ジョジョの奇妙な冒険/第三部 スターダストクルセイダース~イギー特集・中編~

 こんばんは、星野です。「相棒」今シリーズも面白そうで楽しみな今日この頃です。
 さて、色々語り出したら長くなったので前中後編に分ける事とした「イギー特集」の続きです。
■戦歴・中編
5)VS.ホル・ホースとボインゴ
 実は何気にボインゴの出て来るエピソードは好きなのですが、今回もやってくれました。
 承太郎達へのリベンジに燃えるホル・ホースと、無理矢理連れて来られたもののなんだかんだで兄の仇討ちに燃えるボインゴ。なんやかんやで承太郎達をトラックの事故に巻き込み、なんと皆殺しのチャンス到来!!
 まさかの大金星を前に煮え滾るホル・ホース&ボインゴ。
 ボインゴの「トト神」に出た予言では「ホル・ホースが下水パイプに『皇帝』の弾丸をありったけブチ込むと、正午ぴったりに弾丸が承太郎の額に命中する」という、正に「第三部完!」になっちまう予言が載りました。下水パイプの工事の人達やお茶を持って来たおばちゃん達とのバトル(?)の末にパイプに弾丸をブチ込むホル・ホース。やったァ――ッ!! と、思いきや。
 ホル・ホースの時計が僅かに進んでいた為に、弾丸は承太郎を避けて建物の屋根へ。
 そしてお約束の如くそのまま軌道を変え、ホル・ホースの額へまっしぐら。運よく額を僅かに反れたお陰で致命傷は免れたものの、ホル・ホースはここでリタイヤします。
 こうして、まだ続く第三部。承太郎の並ならぬ強運を目の当たりにしたボインゴは、「もう復讐なんてバカバカしくなった」と、復讐を諦め、今後は自分の力を人の為に役立てようと考えます。
 こうして前向きに生きて行こうと決心したボインゴ。今まで隠れて来た小箱を蹴り飛ばし、兄のいるアスワンへと帰ろうとしますが……。
 その先には、ちゃっかり事故に巻き込まれずに道路で昼寝をしていたイギーが!!!
 ボインゴが蹴飛ばした箱は、運悪くイギーの頭を直撃し、その可愛い頭にはたんこぶが見る間に膨れ上がって行きます……イギーの怒りと共に。
 その表情も見る間に不機嫌になっていくイギー。恐らくスタンド能力ではなく、リアルファイトでボインゴをボッコボコに叩きのめし、リタイヤさせました。…うん、これはボインゴが悪いね…。イギーだってこれは怒るよね……(笑)
 ボインゴの「トト神」は言います。
 人の性格が、そんなに簡単に変えられ成長できるなら誰も苦労はしません。
 ボインゴは前以上に暗ーい性格のまま、ホル・ホースと仲よく入院したのでした…!

 頑張れ、ボインゴ。
 人生とはそういうものだから………。
 ところで、「トト神」に描かれたイギーは、独特なフォルムですが結構可愛いと思いました。…この「トト神」の漫画だけおまけページかなんかで増量して載せて欲しいなーと思います。(この独特の絵柄がクセになる…^^;)

6)VS.地獄の門番 ペット・ショップ
 そして、遂に来ましたペット・ショップ。イギー最大の見せ場であり、一騎討ちで「エジプト九栄神」の一羽を倒した第三部屈指の名エピソード。ここは熱く語らずにはいられませんッ!!!
 DIOの館を守るハヤブサ「ペット・ショップ」。操るスタンドは氷を縦横無尽に操るスタンド「ホルス神」。
 たまたま通りかかったとある場所で、イギーは二匹のデカ犬に遭遇。ガン飛ばしだけでビビらせるという男前な姿を見せた後、そのまま欠伸して通り過ぎようとしますが……。
 ここで、その二匹がペット・ショップに殺される所を目撃。更に、アヴドゥルの依頼でDIOの館を調べに来た男も殺される所を目撃して、自分がたまたま通りかかったその場所が、承太郎達が探していた「DIOの館」だと直感します。
 当然、このままでは自分も始末される。
 一瞬で悟ったイギーはバカ犬のフリをしてその場をやり過ごそうとしました。

 おれは 気ままにちょっとゼイタクしてイイ女と恋をして なんのトラブルもねえ平和な一生をおくりたいだけだ。こんな凶暴なやつと一文の得にもならねえ闘いをして 危険な目にあう気はさらさらねえぜッ!

