ドラマ10 「シングルマザーズ」ちょっと感想

 こんばんは、星野です。メールやコメント&拍手コメントありがとうございます。m(__)m
 最近ちょっとお返事が遅れがちですみません。また後日、少しずつお返事させて頂きたいと思います。

 さて、先日の記事でも少し触れましたが、ドラマ10「シングルマザーズ」が今週で最終回となりました。DVの事、母子家庭を取り巻く環境、児童扶養手当…様々なテーマがあり、色々と考えさせられました。第三回からしか見ていないのが悔やまれるのですが、気がつけば毎週先が気になるドラマとなっていました。続きからで、少し色々考えてみた事を語ってみたいと思います。
 ドラマの簡単なあらすじは、夫からのDVから、まだ幼稚園に通っていた息子の涼太を連れて逃れた上村直(かみむら なお)さんが、「ひとりママネット」を運営する燈子さんと出会い、様々な事情でシングルマザーとなった人達と触れあいながら助けあい、成長していく物語。
 息子の涼太君が18歳位になる位までを描いた為、結構駆け足な感じではありましたが、DVについてや、児童扶養手当の事、母子家庭の経済的な様々な辛さ。…色んなテーマを上手く盛り込んでいたと思います。
 幾つか、思った所をピンポイントで書いて行こうと思います。

■様々な事情で「シングルマザー」となった母親達について
 皆、母子家庭となった事情は様々。
 ある人は不倫、ある人は夫の浮気、ある人は夫に先立たれ…。
 中でも、主人公・直の場合は、「DV」によるものでした。
 皆さん事情は色々あれど、凄く逞しい! 特に最初の頃に直に家を紹介した久美さんや、キャバクラに勤めながら息子を育てる水枝さん、そして直の人生に大きな影響を与えた「ひとりママネット」の主催者である燈子さん、この三人はずば抜けて逞しい…! と思いました。
 直本人も、必死に息子を育てながら強く逞しくなっていった…と思います。
 自分が救われるだけではなく、その内自分自身も他の誰かを救える位になっていく。そして、そんな直の生き方を見つめ続けた息子の涼太君も、一時は経済的な事情を悟って「自分は将来なりたいものにはなれない」と家出をしてみたりしつつも、直の一番の理解者となり、母親を守ろうと思う位に強くなっていく。
 直の生き方は勿論ですが、一人一人の母親達の成長、奮闘、この辺は本当にこのドラマの見どころ。
 雪乃ちゃんが洋輔とどうなったのかなぁ…? とかもうちょい詳しく描いて欲しい部分もありましたが、駆け足ながらしっかり皆の成長を描ききった! と思います。
 やっぱりどうしても展開が駆け足気味だった事もあり、時折ドラマならではのご都合主義的な部分を感じなくはなかったですが、それはそれ。直さん達がしっかり努力している姿や苦しんでいる姿も描いていますし、寧ろ応援していきたい気持ちになれました。

■児童扶養手当について
 私もこのドラマで気になって、色々と調べてみました。
 …実は、ほんの最近まで「母子家庭」にしか支給されていなかった、と知ってびっくりしました。父子家庭に出るようになったのは2010年から。
 この制度が作られた当時、どんな状況を想定していたのか? が浮き彫りになって来ますね。父子家庭だからって経済的に問題ないとは限らないのに…。
 ドラマの中ではこの児童扶養手当が半減されるかもしれないという流れになり、皆で頑張ってそれを凍結させようと活動をするのが中盤以降の流れになりましたが、実際削減されそうになった事があったようです。
 その額の計算例を見る限り、決してそんなたんまり貰える訳ではありません。
 これが半減となったら、ドラマでも皆が言っていた通り、文字通り死活問題だと思いました。
 …そして、ドラマの一つのテーマであり、直も直面した「DV」被害者で、且つ離婚が成立していない場合は支給まで1年待たなければならない(今では裁判所の保護命令を受けていればすぐに支給されます)といった事も知りました。
 正直な所、子供手当てでまんべんなくお金をばらまくより、矢張り本当に経済的に困窮している人の為の手当てを充実させるとか、共働きの夫婦でも子供を安心して預けられるよう、託児施設をもっと充実させるとか、そうした方向にお金を使った方が政策として良いんじゃないかなぁ…と思う私でした。
 そうした分野で優れているノルウェーでは、職場や大学にも子供を預けられる施設を併設していたり、夫でも育児休暇が取りやすいとか。日本でも共働きが主流になりつつある今、そうした実績ある国の方法を学んで積極的に取り入れていくのも大事なのでは、と思います。

