先日の記事でも叫んだ通り、見事に丸々一話見逃した私ですが、今週号もかなり熱い展開でした! 今月は単行本も発売されますし、次号は表紙! 今年も年明け早々叫んでみます。
今週の感想御題:壁さん、実力で出世。実力です。(大事な事なので以下略)…そして隊長、両手に花!!! さて。…丸々一話見逃していた間に、屯留では成キョウが反乱を起こした事になっており、秦国王都・咸陽からは討伐軍が出陣していました。
その総大将は…なんと、
将軍壁!!! 登場する度に男前っぷり&階級が上がっているのが何だか眩しいです。
今なら、余裕で端和様の好みの男の射程範囲内に入っているのではないでしょうか。
というのはともかく。
反乱討伐、という身内の戦とはいえ、総勢三万の軍の総大将。その晴れの舞台というのに、なんか一族の方々が聞き捨てならない事を言っているのですが…。
いとこ 郭雲「ハッハ。一族が財をはたいて出世させた甲斐があったなァー壁兄ィ」 そこの人! 今、私の大好きな壁さんを辱めましたね…!!
変な事言うな!!
実力だ!!(一回目)
しかし、そんな事でほんわかしてばかりもいられません。何せ、今回の戦は単純な「反乱鎮圧」という訳ではないようです。
出陣前。
政は、あくまでも
「成キョウが謀略にはめられている」という推測に重きを置き、いざという時、
成キョウを救出して貰わなければならない、と話しています。
戦になればそんな余裕はありません、と、ごもっともな返答を返す壁さん。
しかし政は、救出は別の部隊にやらせるので、壁さんはあくまで反乱鎮圧に注力してくれれば良い…と答えました。
しかし、そんな戦のドサクサの中で、よりによって(謀略にはめられた説を採用するならば)表向きは反乱の総大将となっている成キョウを救出するなんて、そんな離れ業が出来るスペシャルな部隊がいるのか…!?
むろん、そんな無茶ぶりにも応えてくれる特攻野郎Aチームと言えば!!
我らが飛信隊です!!
基本的に、飛信隊とは屯留前にある「雪盆地」という地で合流出来るとの事。
合流したら、成キョウ救出の件については壁の方から説明する事になっています。…昌文君曰く、
「出来るだけ味方内で当たりたい」。…それはそうでしょう。
成キョウ出陣から今の事態に至るまで、そもそも呂不韋側の謀略である可能性が高いのですから…。
つまり、飛信隊は現状はあくまで
「反乱の鎮圧」のつもりで出撃しているのですよね。万一合流が上手く行かず、現地集合…なんて事になったら…と思うと、ちょっと冷や冷やします。ただ、前もって伝令を飛ばしたりすれば、成キョウ救出の動きが呂不韋側にバレるリスクもありますし…。そうしたリスクを極力避けたかったのかもしれません。
壁さんの知る信は、あくまでも突撃一筋、愚直なまでにまっすぐで、未だ少年の面影を残す青年…なのでしょう。(合従軍で一緒に戦ったときも、ヒョウ公将軍の死に激昂する信をブン殴って冷静にさせたり、壁さんにとってはまだまだ手のかかる弟、といった感じなのでは、と思います)
だから、「場合によっては救出」…そんな難しい判断を任せて大丈夫なのか? という懸念は分かります。(^^;)
ですが、壁さん本人も言っているように、大丈夫! 何せ、信には優秀な軍師もいますし、何よりあのヒョウ公将軍からも認められた本能型です。きっとこの反乱の奥に潜む呂不韋の謀略だって、本能的に嗅ぎ取ってくれますとも!(笑)
俺はこの二年で将軍になったぞ。
実力で!(二回目)
…成長してるか、だけならまだしも、「実力で」は余計です(笑)
大事な事なので二回言ったのですね。
しかし、お互い戦場を駆け回っていると、ほんとに年単位で会えなくなってしまうものなのでしょうね…戦場という殺伐とした場所であっても、弟分との再会をどこか楽しみにしている壁さん。…何だか微笑ましいです。
その一方、屯留は微笑ましいどころか殺伐とした状況でした。
何の謀略も無ければ、今頃屯留から帰った瑠衣ちゃんと成キョウの微笑ましいラブラブ状態が拝めていたハズなのに…ッ!!
