本物が作れたら贋作なんて作らなくてよかったのに。

 こんばんは、星野です。
 キングダムの日めくりカレンダーに魂が勃起した私です。…そんなんがあっただとぅ!? 買うしかあるまい!!!
 今週はキングダムもじんわり来る回だった(地味に好きだった蔡沢のじっちゃんが…!! ( ノД`))ので、また後日こちらも語りたく思います。
 そして今週のゴールデンカムイ、色々と詰め込み過ぎでしたが…、ちょっと色々と、一つのターニングポイント的な回になりそうですね。
 一瞬で偽アイヌの村を制圧した杉元達。しかしその光景は、アシリパさんにはどう映ったのか………。
 カラーの扉絵から、カッコ良くいけど、どこか怖い杉元の絵。
 イケメンな笑顔と、殺意に目をギラつかせた恐ろしい修羅の顔と、どちらが彼の「顔」なのか?
 さぁやろうか?
 というその声と共に始まった今回ですが、ぶっちゃけ…もう、ほとんど偽アイヌの皆さんのライフは0です………(汗)

 矢に射貫かれた熊岸さんを案じるアシリパさん。
 杉元達を狙っていた偽アイヌは瞬殺されましたが、熊岸さんに刺さった矢は毒矢でした。…咄嗟に抜いた熊岸さんですが、矢尻は体内に残ってしまいます。せめて毒が回る前に、肉ごと周囲を切り取れば助かったかも知れませんが、この状態ではもう………。
 
 一方、コッソリ逃げだしたあのジジイですが、アイヌのご婦人方の復讐を恐れてコソコソ隠れていた処を、ヒグマに襲われ大ピンチ。…その背中には、あの入れ墨が!!!
 という事は、この人が鈴川さん…!? この人、戦闘力皆無か!?
 そこへ通りかかった牛山。なんとヒグマ相手に「ジジイを離せ」…と、不敵に歩み寄ります。
 いや、確かに入れ墨をズタズタにされちゃったら困るけども!!!
 かくして、怒りのヒグマのターゲットは牛山へ。不敗の男VS.北の大地の最終兵器・ヒグマ!!!
 その勝負は、なんとチンポ先生が一瞬でヒグマ相手に内股一本をキメて勝利しました。
 ゴロンゴロンゴロン。ボーン。ドスッ。
 もうこの擬音&「ボーン」のシーンの熊が妙に和みます。もはや半分以上人類をやめた男・牛山にブン投げられたヒグマですが、その目に映ったのは美しい大自然の景色でした。あんな檻の中でギュウギュウに詰められていた時には見られなかったその景色と、全身からオーラを漲らせて仁王立ちする牛山とどちらを選ぶか、と言えば。
 ヒグマが選んだのは、自然へ帰る事、でした………。
 すげえぜ牛山さん。
「仲間の熊に伝えるがいい…。『不敗の牛山』という神話を……!!」
 すごいぞー!! かっこいいぞー!! 僕らのチンポ先生!!!
 燈でさえ、M.O.手術前はブライアン・チャオミー君相手に大苦戦だったのに!? 幾ら檻に閉じ込められて、粗末なエサしか貰えず弱っていたとはいえ、ヒグマ相手に一本勝ちなんて…。もう、火星へ行っても大丈夫じゃないかな!?
 ――かくして、ドジャアーンッ、と牛山がキメたその陰で、熊岸さんはひっそりと生涯を終えようとしていました。

「作ったものには共通する……『こだわり』があるかもしれない。私が贋作を作るときはいつも…そうだった」

 真作を凌駕してやろうという執念があった。
 材料からこだわったものを使った。
 貧しさから贋作に手を染めても芸術家であろうとした…ちっぽけな意地さ。

 正直、この辺りの熊岸さんの語りはちょっと来るものがあります。…彼も彼なりに、貧しさというどうしようもない事情の中でも、もがいて足掻いてたんだなぁと…。
 やった事は褒められた事じゃないかも知れなくても。
 彼なりに、精いっぱい「芸術家」であろうとした。

「本物の作品を作りたかった。本物が作れたら贋作なんて作らなくてよかったのに。観た人の人生を…ガラッと変えてしまうような……本物の作品を……」

 せめて、熊岸さんに伝えたい…!!
 あなたが描いたシスター宮沢さんの絵は、少なくとも白石という男の人生を(それが良いか悪いかは別として)間違いなく「ガラッと変える」絵でしたよ、と………。