■直さんが直面した「リストラ」について
 ドラマの中で、直さんがやっと掴んだ正社員の地位を、不景気による会社からのリストラで失ってしまう…というシーンがありました。
 見ていて凄く辛いシーンでした。
 ただ、会社側の目線で考えた時、その判断になってしまうのは、やむを得ない部分もあるのかも知れない。…そうも思えました。
 シングルマザーに限らず、お子さんを持つ母親というのは、どうしても時短勤務になったり、休日出勤は難しかったり、場合によっては早退や遅刻などを余儀なくされるケースもあるでしょう。
 ドラマの中では会社側が直さんをリストラした一番の理由は、「経費節減の為に事務方は一人にしたい。そうなると、休日出勤や遅くまでの残業が難しいあなたは厳しいから…」というもの。
 実際、「人手が足りないから、じゃあもう一人雇えば良いじゃない」と口で言うのは簡単ですが、人一人にかかる経費というのは決して馬鹿になるものではありません。
 人手が増やせない中で、誰か一人でもフルタイムでは働けない人がいる場合、一緒に仕事をしている人間には多大な負荷がかかります。会社側が彼女をリストラしたのには、そうした事情も実はあるのかも知れない…ふと、そう思いました。
 私の周囲では、こんな事例があります。
 そのケースはシングルマザーではありませんでしたが、夫があまり家事・育児に協力的ではないらしく、育児休暇から戻って来ると、どうしても早退や遅刻が多くなる。時短勤務を使ったり、どんなに忙しくても遅くまでの残業は難しかったりで、その分のしわ寄せが全部一部の人間にだけ行ってしまったのです。
 勿論、やむを得ない事情ですし、責める事は出来ないでしょう。時短勤務を使う事が悪いとか言うつもりはありません。
 けれど、その人の分の仕事を終わらせる為に別の人の帰りが毎日遅くなったり、休日の予定までキャンセルしたりしなければならなくなったり、そういう状況が続いたらどうなるでしょう…。
 職場の中で「正社員」としての地位を守りたいのであれば、それに求められるだけの仕事がきちんと出来る事は最低条件なのでは、とも思うのです。
 共働きが多い今の時代、子育てをしながら働く人に対してただ「周囲の人の理解&支援」だけを求めるのではなく、周囲の人間に過度の負担を強いる事無く、皆で助け合える仕組みについて考えて行く事も大切なのではないか。そう思うのです。
 子育てをしながら働く人の大変さは、それを知らない人には想像も出来ないでしょう。
 けれど、支える周囲の人間達の大変さ、といったものは意外とクローズ・アップされないし議論にも上がっていないように思えて、それはそれで疑問に思うのです。
 …ちょっと(どころか、大分)ドラマからは脱線してしまいましたが、育児と仕事の両立には周囲の支援も大切だけれど、その支援する側についてもちょっと考えてみてはどうだろう、と思って書いてみました。

■DVについて
 ドラマの中では、直の夫・信樹だけでなく、もう一人小田さんという男が出て来ます。
 彼もDVによって妻と離婚する事になった人なのですが、この二人の男を通じて、「DVの加害者側の苦しみ」というものを描いた、というのもこのドラマの一つの見どころでした。
 正直、何一つ同情は出来ませんし、寧ろ直さんみたいに最終的には子供にも時折会わせるようにしたり養育費や教育費をちゃんと出すようになったり、そんな例の方が現実的には少ないのではないか。そう思いましたが、DVの加害者というのがどんな人間なのか、その心の中に何があるのか。そして、何故DVが周りから認知されにくいのか。考えてみる気持ちになりました。
 小田さんにしろ信樹にしろ、最初はそもそも「自分が加害者である」という自覚すら無く、寧ろ「自分は妻に勝手に逃げられた悲劇の亭主だ」位に思っている、というのがまずポカーン、という感じでした。
 そして二人とも、正直ぱっと見とてもそんな家の中で暴力を振るうような人には見えません。
 社会的にもそれなりに地位があり、ぱっと見ちゃんとしている人に見える。
 …それも又、DVがなかなか周囲には認知されない理由なのだろうか…? と。(勿論、皆が皆、ドラマに出て来るような人ばかりではないかも知れませんが)
 周りからすれば人当たりも良い人だと思われていそうですし、嫌な言い方をすれば「外面だけはやたらいい」が故に「まさかあの人が?」と周囲も思うでしょう。しかも現場は家庭の中で、目撃者もいません。密室の中で行われている事であるが故に立証は極めて難しい…。
 少し調べてみましたが、裁判所からの保護命令を受けるには色々な証拠が必要。しかし、正直「そんなの簡単に揃えられるの?」と思ってしまいました。(…だからと言ってあまりに保護命令の基準を緩めれば今度は冤罪のリスクが高まるでしょうし、難しい問題なのかも知れませんが…)