例の蒲カク殿。
どうやら私が見ていない一週間の間にも罪状を重ねていたようですが、今週号でもやはりまた罪を重ねています。もう罪状のミルフィーユ状態ですよ…!!
元々、この時の為にと財をばらまいてこの一帯の有力者たちを手なずけていた蒲カク。それに加え、嘘で固められた涙の演説で人々を煽動。成キョウの姿が見えないというのに、たちどころに反乱軍の数は膨れに膨れ、屯留は今や一大砦状態でした。
今こそ成キョウ様と共に立ち上がり、秦を真の王国へ正す時です。
それは同意しますが、共に立ち上がるのはテメェじゃなかったハズだ!! (ノД`)・゜・。 お兄ちゃんだったハズなんだ…!!
今や完全に本性を露にした蒲カクは、何の疑いもなく集まってきた反乱軍を見て
「大衆とは何とも愚かなものよ」と嗤っています。…その愚かな大衆が、国を救った事だってあるというのに…! 謝れ! サイの民みんなに謝れ!!
そして、そんな蒲カクの隣で
「俺の仕事は討伐軍総大将の首を取るところまでだ」と言っているのは…あれ!? あなた、成キョウ出陣のときに一緒にいた龍羽将軍じゃないですか…!!
この時点で、やっぱり最初から何もかも仕組まれていた事だったのだな…と明らかに。
名前がちょっとかっこいいから何かしら活躍を期待したのに…クソックソッ!!
こんな所から、咸陽で現在おねーさんに耳かきしてもらってるあの狸ジジイの掌の上だったなんて。…尤も、それはこの蒲カクも一緒だと思われるのですが…この男は一体どこまでそれをちゃんと「解って」いるのやら。
その気なら咸陽だって攻め落とせるぜ、がネタではなく本気で言っているのだとしたら。
龍羽将軍の「函谷関を閉じられればそれ以上先へは行けない」の答えを「ネタにマジレスしないでよ~(笑)」…と返せぬようでは、この男まさか…と思わずにはいられません。
そしてだとしたら、蒲カクもどこかで用済みになれば…と思われるのですが、こいつの末路に関しては恐らくここでわざわざ上げるまでもないと思いますので置いといて。
異変に気付いたらしい成キョウ一派の人達を
「丁重に屋敷にお連れし、獄に繋いでおけ」…と恐ろしい返答を返す蒲カク。…成キョウは、そして瑠衣ちゃんはどうなったのでしょう……。
その頃、咸陽の狸ジジイ呂不韋はといえば。
何故蒙武に行かせなかったのか、と問う部下たちに対し、互いに潰しあわせて力を削ぐのが目的だ、と予想通りの返答をしています。
…成キョウ一派を叩き潰すだけなら、確かに蒙武将軍に行かせてもOKでしょうに、それを…。
大王派の将軍に行かせれば、当然何かしらの小細工をする可能性もあります。(というか、既に飛信隊という最強レベルの切り札を投入しています^^;)しかし呂不韋は、何故かそれに対し「何もできはせぬ」と一言。単純に大王一派の力を削ぐというだけではなく、さらに屯留側にも何か小細工をしているようです。
大王側が何かしら手を打ってくる事も想定済み、という事なのでしょう。
曰く、そもそも「屯留に無事辿り着けるかのォ~」。
嫌な予感200%です。
さて、その仕掛けとは…?