 熊岸さんは、確かに「ヒント」を与えたと思います。江戸貝くんが皮をなめす時の「こだわり」、それが結局贋物かどうかを見分ける重要なポイントですから…。
 それでいて、そのものズバリな回答では決してないので、杉元達がその答えに行きつく迄の間、彼が作った贋物は確かに杉元達を混乱に陥れる事でしょう。江戸貝くんは江戸貝くんの役目をしっかり果たしつつ、熊岸さんも熊岸さんの役目を果たしたんだなと…そう思いました。

 ――こうして、熊岸さんが切ない最期を迎えた後。

 アシリパさんは小屋の外に広がる死屍累々の景色に呆然とします…。
「杉元のやつ…ほとんどひとりで、偽アイヌ共を皆殺しにしやがった。おっかねえ男だぜ」
 尾形さん、アンタだって結構ノリノリで殺りまくってたくせに!!!(汗)
 しかし確かに、ご婦人方も結構な数とどめを刺しているとは言え、大半は間違いなく杉元の手で殺されている訳で…。尾形は明らかに、わざとアシリパさんの心を不穏にさせるべく「杉元が殺した」点を強調して言ったんだろうなあ…と思いました。
 彼は彼で、のっぺらぼうの娘かも知れないアシリパさんに対し、明らかに目を付けてる感じですし………。

 尾形の言葉に、動揺を見せるアシリパさん。
 その肩にそっと置かれた手がありました。
「アシリパさん怪我はないかい? 奴らに酷いことされなかった?」
 その顔は、少しだけいつもより複雑そうに思えます。…彼女の前でこれだけ大勢殺したのは初めてですし、何かしら後ろめたい気持ちもあったかも知れません。
 しかしここで何より印象に残ったのは、アシリパさんの表情でした。
 初めて、明確に「怯え」を浮かべた目で杉元を見上げる彼女。
 杉元の恐ろしい処は、ほんの一瞬までにこやかに笑って話ていた相手を、スイッチが入ればその瞬間容赦なく殺せる処と、もう一つ。これだけ殺しまくった後で、まるで何事もなかったかのように優しく振る舞える処ではないでしょうか。
 …杉元に対して今まで絶対の信頼を寄せていたでしょうし、仄かに好意も抱いていた彼女ですが、この出来事は二人の絆にどう影響するのでしょう。今回は、自分を助ける為にここまでやった、という事への罪悪感のようなものも彼女にはあるでしょうけど………。
 願わくは、どうか梅ちゃんのように「…どなた?」とはならない事を祈ります…。
 アシリパさんも強い子ですから、杉元の「恐ろしい処」は恐ろしいと思いつつも、そこも含めてしっかり受け止めて、相棒として絆を深めて欲しいなと………。

 そして、そんな杉元の「怖さ」を、もっと肌で感じていた白石はと言えば。
 月形での宿で、今後について「当てにしていた熊岸が死んだ今、やはり網走へ行くしかないか」と話しがまとまりかけていた処をまた、フザけた態度で「おしっこ」と席を立ちます。
 …家永さんにまで「役立たず」呼ばわりされているのが地味に泣ける…。
 いやいやいや、白石めっちゃお役立ちの筈なのに!?
 その彼の前に、ふらりと杉元が現れます。…よくここが分かったな、と声を掛ける白石を外へ連れ出す杉元。…彼はここで、白石が土方達と通じていた事に言及します。
 咄嗟に「鰊番屋では酔っていて」と誤魔化そうとする白石。
 しかし杉元は「まだ俺を騙すのか? 正直に言えば許したのに…」と、銃剣に手をかけました。
 逃げようとする白石。…しかし、脱獄王の彼でも、本気で殺すモードに入った杉元にはなすすべなく滅多刺しに………。

 ―――と、いう夢だった訳ですが。

 これ、白石が杉元を心の奥底で怖がってるというのがよく解るシーンですね。…正直、杉元の「殺す」スイッチが入るのは、あくまで自分達が殺されそうになった瞬間か、アシリパさんに危害が及んだ時位で、「騙してた」ことを理由にしてスイッチが入ることは無いんじゃ…? と私は思っています。
 杉元にしても、多分、白石を心から信頼してる事はないでしょうし、前に「お前も信用してないけど」なんて実際言っていた通りで、ある程度想定済みなんじゃないかなと。せいぜい、「樽の底の油舐めろ」位で勘弁して貰える気もするんですが…。
 白石にしてみればそんな保障は無い訳で、夢の内容も相俟って「ヤバイ」と思い込んだ彼は「殺されたら金塊どころじゃねえ」と、宿屋を逃げ出し、もう「一抜けた」しようとします。
 しかし、その彼の前には、なんと。
「オイお前白石だろッ」
 YES I AM!!!