 文庫版15巻「地獄の門番ペット・ショップ その2」で見せた、2ページに渡るイギーの「バカ犬」の演技は圧巻。……ここまでやれる徹底ぶりに、彼の本当の意味でのプライドの高さを垣間見ました(笑)
 その後、車の下を潜り抜けて高速で飛び去るという離れ業を見せつつ館の中へ戻ったペット・ショップ(鳥公)を見たイギーは「ク…クレイジーな奴だ…」と驚愕しつつもそのままその場を去ろうとします。
 しかしそこへ、先程殺されたデカ犬二匹の飼い主である少年が通りかかりました。
「ねえ、ぼくの犬2匹知らないかい? チビとブチっていうんだけど…」
(うるせーな犬のオレに聞くな! 話ができるわけねーだろ。マヌケかーてめーはよォーっ)
 ……これを見た時、イギーは人間が何を話しているのか分かるのだけれど、イギーから人間の方へ喋る事は出来ない、というのが新鮮だなぁと思いました。
 この少年は一般人なのでまだしも、例えば同じスタンド使いである承太郎やジョセフ達となら、心の声的なもので意志の疎通が出来るとか、そういう御都合設定もありうる気がするのですが、それをやらない所がいいなぁ、と。
 さて、それはともかく。
 チビとブチを探して、少年がDIOの館へ入る所を見てしまったイギー。
 最初は「トラブルはゴメンだ」とそのまま行こうとしたのです。
 しかし。
 ペット・ショップの凶悪な爪が少年を襲った瞬間!!!
 イギーの体当たりがペット・ショップを直撃。10.0の見事な着地をキメたイギーは、やれやれ…と承太郎の如き台詞を言いつつ、男前に「愚者」を出して戦闘態勢に入りました。
 犬好きの子供は見殺しには……できねーぜ!
 この辺りから、イギーの男前度が急上昇。WJでリアルで見ていた時は燃えました。
 愛犬二匹の死とペット・ショップの凶悪な姿に取り乱す少年を蹴飛ばして何とか逃げさせようとしつつ、イギーは「愚者」でペット・ショップと対峙。しかし……。
 鳥公ペット・ショップのスタンドは想像以上の脅威でした。
 足場を凍り付かされ、足裏の皮をひっぺがすという大惨事になりつつも辛うじて「愚者」でツララ攻撃を防御し、DIOの館から離れたイギー。しかし鳥公の追跡は凄まじく、行く先々に回り込まれてしまいます……。
 ブッギャアアアアアーッ! って悲鳴が凄かった……。
 まずは路地の角。次はマンホールの中。…逃げる先々を高速で追尾し、イギーを徹底的に始末しようと襲いかかる鳥野郎ペット・ショップ。
 しかし、「愚者」で作った自分の偽物を攻撃させ、その隙に背後から奇襲でペット・ショップにダメージを喰らわせるという頭脳攻撃にはシビれる憧れるゥ!! ブッギャアアー! だの、ひィえあああああ―――ッ! だのエラい悲鳴を上げて逃げ惑っていたとは思えない冷静さ。ジョセフも真っ青ですね。
 どうでもいいですが、この偽物イギー、本人の演技まで出来るみたいですね。
「しばらくこの中でなりひそめてやりすごすとするか………」とか喋ってみたり肉球をナメてみたり、ここまで精巧なコピーを作れるって地味に強力です。
 ドヤ顔で「やりィ~~~っ」って得意になってる姿が最高にカッコ可愛いです。
 しかし、明らかな深手を負ったにも関わらず、ペット・ショップは全く戦闘をやめる気はありません。これで「引き分け」って事にしよう…というイギーの提案にも耳を貸さず、周囲の下水を凍り付かせて更にイギーを攻撃して来ます。
「な……なんだこいつ。ブルース・リーにでもなったつもりか」
 そんなモンどこで知ったんだ(笑)
 というのはともかく。反撃の一手から一転、周りは氷になる水だらけで追いつめられるイギー。必死に下水道からの脱出を試みますが、氷に前足を取られて動けなくなってしまいます。
 そこへ、鳥野郎の容赦ないツララ攻撃が……ッ!!
 結局、イギーは前足一本を犠牲にして下水道から脱出。近くの川底に「愚者」で小さな部屋を作り、そこに身を潜めました。なんかいつの間にか布切れを包帯にして切られた前足を包んでるのが器用です。
「お…おれの足がおれの…足が、あのつららにちょん切られてしまった……」
「この足はSPW財団にたのんでギ足を作ってもらうとして…頭にきたぞッあの鳥公! もうゆるさんからなッ! この借りはかならずかえしてやるぜ! チクショウッ!」
 前足一本失う大怪我をしてもこれだけの事が言える根性と、「SPW財団」だの「ギ足」だのそんな言葉まで知ってる知能の高さに改めて惚れますが、「川の中へ隠れる」という選択はイギーの状況を更に悪化させてしまいました。
 なんと、鳥野郎ペット・ショップは水中戦においてもイギーを上回っていました。
 何と言う超性能…! おかしいだろこの鳥!!(汗)
 しかしイギーも、その嗅覚や聴覚を駆使し、突っ込まれた三発の氷のミサイルを跳ね返し、ペット・ショップの片翼を撃ち抜いてダメージを与えます。
 この辺の攻防は圧巻でした。圧倒的不利な状況に追い込まれつつも反撃するイギーに、冷徹な攻撃でそのイギーを追い詰めるペット・ショップ。動物のスタンド使い同士のバトルは、そういえばジョジョ全編を通してこれが今の所唯一ではないでしょうか。
 しかしペット・ショップは尚もイギーを追い詰めます。
 氷のミサイルでの攻撃を止めたと思いきや、今度は周りの水を凍らせて、その圧力で押し潰す作戦に出ました。「今日はやく日だぜッ!」などと毒つきつつ、必死に地面を掘って逃れようとするイギー。しかし……。
 掘ったその先に何か空洞があると思ったら、なんとそこに、鳥野郎ペット・ショップが!!! ここまで来たらホラー! もう、ホラーだよ!!
 その嘴からは氷のミサイル!
 後ろへは逃げられない上、防御に使っている「愚者」はイギーの後ろにいてすぐには呼び戻せません。
 絶体絶命、と思ったその時……!!
 イギーは、残されたただ一つの攻撃手段に出ました。
 わざと潰れて、その空気圧を利用して加速。そのまま鳥野郎の嘴に噛みつきアタックだ!!
 限界まで口を開け、ガッチリと鳥野郎の嘴を咥え込んだイギーは、そのままその牙でペット・ショップの嘴を噛み砕きます。
 かくして、発射口を失った氷のミサイルはそのまま鳥野郎の口中で爆発。
 本体が死亡した事により氷も消え、そのままイギーは水面へ浮上する事が出来ましたが……。
 もはや岸まで泳ぐ気力も無く、切られた前足からの出血もあってそのまま再び川底へと沈んでしまいます。なんのトラブルもない人生を送る筈だったのに…と悪態を吐きながら沈んで行くイギー。しかし。
 そんな彼を救ったのは、彼が助けた、あのチビとブチの飼い主の少年でした。
 
