いや…お前が馬鹿で嫌いだっただけだよ。

 こんにちは、星野です。ついつい、熱闘甲子園やリオ五輪の中継を見て夜更かしな日々が続いてしまっている私です。
 そして、北海道行きたい。小樽行きたい…!!
 今週、YJは久々にテラフォが熱い展開でしたね。ミッシェル兄貴のリング・インは熱く燃えました(笑)流石俺達の兄貴だぜ!!!
 こんなにも頼もしくて男前なヒロインなかなかいない!!

 閑話休題。

 雪の舞う夜、嘗て袂を分かった二人が再び出会い…という今回の話。「昔の話をしよう」というそのサブタイトル通り、複雑な思いの去来する二人の現在と過去が交錯する一話となりました。…ていうか、白石…お前って奴は…(^^;)
 一人でも生きていける。
 二人ならもっと生きる。


 おのアオリ&杉元&アシリパさんのツーショット絵、やっぱり嬉しいです♪
 この腕の絡みがたまらん!! 本当に信頼し合っている二人、という感じが最高!!!

 一方、その左の頁では、永倉が典獄・犬童さんに詰め寄っていました。
「あんた非道いひとだ。私はこの集治監に20年出入りしていた。彼がここにいることをずっと黙っているなんて……」
 ガムシン、という綽名を聞いた瞬間気づいたその人の存在。しかし永倉はずっとその事を知らぬまま、この監獄で剣術の先生をやっていた訳ですね。
 しかしこの犬童という男も食えない男で、今更関係のない者に囚人の情報を明かす必要はない、とその鉄面皮を崩しません。
 しかもこうして土方を生かしているのは、どうも彼の独断のようです。本来ならとっくに処刑されている筈が、政府にも隠し処刑もせず、何故こうして生かしているのか?
「すべてを奪って無意味に生き長らえる人生。土方歳三にとって……それが一番堪えるだろうということか?」
 永倉のその推測は、どうやら当たっていたようです。
「光が消えるのを待っている。奴の眼から光が消えたら、吊るしてやる」
 ………その言葉を聞いた永倉は、土方に会わせて欲しいと頼みますが………。
 鬼典獄という異名は伊達ではないらしく、少なくとも、こと土方に関しては、彼は規律どころかもはや復讐の鬼と化していました。
 今年いっぱいで網走に転属になるという彼ですが、なんとそのまま土方を連れて行くと言います。…かつての仲間との面会すらさせず、ただただひたすらに何もない人生を無為に生きさせる。…ある意味究極の復讐を完遂せんとするその鬼対応に、永倉がハジケました。
 一瞬大人しく引き下がったとみせて………。

「すぐに面会させんと頭カチ割るぞ」

 落ち着いて!!!
 
 …年を取って丸くなったかと思いきや、熱い一面はまだまだ残しているようで………。
 慌ててほかの看守達が取り押さえますが、彼らは自分達に剣を教えてくれる先生に、ほんのちょこっとだけささやかに恩返しをしてくれました。
 
 10分ほどなら何とか、と貰ったその時間。
 扉の前に立つ永倉に語り掛ける声がありました。
「ガムシンか?」
「この歳になってそのアダ名で呼ばれるとは」
 彼らが最後に会ったのは慶応四年。明治元年と考えると約50年も昔に遡ります。
 鳥羽・伏見の戦いで散り散りになった後、江戸で再会した時に、局長・近藤に「俺の家来になるなら同志にする」…そんな風に言われた彼は、プチリと来て一言。
「左様ならばこれまで。永々御世話に預かりありがたく存ずる」
 それが、彼らのお別れとなりました。
 今まで度々近藤と対立しつつも彼が新選組を見限らずに尽くしたのは、ひとえに土方がいればこそ。…何度も切腹させられそうになったところを庇ってくれた、そう口にする永倉に、土方はこう返しました。
「お前は女遊びが過ぎたからな」
「女遊びはあんたがオレに教えたんでしょうがッ」

 ………この時、二人の顔が束の間かつての頃に若返る演出が見事です。
 お互いに「茨のように乱暴なガキ」「バラガキ」「我武者羅な新八」「ガムシン」
 それぞれにロクでもない綽名を付けられたやんちゃな若者時代を過ごし、きっと何度もケンカしたりした事もあったのでしょう。
 土方は、「お前は気性が荒くて馬鹿だが、剣筋だけは美しかった。美しいものは残すべきだ」と口にしますが、永倉はあの時の喧嘩別れについて、こう分析しています。
「俺を怒らせる事で死地へと同行させまいとしたのではないか…そう自問自答する夜を多く過ごしました。あれはアンタ達の最後の思いやりではなかったかと……違いますか? 土方さん」
 一人称まで若返っている永倉。
 長年の疑問をぶつけたその時、土方はこう答えました。
「いや…お前が馬鹿で嫌いだっただけだよ」
 とてもそれが本心とは思えぬ表情で。
 木の扉一枚隔てて、束の間50年前の姿に戻った二人の再会は、そうして終わりました。

