俺の魂を抜きたきゃもっとデカい傷が必要なのさ。

 こんばんは、星野です。
 …あまりにもあの見開きのインパクトがデカすぎて、何を語ればいいのか分からなくなっておりました(苦笑)
 特に白石の顔!!! 殴りたいあの笑顔……ッ!!!

 ――ハイ、敢えて例のシーンについてはあまり多くは語りません。
 語りません、が………。これだけは叫ばせてください。
 インカラマッさん&アシリパさんの温泉シーンは………………?

 こんなのおかしいですよ!! 野田先生!!!
 ハイ、繰り返しますが、心にずどんっ!! と来たのはやっぱり例の温泉シーンです。
 しかし実はそこ以上に印象に残ったのは、温泉旅館のシーンです。

 アシリパさんの親戚のコタンで得た、新たな入墨人皮の囚人情報。
 その名は都丹庵士。かつて硫黄山で強制労働に従事させられ、硫黄ガスの影響で失明した囚人でした。
 金塊騒ぎで脱獄した後は、同じ苦境にあった囚人達と共に各地の村で強盗を繰り返す凶悪な男です。
 
 目が見えない彼らは、「新月の夜」を狙ってコタンを襲うとのこと。
「新月までこの村で待ち伏せる必要は無いだろう」
「確かに。奴らの寝床を見つけた方が手っ取り早い。昼間に奇襲をかけりゃすぐにカタがつく」

 …こういう時だけやたら意見が合う杉元&尾形。
 戦場帰りの中でも、この二人、どこか通じ合う壊れっぷりだなぁ…と改めて思います。尾形の場合は、あのラッコ鍋のおかげで大分打ち解けてる(?)のもあるかもですが(^^;)
 何せ、アシリパさんに餌付けされちゃってますし…(笑)

 さて、コタンの近くにある和人が経営する温泉旅館で何か話が聞けるかも…と言われ、旅館へ向かう事にした杉元一行。l
 その時、アシリパさんは不思議な音を耳にします。
 
 カンッ。

 まるで下駄を鳴らすような、森の奥から響く音。
 …彼女はそれにほんの僅か、不審感を抱きますが………。

 そして谷垣。
「ボッケ(熱い、煮えたぎるという意味。噴気孔を指して言うようです)」を「ボッキ」と繰り返してチカパシに突っ込まれるなんて。
 …いつからあなたは色ボケスケベマタギになっちゃったんですか…!! セクシーマタギだった頃は、カッコよく渋い男だったのに!! ラッコが…ラッコがあなたを狂わせてしまったのかッ!!!

 ともあれ、温泉旅館にたどり着いた一行。
 そこであんまさんにマッサージして貰いながらの会話が、冒頭で書いた「印象に残ったシーン」です…。

 杉元の筋肉について、「まるで大きな猫、野生のトラ」と例えてその柔軟さに驚愕しつつも、それ以上に体中の傷の深さにも驚くあんまさん。よく生きて来れたものだとの呟きに、杉元は答えます。
「アイヌってのは葬式の時に故人の道具や着物を傷つけて、持ち主があの世で使えるように魂を抜いてやるんだって。そうだよね? アシリパさん」
 …アシリパさんに教わったアイヌの風習について、「そうだよね?」と訊くその言い方がとても優しく、そしてどこか切ないものを感じます。
「俺の魂を抜きたきゃもっとデカい傷が必要なのさ」
 あんまさんは、
「へえ、そうなんですか」
 …あまり深入りしない方が良いと判断したのか、そのままスルーしますが…。
 アシリパさんにとってはスルー出来ない内容だったのでしょう。

「魂が抜けるのはこの世での役目を終えたから…。杉元が傷を負っても死なないのは、この世での役目がまだ残っているということだ

 そっと足に手を添えて諭すように、噛みしめるように囁いたその言葉は、杉元の心にどう響いたのか。
 何も言わないその横顔には、様々な思いが去来しているように見えます。

 ――杉元の「役目」とは何だろう? と改めて考えてみたくなりました。

 寅次との約束を守り、梅ちゃんにお金を渡すことか?
 それとも、寅次の代わりに彼女に添い遂げて、生涯共に生きて行くことか?
 アシリパさんが真実に辿り着くために力を貸し、そして彼女の旅を見届ける事か?