 小田さんは幾度となく「ひとりママネット」に現れ、ボランティアでその活動の手伝いをしたりもしていましたが、正直な所、私には「ああ、人ってなかなか変われないんだな」を地で行く人だと思いました。
 そもそも、DVの被害者がいると知っているのに何度も現れるその神経が不思議。
 最終回で離婚した妻が再婚したと知り、いきなり「ひとりママネット」の事務所で暴れ出す姿を見ていると、「人はそう簡単に変われる訳ないよね」と心底思いました。
 あのボランティアにしても、「自分はこんなに償っているのだから許して貰ってもいいよね」という都合のよい加害者側の意識が見え隠れしているというか。
 この人は「ひとりママネット」を尋ねて来た信樹に対して、自分達がしてきた事を認めなければ…と言っていましたが、本当に、まずはそこからだと思いました。(いや、何ていうか、お前が言うなって感じでしたが…)あと信樹さんは正直、いい年ぶっこいてママに身の回りの世話をして貰う前に、まず自分の身の回りの事位ちゃんと自分一人でやれるようになろうか。…と、思いました。

 …と、ちょっと脱線しましたが。

 燈子さんは、小田さんに「あなた、苦しんでいるんですね。でも、苦しまないよりずっといいよ」と言っていましたが、私も「全くだ!!」と思わず突っ込みそうになりました。
 家庭の外で何かあるのか? 加害者は加害者なりに、心の中に何かしら鬱屈した想いを抱えていて、それを上手く表現できずにそれが様々な形の暴力となって現れる。…そういう意味では、加害者側にも色々と辛いものはあったのかも知れません。
 ただ、それは配偶者や子供といった、自分より弱い立場の人間を理不尽に苦しめて良い理由には一つもならないでしょう。小田さんが感じている苦しみは、自分が今まで当たり前に理不尽に奥さんや子供に対して与えていた苦しみが、ほんの何分の一かブーメランで自分に帰って来ているだけではないか。そう思えてなりません。
 本当の償いは、子供の養育費を払うとか。(これは父親として当然の義務であって、償いなどではないと思います)
 DV加害者更生プログラム(実際にあると知ってびっくりしました)に通うとか。
 ひとりママネットでボランティアをするとか。
 そんな事ではないと思います。
 相手はずっと許さないかも知れない。子供にも二度と会えないかも知れない。それが自分にとってどれほど辛かろうと、その現実を受け入れて、その苦しみをずっと抱えて生きて行く事ではないでしょうか。
 そして、もしまた何かご縁があって別の女性と結婚出来た場合には、二度と同じ過ちを繰り返さないようにする事でしょう。
 ――それでも、相手が受けた精神的・身体的な苦しみを考えれば、軽過ぎる罰だと思います。
 少なくとも現状の法律では、余程の事態にならない限りは、まず重い刑事罰に課される事はないでしょう。…外面だけは良く振舞っていれば、周囲の人間からは「あの人は良い人なのにね」と同情さえして貰えるかも知れません。そう考えれば、社会的な制裁は何一つ課されないまま、いわば「野放し」状態なんですよね。やっている事は立派な犯罪行為なのに…。(上記でも書きましたが、立証の難しさが一番のネックなのだと思います)
 ドラマの中では、その後小田さんや直の元夫・信樹がどうなったか? は明確に描かれてはいません。(信樹の方は、その後の直や涼太のやり取りからして多少関係が改善したように見受けられますが…)
 でも、ちゃんと自分の罪を受け入れて変わっていて欲しい。…そう願わずにはいられません。

 結婚もしていませんし子供もいない私ですが、私なりに色々と考えさせられたドラマでした。
 再放送があったら第一話・第二話も見てみたいなぁ…と思いました。

 最後に、色々書きましたが、育児と仕事の両立・児童扶養手当、そしてDVに関しては不勉強な所もあり、もしこの記事を見て御不快に思われた方がいたらすみません。
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テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

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プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

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