 ………泣ける。

 スピナマラダ! の時から感じていますが、野田先生ってホントに回想シーンをコンパクトに纏めつつも、結構じーんと来るように纏めるのが上手いなぁ…と思います。
 そしてその全てを吹き飛ばす白石の寝屁。
 シスター宮沢さんのオチと言い、また動物に頭でも噛まれればいいよと思う一瞬でした(苦笑)

 さてその頃、杉元も土方について「前にどこかで会ったような」と思いを巡らせていました。
 しかし話しかけたアシリパさんは、今やすっかり懐いたチンポ先生の上でぐっすりと寝ています。
 突如ガサリと音がして、何かと思ってみれば………。
「なあんだただの尾形か」
 ………ただの尾形って何だ…?(^^;)
 まるで野良猫みたいな扱いだなあと苦笑していると。

「熊岸長庵が死んだ?」
 熊岸先生、まさかのオチ!!!
 ええ、これ本当に…!?
 現在の典獄さん曰く、「外役中に逃亡を企て射殺された」との事。白石は「だから外役中に逃げるなって言ったのに」と口にしますが、これ、本当に死んでるんですかね…(ボソッ)
 まあ、永倉に嘘をつく理由もないでしょうから、多分本当に死んでるのだろうとは思うのですが、まだ何かあるような気がしてなりません…。
 それはともかく、これで贋物を見分けさせようという案が消えた今、残る道はといえばやはり網走へ行くのが一番、という事になりそうです。
 いずれにせよ、このままパーティーが分断されたままというのも何ですので、まずはこの町でこのまま杉元達の到着を待とうという話になりました。土方は土方で、現在の網走監獄の典獄・犬童にお礼参りするというのもよいかも、なんて言ってますし、流れとしては確実に合流した後網走へ向かう事になりそうですね…。
 しかし、その杉元一味ですが、何か怪しい事になりそうです。
 たまたま見かけたコタンで一休みしようと立ち寄る杉元達。
「この村にもアシリパさんの親戚がいるの? 婆ちゃんの15番目の妹とか? うふふッ」
 しかし杉元、何故ちょっとオネエ成分入ってるんだ!!(笑)ちなみにこれ、冗談で言ったつもりだったのでしょうが、本当に15人目の妹は存在していました。ただ、その人は釧路にいるようで、このコタンには特に親戚はいない、という事だったのですが………。
 村から現れたとあるアイヌの人は、杉元達を突然「第七師団かね?」と聞いてみたり、妙に日本語が上手かったり、何か怪しい感じがします。
 まあ、いずれにしても第七師団と思ったのは、杉元が兵士の恰好をしていたから、そこから連想しただけかも、とも取れますし、日本語が上手いのも、和人相手に荷揚げの仕事をしていて覚えた、という理由はもっともに思えますし。
 …これだけ見ると怪しい点は無い…のですが。

「オイなんだあれ」
 牛山が指さした先には、小さな檻がありました。
「あれは子熊のオリ…」
 いずれイオマンテを経て神の元へと送られる、あれですね。
 しかしその異様さに、杉元はぎくりと目を見張ります。

 ぽつねんと置かれたそのオリの中には、確かに熊が入っていました。
 しかしそのサイズは明らかに中の熊のサイズには合っておらず、ミチミチと嫌な音を立ててオリは軋み、もはや収まりきれなくなりつつある肉がはみ出ている様を見ていると、もういっそ殺してやれと言いたくなる無残な状況です。
 一体、何が起きているのでしょう。
 アシリパさんのコタンに、こんな風習はあるのでしょうか………?
 檻の中で膨張しつつあるこの漠然とした不安を抱えたまま、以下次号。

 ――相変わらず左ページとの絶妙なコンビネーションが冴え渡っていますが、何か笑えねえ………。(ゾゾゾ)
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ジャンル : アニメ・コミック

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バラガキとガムシン

星野さんお疲れ様です!

暑い日が続きます。お身体大事に、無理されないでくださいね!

現在は土方さんも永倉さんも大した差の無いおじいちゃんですが、扉一枚隔てて「ガムシン」「バラガキ」と呼びあえばすぐに「あの頃」に戻れる2人が素敵でした。

白石の寝屁、野良尾形も笑いましたが、最後のアレ…膨張する不安。
何か怖かったですね…フチの親戚がいないコタンでもあるし、トラブルの予感。

そして「うらたろう」地味にジビエネタが…ブームですかね(笑)

Re: バラガキとガムシン

 カリツォさま、こんばんは!
 本当に暑いですね……。私はいよいよ明日でお盆休みが終了なので、またこの暑い中通勤が始まるのかと思うと、今から憂鬱です…。カリツォさまも、お身体に気を付けてお過ごし下さいませ。

> 現在は土方さんも永倉さんも大した差の無いおじいちゃんですが、扉一枚隔てて「ガムシン」「バラガキ」と呼びあえばすぐに「あの頃」に戻れる2人が素敵でした。

 そうなんですよね。
 あの演出は本当に秀逸だったなぁと…!!

> 何か怖かったですね…フチの親戚がいないコタンでもあるし、トラブルの予感。

 はい、もう不穏な予感しかしません。
 杉元一味は、どうやら昔話を懐かしむ余裕とか無さそうですね………。
 実はあのアイヌ達はなりすましているだけで、脱獄囚だったりとか…。ともかく、何かしらありそうですね。
プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

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