 ――何ですかこれ、まさか第七師団の本隊!? ていうかこの数、地味に土方一行ピンチじゃないですか………。
 まさか、本当は鶴見中尉達だけではなく、第七師団本隊も金塊を探してたとかそういうオチ…!?

 杉元の持つ「怖さ」が、杉元、アシリパ、白石の関係に影響を与え始めている中、月形も文句なしのヤバイ状況。
 網走行きの旅は、まだまだ前途多難ですね…。

 以下、次号ッ!!! まさか、また白石のサービスシーン(!?)を拝む事になるのか………。
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鞣しか!

星野さんお疲れ様ですっ!

李牧じゃないけど
「流石です、星野さん。」
そうか熊岸さんしっかりヒント残せてる!ボーッと読んでしまい気付きませんでしたが、本物がミョウバン鞣しなのに対して、贋作がタンニン鞣しを採用している「違い」がある。それを「真作を凌駕してやろう」という「こだわり」があるかも知れないと見事に示唆している。アシリパ&土方の合従軍(笑)がそれに気付けるかどうかですが…。
アイヌも多くの皮製品を作ってるのだから「鞣し」の知識があったとしても自然ですよね!

にしても今週の杉元を見てちょっとした疑念が…杉元ってアシリパさんの事が大事なのか、「金塊に繋がるキー」だから大事なのか…時折見せる怖い顔が「刺青人皮」や「金塊」が絡んだ時に多いのでイケメン時とのギャップで、
「やだな〜、こわいな〜」と思った今週でした。

とおりすがり

濃いレビューをありがとうございます!

今回も、羆が自然に帰れて良かったとか、アシリパさんも梅ちゃんと同じ感覚を杉元に持ったんだろうかとか、読み所は満載でしたが…熊岸さんが…

江渡貝くん、センター分けに続き、またしても、かなりのダメージです…しかも、あんなに呆気なく終わってしまうなんて。

春画を描いてくれと言われてシスターの絵を描く位だから、根は純朴な人だったんですね。
才能を利用されて振り回されて人生が終わってしまった…

しかし、星野様が、熊岸さんについて語ってくれて良かったです!
少なくともシスターの絵は、紛れもなく本物でしたね。
タイトルが「芸術家」だった事も、今回は確かに熊岸さんが話の要だったと思えて良かったです。

ラストの「白石だろ」のオチも、熊岸さんがいたからこそですしね。

それにしても、もう少し救いがあって欲しかった。このマンガは、変態要素が無いと煌めけないのでしょうか…裏表紙に、シスターの絵と一緒に出たらいいなあ…

江渡貝くんの残したものに、熊岸さんの残した言葉が何時どの様に迫るのか、今後が楽しみです。

すみません、名前とタイトルを逆に入れてました。

No title

こんばんはです。

うん、凶悪な脱獄犯達よりもアシリパさん、白石の杉元に対する怯えの方が読者的に危機感が高いと言う

…何か最近JOJOネタよく見るな

別の漫画;ばれなきゃイカサマじゃない(バレてる)→まあこれだけならよくある台詞で過剰反応とも
白石のYES,I AM→チッチッチッと付いてないので単なる英文とも

別雑誌の「花京院、アブドゥル、イギィ…終わったよ」→完全アウトだ、講○社w

更新お疲れさまです!

 こんばんは。更新お疲れさまです!
 キングダムの日めくりカレンダー、欲しいですね!それは『魂が勃起』しますね!
 勃起も汎用性が高い言葉になりつつありますね。魂が勃起なら男女を問わず使えるという発見がありました(笑)。

漫画三昧

博物館に行ったついでにガロ展にも行ってきました
もう少し時間があれば考証の先生の講演も聴けたんですが(TT)
その方がいうには(今までアイヌと言うと可哀想という文脈で
語られる事が多かったがかっこいいという表現で語られるから
珍しいとの事 今更ながらまじめに白老コタン見学すれば・・・
(後悔先に立たず)

小樽に詳しい方が見ればああここはあそこだなと
わかるんでしょうが何分にも土地勘がないものでorz
この景色を杉元さん等が見たと思うと感無量です

とりあえず今週の登場人物等に吉村さんの
羆嵐を読ませたいなー
そしたら自分たちがどれだけ無謀かと
わかってくれるだろうに(--;)


プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

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