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コレヨリノチノヨニウマレテヨイオトキケ

 こんばんは、星野です。
 老人と山。
 このサブタイトル、何となくヘミングウェイの「老人と海」を想い出しました。。
 最後の最後、獣との真剣勝負の果てに彼が迎えた結末は。

 そして谷垣のあの言葉が、今週は静かな余韻を残しました。
 そしてレタラ…お前ってヤツは…ッ!!
 二瓶さんの数々の言葉は、辛辣ですが一つの真理だなあ…と思いました。
 狼が絶滅するのは、そこに住む全ての人々の罪だと。レタラが本当に「最後の一匹」ならもうこれ以上個体数が回復することは無い。…例え二瓶さんが撃たなくてもいつかは寿命なり何なりでレタラもいなくなるので、結局は今の時点で既に絶滅しているも同然だ、と…。
 そもそも何故に狼がそんな事になったかと言えば、もとはと言えばエサとなる鹿が激減した事。
 それによって人間の家畜に手を出すようになり、害獣扱いされ、毒の餌等によって人の手で駆逐された事。
 その辺が要員ですが、それももとをただせば人が遠因となっているのでしょう。
 そもそも鹿がそこまで減った理由は、単に異常気象だけが原因ではなく、元々乱獲で数が減っていた…というのが大きいのでしょうから。狼にしろ鹿にしろ、人の手で絶滅への遠因を作っていて、そして誰もその流れをどうにか出来なかった。
 確かにそれは、誰か一人の個人がどうこうではなく、そこに住む人々全体の責任とも言えるかも知れません…。
 レタラがウェンカムイになるのを見たくない、と叫ぶアシリパさんに対し「人間にそこまで価値はない」と言い切る姿もまた何とも…。徹底したリアリストです。
 ほんとにブレない人だ……。

 そして現れるレタラ。
 銃というものを理解して、わざと不規則なジグザグ走行をして照準を定めさせないように走り、一瞬で間合いを詰めて腕に噛みつく姿は正にホロケウカムイ。…しかし己の左腕を犠牲としてでも銃口をピタリとレタラの急所に当てた二瓶さんも流石の伝説の羆撃ち。「オレの勝ち」だと思いきや…!!

 何か後ろから来た―――ッ!!!

 それは一瞬で二瓶さんの首元を掻き切り、致命傷を与えました。
 レタラとは毛色の違う、しかしそれは紛れもなく狼。
 なんと、レタラにはお嫁さんがいたのです…ッ!!! なんてこったい!!

「女房にとっちゃあ、男同士の勝負など知ったことではないか…。やっぱり女は恐ろしい」
「だが 満足だ」

 二瓶さんのこの言葉が、家族と絶縁状態になってしまった理由の全てを物語っているのでしょう。
 帰る家も無く、山で猟師として生きて死ぬしかない彼が、しかし最後に勝負をした相手は知性も力も申し分ない狼。…しかしそんな男と男の勝負なんぞ関係なく、ダンナがヤバイとなれば容赦なく後ろから昌文君の如く奇襲攻撃を掛けてその命を奪う女房。…女って怖いわぁ…(棒読み)

 あんなに扉絵でしょぼーんとしていたリュウが、それでも狼二匹を前に凄まじい威嚇をして主人を守る姿が泣けました。リュウ…。お前はもう湯たんぽなんかじゃないぜ…!!
 なんだかんだ、リュウにとってもきっと二瓶さんはそれだけ守るに値する主人だったのか……。(ノД`)・゜・。
 次からは谷垣がきっと良い主人になってくれるよ…。

 しかし。
 マカナックルさんが語っていた「遠吠え」、もしかしたらレタラには実は仲間がまだいるんじゃ…? なんてチラっと思っていたら、まさかほんとに仲間(しかも嫁&子供も!!)がほんとにいたなんて。
 これはアシリパさんも涙を流して喜びますね。
「レタラ…お前家族が…」
 このコマのアシリパさんは美しすぎる…!!