 …どれも当たっているようにも思うし、違うようにも思うのです。
 100話でアシリパさんが杉元に言った「望み」。

 すべて終わったら、杉元の故郷へ連れて行け。私も干し柿を食べてみたい。

 ――今は、それを叶えることではないでしょうか。
 干し柿を食べても、元の自分へは戻れないかも知れない。それでも。
 そうして初めて、彼は本当に「自分の為に」生きられるようになるのではないか。そう思うのです。
 
 杉元って、結局のところ故郷へ帰るのを、心のどこかでは恐れてるんじゃないでしょうか。
 一刻も早く金塊を見つけて梅ちゃんへ届けたい、焦る心とは裏腹に。
「どなた?」
 あの時のように怯えた顔で同じ問いを繰り返されたら。
 今度こそ、杉元は故郷へ帰れなくなってしまうかも知れません。

 金塊を見つけて約束を果たして、その後、彼は自分の人生をどう生きて行くつもりなのか。
「俺は不死身の杉元だ!!」
 幾度となくその言葉で死地を潜り抜け、全力で死というものに抗い続ける彼ですが、では「生への執着」があるかと言えば、あまりそういう風にも見えないのです…(辺見みたいに、抗った挙句惨たらしく死にたい、とかそこまでは思っていないみたいですが)
 自分にしかできない、自分の命を使った役目を見出すには、まずは「自分の人生」をしっかり生きなきゃと思うのですが、杉元にはそういう「自分の人生をどう生きようか」みたいなプランや望みを感じないので、そこがとても不安になります。
 家族を失い、戦場に自分自身の心も置き去りにしてしまって。
 そんな彼ですが、アシリパさんと出会った事で、「全て終わった後にやること」が一つ出来ました。
「アシリパさんを故郷へ連れて行って干し柿を一緒に食べる」
 ………それを叶えることが出来ますように。
 アシリパさんの言葉が届いているのか、それともどこか受け取ることを拒否しているのか。
 杉元の横顔を見ていると、思わずちゃんとアシリパさんの想いが届いていてほしい、と願いたくなります。

 ………とか思ってたら。
 むさ苦しい野郎どもの温泉シーンだよ!!!
 しかも見開きだよ!!!

 もう知らねーよ!!!(苦笑)

 ああ、なんていい筋肉なんでしょう。ラッコ鍋で結束を深めたむさ苦しい野郎どもは、「明日へ向かって英気を養おうぜ」とか言ってすっかり仲良し男子になっちゃってますが。
 明日どころか、敵は今夜来ちゃいましたよ!!!
 枕投げする暇もありゃしない!!!

 あんまさんが帰りがけに残した「下駄の音に気を付けな」という忠告で、自分が昨夜聞いた「音」の正体に気付いたアシリパさん。
 それは、舌を鳴らした音の反響で人や物の位置を掴むという驚異の技術でした。
 弓矢を手に温泉へ男前にダッシュしますが………。

 そっから先はお嬢ちゃんは行っちゃあダメだ!!!
 ストゥを股間からぶら下げたフ●チンのおっさん地獄がアナタを待ってるよ!!!

 暗闇の中、コタンコロカムイの羽ばたきが敵の襲来の幕開けとなります。
「その恐ろしい形の棒をどう使うつもりだ!!!」
 杉元のツッコミがじわじわ笑いを誘いますが、本当はこれ、かなりヤバい状況ですよね…。
 文字通り(色んな意味で)丸腰。しかも明かりもなく視界は暗闇に包まれています。
 相手からだけは一方的に位置を掴まれているこの情況。

 次回は、意外と白石(の頭)が大活躍の予感です。
 …みんなのニシパを護るんだ!!!(場合によっては、チカパシくん(の頭)も大活躍するんでしょうか………)
 それにしても、尾形はすっかりなじんじゃてるなぁ…(遠い目)
「英気を養おうぜ」の円陣にもしっかり加わっちゃってるし(笑)
 このまま彼が家猫化しても私は一向に構わん!!! …過去を知るだけに、尚更…。
 せめて今だけでも、こうしてキャッキャウフフしていて欲しい………。

 次号もポコン!?
 次回予告も相変わらず絶好調です(笑)
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コメント推参

こんばんわ。 まだまだ☆野さんも甘い。
美女美少女粒揃いの「キングダム」でさえ本編美肌シーンは太后様のみでありました。 ならば、更に男ひしめくゴルカムならその期待の的中率はさらに低いと思わねばなりませぬのに。。。

しかし、梅雨に入っているのになかなか雨が降らず蒸している日が多い。 体を崩さぬようにしてください。
プロフィール

星野 海紀

Author:星野 海紀
徒然なるままに様々な事を書き綴っています。現在は「キングダム」&「ゴールデンカムイ」、「テラフォーマーズ」に熱いです。他に聖闘士星矢や遊戯王、旅行記等、話題の範囲は広いです(笑)

連絡先:natch.2002ina★gmail.com (★をアットマークに変えて頂ければと思います)

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