甘くてほろ苦い春の味だ。(※4/10加筆版)

 …先週の展開が展開だっただけに、今週はどうなるんだと思ったゴールデンカムイですが…。
 ああ、今週はなんかもう、全体的にほっこりしました。ページを捲る度にほっこりでした♪ 久々に美味しそうなオハウも出て来ましたし………。
 扉絵の森を歩く二人の図が綺麗にハマッていて、改めて「ああ、やっぱりこの二人だなぁ」と思います。
 巡り来る女の季節に、アシリパさんの心もほんのり甘く苦く、揺れているのでしょうか…。
 春を迎えた北海道の自然の中、木々の合間を連れだって歩く杉元とアシリパさんの後ろ姿が、程好い距離感を感じさせる扉絵ですね。今週は金塊を巡る殺伐とした血なまぐさい戦いの中、ふと訪れる穏やかなひとときを描いたエピソードでした。
 今週もアシリパさんは可愛いわ顔芸はするはオソマ(笑)は大好きだわ、魅力200%です。
 プクサを味噌に付けて食べる杉元に、徐々に徐々に近づいていくシーンが妙にツボに来ます(笑)…アシリパさんがこの味に目覚めてからというもの、杉元の味噌の減り方が尋常じゃない気が…(^^;)そろそろ何処かで補充させてあげたい(^^;)
 オソマちゃんと一緒に山仕事をしている谷垣も、今やすっかりアイヌに溶け込んじゃってますね。
 そろそろ足の怪我も治った頃でしょうか…。

 ――さて。
 山の中でプクサ(行者にんにく)採りに勤しむ二人ですが、顔の傷をアシリパさんが凄く気にしているのが印象的ですね。
 後の男子トークでも出て来ますが、アシリパさんがどんな気持ちでその顔の傷を気に掛けているのか、色々妄想してみるとまた萌えます。
 そして「すごく精力がつく食材」って…。杉元にそんなに精をつけさせてナニをす(ゴホゴホッ)
 それはともかく、なんか本当に美味しそうです。味噌を付けてプクサを食べてるシーン、私も何かこう、無性にやってみたくなりました。日本酒とかと合いそう…!?
 ええ、これはアシリパさんも近づいてきますよ。
 なんかものっそい顔芸しながら近付いてきますよ。
 …なんかもう、軽くホラーっぽい顔になってますよアシリパさん!!!(苦笑)

 さて、他にも春の山には色んな珍味があるようです。
 例えばフキの若葉。…アイヌの子供達は遊びながらこれをおやつ感覚で食べるのだとか。口の周りが真っ黒になるから、フキを食べたとすぐにバレてしまう、というのがまた可愛いですね。
 フキは大きくなった後も葉と花をちぎって茎を焼き、皮を剥いて鍋に入れると美味しいようです。…本当に無駄が無いというべきか…。
 そうしてちょっと一休みの時間、アシリパさんは語ります。
 アイヌにとっての季節は冬と夏だけが交互に来るのだと。春と秋は、その隙間にちょっとだけついてくるもの、という扱いだそうです。確かに分かる気がしますねぇ…。
 そして冬は山へ狩りに行く「男の季節」、氷が解けて水になればマッネパという「女の季節」が来るそうです。
 今は正に、マッネパを迎えんとする隙間の季節なんですね。

 そしてこの二人が座る一枚絵が美しすぎました。風にそよぐアシリパさんの綺麗な黒髪。穏やかな表情で腰掛ける杉元。
 その二人を囲む北海道の大自然。
 カラーでも見てみたい…!!!

 アシリパさんのコタンでも、谷垣が口の周りを黒くしたオソマちゃんを連れて忙しく山を歩いていますね。
 フチ達も今の内に新鮮な山菜などを取って乾燥させ、冬に備える為に色々と忙しくなるようです。ここから先は、長く厳しい冬を乗り越える為の支度をするべく、正に女たちの時間。
 話の最初は真冬だったのを考えると、杉元達が網走へ旅立ってから、結構な時間が過ぎてしまったのかなぁと改めて感じます。
 少なくとも一か月くらいは経ってる…!?