 そして致命傷を負った二瓶さんは、何一つ未練がましい事も恨みがましい事も言わず、リュウをそっと撫でて満足して逝きました。
 そこへ現れる谷垣。
「コレヨリノチノヨニウマレテヨイオトキケ」
 マタギに伝わる言葉との事でしたが、どこか「救い」を感じる言葉だと思いました。
 どんな生き様をしようとどんな死に方をしようと、せめて来世では幸せに。…とかそういうような意味合いなのでしょうか。
 戦場では一度もそんな言葉は口に出来なかった彼が、短い間だったとは言え共に狼を追った男をこの言葉で送る姿が、ちょっと心に来ます。

 …さて、そんな谷垣さんの現在の負傷状況をここにリスト・アップ。

・右脚…骨折
・左脚…アマッポによる矢傷&傷口は毒を除く為抉られる
・左手…杉元の銃剣投擲による貫通傷
・右頬…杉元の銃剣投擲によってさり気なく決して浅くは見えない刺し傷
・全身には毒ステータス


 ………ボロボロじゃねーか!!!

 こんな状態で歩いてきて二瓶さんに弔いの言葉って…。
 谷垣も相当な不死身属性を持ってるじゃありませんか。もう「不死身の谷垣」って名乗っていいんじゃないかな…?

 放っておけないからと、結局谷垣を連れて行く事にしたアシリパさん。
 何度も後ろを振り向くリュウの姿が泣けます…。
 そして。

 どんなドラマがあろうが激闘しようが、死んでしまえば皮を頂くのみ。
 躊躇なく二瓶さんの入墨人皮を手にした杉元の姿で今週のラスト。迷いない目で前へ進む杉元の表情、いいですね。
 こうしてまた一歩前進した金塊探しの旅。
 そして谷垣はここから何処へ向かうのでしょう…。

 あくまでもレタラを追い求め続けるのか。
 それとも、やっぱり軍に戻るのか…。
 いやいやいや。
 もう、杉元一味に入ろうぜ………!!! ここまで来たなら!!! アシリパさんには命を助けられた恩だってあるじゃないですか…。

 アシリパさんは大自然を生き抜く知恵&神業じみた弓の腕前は一味に必要な戦力ですが、やっぱりこと白兵戦となってしまうと戦闘力はどうしても劣りますし…。乱戦になった時、誰か戦闘力の強い奴が彼女の傍にいてくれれば、ちょい安心できるんですよねえ。。
 今回は、幸いにも
 ・二瓶&谷垣ペアの狙いはあくまでレタラだった
 ・二人にとってアシリパさんは狼獲りの為に必要な人質でしかなく、目的さえ果たせば普通に開放するつもりだった
 ・二人とも子供相手に酷い真似する程外道じゃあなかった
 この辺りから彼女に酷い真似はしませんでしたが、これがあの鶴見中尉殿や土方一味にとっ捕まったらと思うと…。((;゚Д゚)

 鶴見中尉殿…ぶっちゃけ、子供相手にだって串団子位平気でやりそう…。
 土方一味…土方自身も、正直いざとなれば子供相手にだって暴力沙汰をしそう&ここの勢力にはストライクゾーンがどのくらいかは不明ながら旺盛な性欲の持ち主のオッサンもいるし…違う意味で心配。

 うん、ダメだ…。やっぱりちゃんと守ってあげないと!!
 次号、敵の全貌も明らかに…という事は、「のっぺらぼう」の仲間達も出て来るのでしょうか。
 来週まで興奮走りをして待機です。
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テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

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福音

谷垣の弔いの言葉にホロリときました…。

あれ程に激しかった二瓶さんの人生も終わるときはこんなに唐突で静かなのかと。そしてそんな人生を受け入れ見送る言葉の静謐な暖かさに胸がじんとしました。

「ヨイオト」と言うのはキリスト教で言う「福音」なのかも知れませんね。キリスト教に輪廻や来世はないハズですが、何故かそう言う違和感も感じませんでした。山と共に生きた男の一生にふさわしい言葉なのでしょうね。

谷垣もリュウもちゃんと生きるんだぞ…ッ!

No title

生き方に意味を考えるのが人間
生存競争に生きてさえいれば良いのが獣と考えると
男と男の勝負と考えていた二瓶さんはある意味ではロマンチストと言えるかもですね

そして谷垣の言葉に…兵隊の谷垣からマタギの谷垣に戻れたんだなと

二瓶さんが物語を退場しても鶴見中将・土方・のっぺらぼうと他にもキャラ残ってるのがこの漫画の面白いところですね

お疲れ様ですー!