 ………かくして、鳥野郎ペット・ショップを撃破。

 承太郎達がこの闘いを知る事は、遂にありませんでした。
 しかし、正直コイツが生きていたら、承太郎達でも相当苦戦したのは間違いないと思います。この一戦だけでも、彼は十分過ぎる程「助っ人」としての役目を果たしたと思われます。
 カッコ良かったぜ……!!
「地獄の門番ペット・ショップ その4」のカラー扉絵はまたカラー&大判で見てみたい……。
 画集とかに載ってたら買ってしまいそうです。

 彼は「性格:最悪」と謳われながら、「最悪」ではあっても決して「下衆」ではなかったんだな…というのが良く分かるエピソードでした。
 イギーにしてみれば、確かに承太郎達の敵であるDIOだの何だのは何の関係も無い話。「なんのトラブルもない平和な一生」を望むなら、あのままあの少年を見捨て、しれっと何食わぬ顔でその辺をほっつき歩いていれば良かった訳です。
 しかしそれが出来なかった所に、彼は性格が悪いながらも自分自身「踏み外したくない」道というものをしっかり持った奴なんだな、と思いました。
 ンドゥールは、死に際に「その犬にはきっとおれの気持ちが分かるだろう」みたいな事を言っていましたが、必ずしもそうではないと思います。
 確かにイギーは決して正義の味方という訳ではないかも知れませんが、バカ犬のフリをしようとも逃げ回ろうとも、「自分」というものを決して曲げない奴だからです。
 だから、彼は仮にDIOのような存在に出会ったとしても、ンドゥールみたいに盲信的に従ったりはしないんじゃないか。…そう思いました。
 そして、そういう確固たる「自分」を持っていたからこそ、承太郎達と共にDIOの館へ向かえたのだと思います。元々ペット・ショップとの戦闘でその体は傷ついていましたし、せいぜい館へ案内するまでにして、後はどこかへ逃げてしまっても誰も咎めなかったでしょう。彼は十分に役目を果たしたと言えると思うのです。けれど、彼は結局アヴドゥル、ポルナレフと共に館へ突入する事を選びました。

 ………ああ、ここから先は書くのが段々辛くなって来ます……。
 結局前後編どころか、前・中・後編に分かれる事となりましたが、次回、後編へ続きます。
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テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

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