 さて、一方男達はと言えば、キロランケと白石がサクラマスを獲って来たようです。
「ああ~~~!? 杉元フキ食べたでショ」
「白石も食べたね?」

 …そして例によって、何か妙にカワイイの星が煌めく野郎二人の微笑ましいトークから…!!
「アシリパちゃんも……ええ~~~? それ……うそ~~? どうして~?」
 …アシリパさんの顔面真っ黒オチです。
 ヒロインなのにもう、ある意味野郎共より体張ってオチ担当やってます。
 …いやいやいやいやいや!! アシリパちゃん食べ過ぎぃ~~~ってレベルじゃあねえ!!!
 正直フキって美味しそうだけれども、消化にはあまり良くなさそうな気が。…そんなに食べ過ぎたら胃腸がやられそう……。
 
 このアハハウフフって感じが大好きです。

 さて、勿論これだけ美味しい食材が揃えば、美味しいサクラマスのオハウです!!
 うおおおおおおっこれは食べたいメッチャ食べたい!!!
 今の季節は新鮮な青物が食べられるから、やっぱり保存食で冬を乗り切ってきた皆には嬉しい季節なのだそう。谷垣達の食卓も微笑ましいですねぇ。
「フキもほろ苦いけどやわらかくてうまい」
「甘くて苦い春の味だ」
 イイ笑顔で呟くアシリパさん。
 しかしその夜は、彼女にとって本当に、ちょっぴり苦い夜にもなったようで………。

 幾ら大人びていてもやっぱり年相応の子供。いっぱい山を歩き回っていっぱい食べれば、あとはぐっすりおねむです。
 彼女を優しく見守る大人の男達は、ここでちょっと男子トークに入ります。
「キロランケは奥さんそろそろ心配じゃねえのか?」
 元々は畑を耕す時期までには戻って来よう、と始まったこの旅でしたが、網走への道のりはまだまだ遠く険しく、とてもそれどころじゃありません。しかしキロランケはあの村ならアイツの親兄弟も沢山いるし、働き者で強い女だから大丈夫と返しました。
 …いや、そうは言っても男手は必要だろうし、寂しいだろうし、心配だろうよというツッコミはさておき、本当に色んな意味で「強そうな」奥さんだなぁと感じます。

 さて、次に白石の興味は何故かぐるぐる巻きの顔の杉元へと向かいました。
 傷痕なんてどうでもよいのだけれど、アシリパさんが毎日傷に効く薬草だの熊の油だのを塗るからと答える杉元に、キロランケはふと優しい目をアシリパさんへ向けます。
「傷が増える前の顔が気に入ってたのかな?」
 …そして、自分の顔の傷痕なんてどうでもいいと言うけれど、アシリパさんが手当てしたいならと拒みもしない杉元の優しさがじわっと来ますね…。
 アシリパさんは何を想って、その顔の傷をせっせと治そうとしているのでしょう。
 キロランケの言う事もそうかも知れませんが、もしかしたら、戦場帰りという血なまぐさい過去を持ち、更に今も尚金塊を追って殺し合いでも何でもする覚悟の杉元に、出来る限りこれ以上傷を負って欲しくないという気持ちもあるのかな? と思いました。
 例え、杉元の過去だのなんだのを知らなくても、過去の傷を消せなくても、今一緒にいる限りは出来るだけ新たに傷を負う事のないよう支えられる存在でありたいと、そういう気持ちもあるのかも…??
 それにしても、確かに傷痕さえなければ、杉元はなかなかのイケメンです。
 白石は「もともとモテそうな顔ではあるよな。さすがに結婚はしてないんだろ? 地元に『いい人』くらいいるんじゃねえのか?」
 …などと、アシリパさんがいるすぐ傍で、これまた余計な事を訊いています。
 そして、白石の台詞で梅ちゃんの顔が一部隠れているところに目がいきます。…かつては「いい人」だったけれど、親友の元へ嫁ぎ、そして戦場帰りの自分に「佐一ちゃん」とは別の匂いを嗅ぎとってしまった彼女。
 もはや嘗てのような恋人同士にはなれず、しかし今や杉元が生きる為のほぼ唯一の目的となっている存在なんですよね…。
 否定もせずただ沈黙する杉元に、白石は肯定と取ったようです。
「ひょっとして金塊が欲しいのもその女が関係してんのかい?」
 白石の言う通り、金塊が欲しいのは、無論「その人」の為。だからと言って今は、「必要な額の金が入ったら」もういいやと言うにはあまりに大切な存在が増えてしまったのが今の杉元なのでしょう。
 地味に「もういいだろその話は」と、まるでアシリパさんに聞かせまいとするようにさらっと話に割って入るキロランケニシパがイイ男だなぁと思います。
 …しかしこの話は、恐らく彼女の耳に入ってしまったのでしょう。

 ――そんな彼女は夢の中で、父親に母親の事を聞いています。
 彼女が産まれて間もなく無くなってしまった母の話を、父は「またか?」と言いながら語ってくれました。
 お前に似て美しい女だった。
 小樽で出会った。俺の知らない事を全て教えてくれた。アイヌの言葉も信じていることも、全て。