リュウ、イイっすね!
絶対に敵わない相手に対しても主人の為に、あそこまで…。
プライドの高いワンコです。
「今日のワンコ」で特集して欲しいくらい。
でも自分ネコ派ですが(笑)

Re: 福音

 Seagreenさま、こんばんは!
 谷垣の弔いの言葉、ホロリときますよね…! 谷垣は二瓶さんの姿を見た時、きっとそれが満足行く最後だったと悟ったのだろうな…とも思いました。

> 「ヨイオト」と言うのはキリスト教で言う「福音」なのかも知れませんね。キリスト教に輪廻や来世はないハズですが、何故かそう言う違和感も感じませんでした。山と共に生きた男の一生にふさわしい言葉なのでしょうね。

 そうですね、私も真っ先に「福音」が浮かびました。
 そう言えば、キリスト教には輪廻という考え方は無いのですよね。それでも「ノチノヨニウマレテヨイオトキケ」は全部セットでしっくりくる響きですよね。
 谷垣はリュウの良い主人として、もうマタギに戻って欲しいものですが…。リュウ共々、彼の今後は気になりますね。

コメントありがとうございました>瓶さま

 瓶さま、こんばんは。

> 生き方に意味を考えるのが人間
> 生存競争に生きてさえいれば良いのが獣と考えると
> 男と男の勝負と考えていた二瓶さんはある意味ではロマンチストと言えるかもですね

 確かにそうですね…。人間はそういう事をつらつら考える生きものですが、獣と獣の殺し合いなら、そんな事はいちいち考えないでしょうから…。
 谷垣は、きっともう心の方は殆どマタギに戻ってるのでしょうね。もう軍へ戻る事は無いと思いたいです…。軍帽も捨てましたしね。
 …レタラを狙うのは勘弁して欲しいものですが…。。 

 そして二瓶さん退場後も、まだまだ目白押しなんですよね…。私も、こういう所がこの漫画の面白い所だと思います。
 次回は敵の全貌が明らかになるようですが、のっぺらぼうの仲間が出て来るかも知れませんね。

コメントありがとうございました>カリツォさま

 カリツォさま、こんばんは!
 リュウ、ほんとに良かったですよね…! 頑張りました…。湯たんぽなんて言われてたのに…。

> 「今日のワンコ」で特集して欲しいくらい。

 可愛いでしょうね! 私も今日のワンコで見てみたいです♪
 …そして、私も猫派です(笑)ゴールデンカムイは動物たちも皆可愛らしいので、猫もどこかで出て来てくれたらいいな…と思っています。

おひさしぶりです

二瓶さんの最期が、まさかこんなに早くあっさりと来てしまったとは…しかもレタラの嫁さんに…しかも雌であんなに大きいのか…と暫し茫然としてました。

そして今回は、「よしよしリュウ…」が全てでした。コタンのフチ以来でしたよ。何だかハチ公とダブってしまって。

「老人と海」、私も思いました!多分意識して付けたんでしょうね。
谷垣が仲間になったらかなり心強いですよね。
白石はあんな感じなので、やはり正統派な戦力がいないと…!

今回のキングダムにも、体力を削られました!読み始めたのが割と最近なので回想の話は全く知らなかったのに、いきなり目から水です。

機会があったら、この辺の話を読んでみようと思います。
ではまた感想を楽しみにしています。

Re: おひさしぶりです

 とおりすがりさま、こんばんは! お久しぶりです。

> そして今回は、「よしよしリュウ…」が全てでした。コタンのフチ以来でしたよ。何だかハチ公とダブってしまって。

 あのシーンはちょっと泣けますよね。駄犬だの湯たんぽだの言ってましたが、二瓶さんもきっとリュウに絆を感じていたのでしょうね…。
 リュウが何度も後ろを振り返りながら去るシーンも印象的でした。

> 今回のキングダムにも、体力を削られました!読み始めたのが割と最近なので回想の話は全く知らなかったのに、いきなり目から水です。

 政の回想に出て来たあのエピソードは、今でも涙腺に来ます…。
 機会がありましたら、是非読んでみて下さいませ。。政が何故こんなにも強い精神の持ち主となったのか、その辺りも更に良く解るかと思います♪
プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

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