凄まじく極悪な戦いっぷりを見せますが、ダイチ君はそれを逆手にとり、敵の高速回転を使って装甲を剥がし、戦闘に勝利。兄弟たちと行く筈だった遊園地を守り切りました。

 ――そして後日。あんな怪獣騒ぎ(作中では、マスコミはジアースや敵のロボットを「怪獣」と称しています)があったというのに、遊園地は通常通り営業していました。
「こんな時だからこそ、やろうってね」
 という係員さんの心意気はナイスだと思いました。。
 弟たちを連れて、ダイチ兄ちゃんがくれたチケットを使って入場しようとする双葉ちゃん。
 しかし幼い弟妹達は、「ダイチ兄ちゃんと一緒がいい」と入ろうとしません。
 何も言えず、ただ幼い子達を抱いて泣く双葉ちゃん。
 なんでだああああぁぁぁぁあああ!!! ・゚・(ノД‘)・゚・
 ダイチ兄ちゃんは、兄ちゃんはもう……。

 全エピソード中、ダイチ君とマキちゃんのエピソードは、本当に「もうちょっとでいいから待って!!」と叫びたくなるもので、この二人は特に泣けました。
 哀しみの中、次に指名されたのはポニーテールがチャーム・ポイントの委員長タイプ・ナカマちゃん。
 ……また後日、語ろうと思います。

<追伸1>
 後にマキちゃんのエピソードで明らかになりますが、敵の正体は、彼らと同じ地球人です。
 正確には「分岐した並行世界」の地球になります。コエムシが言うには、「あまりに多く可能性があり過ぎても仕方ないので、より近い可能性同士を戦わせて勝った方を残す。植木の剪定のようなもの」との事。
 そしてそれが、このゲームの目的でした。
 それを知った時、ダイチ君のエピソードで出て来た、あのドラム缶みたいなロボットを渡された地球の人達はどんな想いだっただろうと思いました。
 全エピソードの敵ロボットの内、最も微妙な性能のロボットだった気がします……。

<追伸2>
 15人のパイロット達はみんなそれぞれ思い入れはあるのですが、実は、妹のカナちゃんにことある毎に暴力をふるったり、決して好きになれない奴の筈なのに、何故か一番萌えたのがウシロ君です。何故こんなに彼に萌えるんだ。。
 彼についてはまた後程、ちょっと熱く語りたいと思います(^^;) 
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テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

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拍手コメントレスです>リウ様

 こんばんは! 拍手コメントありがとうございます。。「ぼくらの」のお話も出来て嬉しいです♪
 いえいえ、大丈夫です、原作も読もうか検討中状態でしたので、お気になさらず! (^^)小説版もあるのですね。
 あの敵は、文字通り「ドラム」なんですか……。言われてみれば確かにあの形、遊園地を潰すのにはうってつけですね(そう言えば、街を文字通りまっ平らにしていましたね)
 光点数等は確認できませんでしたが、果たしてあのドラムは何戦位勝っていたのか、若干気になります。
 畑飼先生は、本当に股間を蹴りあげるというか、蒙武さんの金棒で潰してやりたい感じですね……。最悪です。お姉さん、結局あのまま何も知らずに先生と付き合い続けるのでしょうか。そう思うと、複雑な気持ちになります。
 それでは!(^^)またちょこちょこ感想載せていくと思いますので、楽しんで頂けたら嬉しいです。
プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

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