それともう一つ、今回の件、軍総司令の昌平君がどう思っているのか…も、少し気になります。
呂不韋側の「仕掛け」については、十日後、その答えが出ました。
壁さん率いる討伐軍は、屯留まであと二日の盟平野という所に差し掛かり、屯留の反乱軍7万と対峙していました。
…そんなに膨れていたなんて。寄せ集めの軍という事と数を考えても、函谷関を抜くには心許ない兵力とはいえ、3万の壁さんの軍にとっては十二分に脅威です。
しかし、壁さん。
(想定していた数より2万多い) …ということは。
3万の軍で、5万までなら想定内と…!? サラッと言った一言でしたが、信みたいに派手な活躍という形ではなく、こういう細かな所で大きく成長しているんだな…というのが分かるのが、やっぱり壁さんです。
しかし、想定より2万多い、はさすがに厳しいのでは…? と思いましたが、そこも「寄せ集めの軍」と「正規軍」の質の差でカバーできると踏んだ壁さん。まさに
失せろよ、烏合の衆…! です。
頼もしい…! と思ってはいたのですが、気がかりは呂不韋の言葉。
想定より多い兵力、が小細工ではないでしょう。
やはり、仕掛けがありました。
配置に付け、と指示しようとしたその瞬間、突如その横腹から襲い掛かる部隊が。
なんとそれは、
趙軍でした。いかにもな瞬殺顔の昧広将軍の部隊です。
…何故、こんな所に趙軍が?
その謎は、龍羽将軍が説明してくれました。
「全て手はず通り」だと。
そう。…これが呂不韋の「小細工」だったのですね。趙軍に討伐軍の位置を前もって知らせ、反乱鎮圧を想定して来た討伐軍を側面から奇襲でボコボコにする。これがその手はずなのでしょう。…無論、何かしらこの昧広なりあの郭開なりに見返りはあるのでしょうね。まさか、本当に屯留一帯を趙にくれてやる気とか…?
そこまでやるか、呂不韋…!
政争の勝利の為に、自国の領土まで売る気とは流石に思いたくありませんが、戦争でさえ損得勘定で考えるこの男ならやりかねません。
それはともかく、想定外の趙軍の奇襲に、討伐軍は対応が間に合いません。壁さん自ら指揮を取りに向かいましたが、それでも間に合わず…。このままでは、正に呂不韋の思惑通りになってしまうじゃありませんか!
と、思ったその時!!!
昧広将軍の軍の前に、突如立ちはだかった一軍がありました。
煙る砂塵の中、翻る「飛」の旗。
討伐軍の皆さんでさえ「どこの軍だ」と戸惑う程の神出鬼没っぷりを魅せてくれたその隊の名は。
無論、
我らが飛信隊!!! 先頭を駆けるのは隊長・信。
その手に持つのはいつもの剣ではなく、
矛でした。(王騎将軍のとはデザインが違いますね。まだ、彼の手には「重い」のでしょうか…)
お馴染みの剣は背中にありますね。
そして左の肩当には、何かトゲトゲがプラスされてます。
その横を走る副長は、羌小姐!!
否、もう小姐とは呼べない…。衣装は変わりませんが、長く伸びた前髪が大分印象を変えています。鉢巻で前髪が隠れていたころは、まだ子供っぽい感じがしたのですが、今はグッと大人びましたねぇ…!! 胸も更に成長を…。
そして、その少し後ろを駆けるのは、軍師・貂。
蓑の後ろにマントがプラスされてますね。そして、細くてシンプルながらカチューシャも。…ちょっとお洒落さんになってます。
少し後ろに隠れていますが、楚水さんは勿論、田有、岳雷の姿も。
…
渕さんは? と思いましたが…か、彼はきっと、後ろを走る歩兵部隊の指揮を執っているのだと信じています。
それにしても、歩兵一つ取っても、しっかり盾まで装備して…。正に精鋭部隊の風格を感じます。
合従軍から二年。
現在の信の階級も気になる所です。
壁さんが将軍に出世しているように、彼もきっとより一層大きくなっている事でしょう…!
如何にも「準備は出来てるぞ」と言わんばかりに小さく頷く羌姐の唇がなんと色っぽい!
そして同じく「おまえ達、殺っておしまい!」という台詞が妙に似合いそうな貂の
目力がハンパ無いです。…なんだこのやさぐれた表情は!? 一体何が…!? そして胸が凄いパワーアップしていると思いました(笑)羌姐より大きいかも…?(ドキドキ)
さて。
そんな訳で、どうやら昧広将軍には終了のお知らせが来たようですが、それはそれとして。
「へへ。ちょうどいいとこに間に合ったな」
男前度の大幅にパワーアップした信がきっちりキメて、以下次号!!
って、これも合併号か…! 飛信隊の活躍まで約二週間、
待機じゃあ!!
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