 ………それはまるで、アシリパさんと杉元の出会いのようでした。
 
 そして夢の中の父はアシリパさんに語り掛けます。
 お前の目は俺と同じ目だ。
 そして今から教えることを、決して忘れるな……と。

 自分と同じ色の綺麗な瞳の娘に、父は何を伝えようとしていたのでしょう。
 アイヌの血と、外からやってきたアシリパの父の血と、二つの血を受け継いだ「新しいアイヌの女」たるアシリパさんに――「未来」とも取れる名前を付けた娘に、何を託そうとしているのでしょう。
 …寝しなに聞いていたであろう杉元の「いい人」の話に懐かしい父の夢。春の夜は甘く苦く明けていき、目を覚ませば眼前には白石の寝顔です。
 無駄に気持ちよさそうに眠っているのがまた腹立つ!!(笑) 
 …白石には気の毒ですが、これはストゥも炸裂しますわ…(苦笑)
「なんか今朝は機嫌が悪いなぁ」
「お前の寝息が臭かったんだろ」
 何も知らない男達を背に、今日もフキを齧るアシリパさん。
 何気に、次回予告の谷垣の過去も気になります。

 再びまた、近いうちに血みどろのバトルが展開されるのでしょうね。…こういうほっこりするシーンは本当に貴重です。
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ジビエ回

星野さんお疲れ様です!

殺伐とした戦闘又は変態さんの回の合間のジビエ回。この強弱がゴールデンカムイの魅力ですよね!

アシリバさんと父親の回想シーンで今迄気が付かなかったけど父親の顔にも歴戦の傷があるのですね。
もしかさしたらキロさんの言う傷が増える前の杉元っちゃんの顔にその面影をみていたのかなぁと感じてしまいました。

でもあのアシリバさんが徐々に近づいてくるシーンの時の顔!
一生忘れません(笑)

Re: ジビエ回

 カリツォさま、こんばんは!
 本当に、この見事な緩急がこの作品の魅力の一つだと思います。

 回想シーンを見るに、確かにお父さんの顔にも傷痕があるんですよね。…ああ、確かに、杉元の顔に父の面影を見ていた、というのはあるかも知れません。
 杉元もまた、父親と同じくヒグマの巣に飛び込む度胸の持ち主でもありますし。

> でもあのアシリバさんが徐々に近づいてくるシーンの時の顔!
> 一生忘れません(笑)

 私も忘れません(笑)
 …何とも言えない表情ですよね…軽くホラー入ってる感じの…。。アシリパさん、折角の美少女顔が台無しなのに、でもそんな所がまた、愛おしいです♪

No title

なんと受賞を受けての野田さんの寄稿が(^^:)
見出しは「命削って誇れる作品を」  日付は4 27

週刊連載は24時間漫画にささげるようなもの
杉元佐一の名は曽祖父から203高地に行き
いつか戦った話を書こうとして煮詰まり狩猟テーマの小説を
渡されて面白いのでくっつけ明治末期の北海道なら
アイヌ民族を出すのは当然案内役としてアシリパを出した

当日は緊張したがここだjけはすらすら言えた
皆のおかげでいい思い出になったと
対象を受けて反響が大きく旧友からも連絡来た
マスコミの取材は書面のみ作品の質が下がれば本末転倒

連載は忙しく寝てる以外は机上にむかい毎週徹夜しなければ
いけないような激務連載さっかになって余裕のなさ実感
親がサイン10人分頼んでも怒らないがサッカーの中田選手の
サインは羨ましい   漫画家は絵がないと駄目

週刊連載でノミネートされたのはこれのみと聞いてうれしい
それがs考慮されたなら日本の漫画業界が
成熟してる証拠  ゴールデンカムイ大勝利

アイヌ工芸家の貝沢さんに週刊連載は
何気なくいったが命を削って
書いてるといったが心に残ったようで
会う度に言われる
同じ言葉を自分にとわずにいられない

くれぐれもお体大切にと思います

うわーーーー(TT))

名前とタイトルを間違いましたorz

コメントありがとうございました>鹿角さま

 鹿角さま、こんばんは! お気になさらずに…!(^^)

 それにしても、なんと素晴らしい…!!
 週刊連載は話には聞くものの、本当に苛酷なのですね…。野田先生の意気込みが伝わってきます。

出すのは当然案内役としてアシリパを出した

> マスコミの取材は書面のみ作品の質が下がれば本末転倒

 ここもいいなぁ…と思います。
 確かに、その為に作品にかける時間が減ってしまって、質が下がるのは本末転倒…ですよね。
 でも、注目される中でこうしてきちっと言い切って、実際にそれをするのもなかなか難しい事と思います。本当に毎日毎日身を削るように作っているんだなぁ…と思いました。
 本当にお身体を大事に、これからも熱き変態達や杉元達の活躍やカッコイイおっさん達を沢山描いて欲しいですね。
プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

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